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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

リベンジのイカ焼き

2008年05月19日 | 
 先月末に子どもと大阪に行ったとき、観光名所として名高い阪神百貨店のフードコートの中の「イカ焼き」を食べようと地下1階の売り場を訪れたのだが、連休だったこともあって100人以上の人が並んでいたのであきらめた。自分の名前を入れたキーホルダーを買うのにディズニーランドで1時間半並んだ経験のある私は、100人以上でも「食べる」と決めたら並ぶのであるが、この日は次の予定があって断念せざるを得なかったのである。
 私は3週間前のその時の「悔しさ」が脳裏に焼きつき、今回そのリベンジを果たすと心に決めていた。1時から始まる会議を前に、私は「イカ焼き」を昼食にしようと決め、11時半、再び阪神百貨店のフードコートを訪れる。そして躊躇することなく列の最後尾についた。それでも前回とは比較にならないほど客は少ない。7、8分並んで私は「イカ焼き」を二枚ゲットできたのだった。
 さて、どこで食べようかと考え、外に出た。とにかく早く食べたいのである。御堂筋の街路樹の木陰の縁石に腰を下ろして包みを開けた。周りに人がいようともう全く気にならない。そして一口それを口にした時、私はやっとリベンジを果たしたのだ。しかしそれと同時に、この「イカ焼き」を口に出来なかった息子に対する罪悪感にさいなまれたことはいうまでもない。

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