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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

屋上のガジュマル

2009年07月07日 | 那覇、沖縄
 デザインや建築関係者の中ではすこぶる有名な話題で恐縮だが、観光客で溢れる国際通りの牧志交差点に建つOPAよばれる建物は、あの安藤忠雄が設計したものだ。作られたときは「コンクリート打ちっぱなし」のビルだったが、その外観の汚れが目立つことから白く塗られてしまって、今は外からみただけでは当時のコンクリートの面影が無い。ある建築デザイナーの友人は、隣りのビルと接する壁を覗いて、そこにはまだ当時のコンクリートの様子が残っていると言っていたが、私はそれを確認したことがない。
 このビル、実はビル全体のクーラーの施設がない(個々の店は別だが)。全体的に風が入るように設計されているため、クーラーは不要だというのである。確かに屋上まで吹き抜けだし、側面もブロックで通気がいいように作られている。
 さてこのビルだが、屋上に大きなガジュマルの木があるのをご存知だろうか?もちろんこれも設計者が考えたものだが、信じられないような大きなガジュマルの木が屋上に植えられているのである。沖縄ではガジュマルは妖精キジムナーが住む場所。ある意味、沖縄の信仰を象徴するような場所のひとつである。それが屋上にドカーンと植えられているわけで、結構驚きの空間である。沖縄の観光ガイドにお勧めの観光地として書かれているかどうかはわからないが、個人的には絶対にお勧めの場所。ほとんどの個人旅行の観光客が国際通りで買い物をするわけだし、そのときにぜひ、この屋上のカジュマルの広場で買ってきたお弁当でも開いてゆっくり食べて欲しい。国際通りの喧騒が嘘のように静かな空間が広がっているのだ。特に修学旅行の皆さん、買ったお土産を友達と見せ合うなんていうのもこの場所でやると沖縄が実感できていいと思う。ただし雨が降るとびしょ濡れになることをお忘れなく。そしてガジュマルの部分には当然、屋根はないので悪しからず。


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