函館といえば、歴史好きには「五稜郭」である。とくに、司馬遼太郎の『花神』にはまった中学生時代以来、幕末史に興味を持ってきた私にとっては、たまらない史跡である。特に数日前には函館奉行所が再建され、坂本龍馬ブームもあいまって、今、函館では幕末維新史が熱いのである。
五稜郭タワーに上り、五稜郭全貌を見ると、やはりある種の感動がある。過去にはもどれなくても歴史の現場に立つことは重要なことだ。自分の目で史跡を見る、感じることは、歴史を学ぶものの義務だとぼくは思う。
さてその五稜郭だが、驚いたことが一つ。とにかく土方歳三だらけなのだ。肖像、銅像、おみやげ、新撰組の旗などなど、とにかく土方歳三にあふれている。明治二年の新政府軍と旧幕府軍との戦いで、土方歳三が活躍したことは有名だし、五稜郭の外で戦死したことも史実だ。しかしそれはほんとうに戊辰戦争の小さな一コマに過ぎない。五稜郭は完全に土方歳三モードである。榎本武揚、大鳥圭介なんて影が薄いのなんのって……。
五稜郭タワーに上り、五稜郭全貌を見ると、やはりある種の感動がある。過去にはもどれなくても歴史の現場に立つことは重要なことだ。自分の目で史跡を見る、感じることは、歴史を学ぶものの義務だとぼくは思う。
さてその五稜郭だが、驚いたことが一つ。とにかく土方歳三だらけなのだ。肖像、銅像、おみやげ、新撰組の旗などなど、とにかく土方歳三にあふれている。明治二年の新政府軍と旧幕府軍との戦いで、土方歳三が活躍したことは有名だし、五稜郭の外で戦死したことも史実だ。しかしそれはほんとうに戊辰戦争の小さな一コマに過ぎない。五稜郭は完全に土方歳三モードである。榎本武揚、大鳥圭介なんて影が薄いのなんのって……。