Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

10番に注目

2017年05月28日 | 

 名古屋に行って発見した「ばかばかしい」レストラン名の表示のお話。ぼんやり通路の表示を眺めていたら、「おっ」という発見があった。なんと「バリ島」の表示があるではないか。私にとって「バリ島」という文字はもはや文字ではなく、これは図像、いや違う色で表示された「絵」のように見えるので、どんなに文字があってもその部分が浮き出て見えるものなのだ。
 よく見てみると「一番酒場、あぶりどり、バリ島」とある。よくわかんないなあ、と正直思った。しかし拡大解釈して、ここは日本の居酒屋でありながらも、バリ島の雰囲気を醸し出す店なのだろうと勝手な解釈をした。しかししばらくしてから、「いやー、日本の居酒屋とバリ島にはやはり違和感がある」と思いなおし、「きっと美味しいバリ島直輸入チキン」を使っているのだ、と考え直した。ところが、それでもしっくりこないのである。「なぜバリ島なのだ?意味がわからない。」
 そして看板に一歩、二歩と近づき、よく文字を眺めてみたのだった。その瞬間……

 しま(島)ではない。とり(鳥)なんだ!

 名古屋での衝撃的発見がこのときあったのだ。バリ鳥!そうか、バリ島の鳥は、今ではバリ鳥とよばれているんだ!
 いや待てよ。そうじゃない。これは皮の部分の歯ごたえの「バリッ」からきているんじゃないか?いやいや、そうじゃない。バリバリに旨い鳥の意味ではないのか?結局、この看板の「バリ鳥」の解釈はわからぬまま、本日に至っているのである。それにしても「島」と「鳥」を間違えるなんて、やはり目の老化が進んでいる証拠である。