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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

フラワーパウダーというポジティブな思考

2013年03月04日 | 家・わたくしごと

 数日前にも書いたが、スギ花粉により私はアレルギー症状を発症し、じっと動かずに、「停滞」している。薬をのみ、目薬を入れ、マスクをして生活をしつつも、食事をする数十分の間、マスクをはずすことに怯え、花粉がふりかかった服を家に着て入ることに恐ろしさを感じる日々。毎日、時間さえあれば掃除機を部屋中にかけまわり、少しでも花粉という暴力的なまでの「凶器」を排除しようとする試み。しかし、それは実に虚しい作業であり、結果的にはそんな「凶器」の前には、あっさりと敗北せざるえないことはわかっているのだが、何かをしなくてはもう普通に生活できない状況に陥っていることは事実なのだ。
 土曜日、友人が花粉を「フラワー・パウダー」と表現した。和製英語というか、とにかく英作文でこんな表現をしたら完全にアウトであろう。もう一人の友人が「外国人をアウトマン out-manっていうみたいだ」と笑って言ったが、まさにそれに近い。ところで「フラワー・パウダー」という表現を友人はラジオで聞いたらしいのだが、よく考えてみると実に「いけてる」表現だと思えないだろうか?
 花粉は英語でpollen、しかし確かに「花の粉」であるわけで、「フラワーパウダー」みたいなものである。なんだか、表現が変わると実にありがたくも感じるもので、「そうか、ぼくは日々、天から花の粉を浴びて、それがちょっぴり多すぎるだけなんだ」などと思うようにすれば、精神的には多少救われるような気がする。スギ花粉ではなく、スギのフラワーパウダー…。シェルターで暮らさない限り、症状は何ひとつ変わらないだろうが、今後はそのようにポジティブに考えるようにして、全身に降り注ぐフラワーパウダーと正々堂々、向き合うことにしようと決めた。