Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

おみやげで買った「らくがん」

2008年06月05日 | 
 包みをはずしてふたを開けた瞬間、ガムランのメンバーたちから「わっー」と簡単の溜息が漏れる。私が京都から買ってきたお土産を、メンバーたちが練習の休憩時間にあけたのだった。そんな声を聞いて私は急いでお菓子を囲んだメンバーたちの輪に戻った。
 「ほぉー・・・」確かに私もちょっぴり驚いた。とにかく淡い赤、白、青、緑の形、配色のバランスが素敵なのだ。そんな感動はちょっと高級な洋菓子店で出される皿に美しくソースで円を描いたようなケーキを見るのとはまた違ったものだ。これが和菓子の美しさなのだと感嘆する。「ちょっと待ってね。食べちゃだめだよ」と私は言ってカバンからいつも持参しているデジカメを取り出して一枚撮影。撮影が終わるやいなや、あっという間にあちこちからお菓子の箱に手が伸びる。
 正直いって、私は個人的に干菓子が好きというわけではなく、どちらかといえば洋菓子派である。しかしせっかく京都にいったのだから和菓子にしようと買ったのが京都の老舗の「らくがん」だった。「先生も食べてみてください」と言われて、緑の葉の形をした「らくがん」を舌の上にのせると、すっと溶けていった。淡い甘さが口いっぱいに広がった。見て楽しんで、味わって楽しむお菓子。和菓子がそういうものだと頭でわかってはいたものの、自分の買ってきたお土産から、そんな当たり前なことを実感する。


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