二日目の合同練りは、前日よりもかなり大人数でした。さて、この練りで一番格好いいと思うのは、ベテランの歩き方です。すり足っていうのでしょうか、とにかく不自然な歩き方なのですが、地面をする雪駄や足袋の音がかすかにします。歩いている人々には練り独特の音風景だそうです。
この日の練りの先頭で、手を組んですり足をする先頭グループがあって、これ涙ものでした。練習なんて全くしていないはずなのに、ぴったりそろっているすり足。それにあわして「ウイショ」という拡声器を通した掛け声。ラッパと太鼓の音。目と耳、屋台で焼かれる焼き鳥の匂い、なんだかそんなものすべてが合同練りにぴったりでした。
でもベテランの歩き方をふくめた振る舞いは、若い人のエネルギーに満ちた表現とは違う、何か「味」のようなものを感じます。ガムランの世界では僕もそういう存在でありたいと思いました。(浜松まつりをガムランの話にまとめていいのだろうか?)