Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

私の好きな場所(新宿編)

2008年06月16日 | 
 中学、高校の頃、新宿といえば西新宿のレコード屋街だった。今でも西新宿の一角にはレコードやCDを扱っている店が固まる一角がある。そこが私の根城だった。当時はここにあやしいロックのプライベート盤を扱う店が集中し、結構、珍しいレコードを手に入れたものだった。そんなレコードもバリに留学するときに少しでも現金を持っていこうとすべて売ってしまい、今は大切な数枚を手元に残すだけである。西新宿に通わなくなってから、ほとんど新宿には用がなくなった。なんとなくゴミゴミしているし、渋谷と同様に人は多いのだが、私には落ち着きが感じられない街なのである。
 ところが、6、7年前から再び、新宿に足繁く通うようになった。やはりレコード、CDが目当てである。中古CDを扱うディスクユニオンの本店が新宿にあり、特に日本のロック、ルーツミュージックなど私にとっては涎がでそうなCDを揃う店があることを知ってからである。とにかく私のために存在しているのではないかと思うような店で、一旦入店すると数時間を費やすことも稀ではない。しかも時には10枚近くのCDを買ってしまうようなとんでもない暴挙に出てしまうことすらある。
 さらに気に入っているのはこの店の雰囲気である。たとえば写真の入り口はルーツミュージック階だが、なんだかライブハウスの入り口のようではないか!しかも、壁中チラシで埋め尽くされた階段は狭く人がすれ違うことする不可能である。外資系の小奇麗なCDチェーン店が増える中、この雰囲気はまさに「粋」である。こんな店構えのせいか、若い人たちが多いのだが、私のような「おじさん」とも時に遭遇する。もちろん相互にチラリと目をやるだけだが、「この人も大人になりきれないまま、こんな店に入り浸っているんだろうなあ」とお互い同じことを考えているのかもしれない。まさに私はその典型であるが・・・。


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