クリスマスからインドネシアの学校は、日本の冬休みと似ていて、新年の休みに入る。この時期、バリ島はジャワ島からやってくる観光客で賑わい、ドメスティック中心のホテルの値段は、特別価格になり、道路はバリ以外のプレートの車で渋滞する。
私の宿泊している国内のビジネスや観光客中心のホテルの値段も二割程度値段があがっている。人が来るとホテルが一杯になって儲かるのだから、値段を安くしたっていいのに、と思うのは素人考えで、商売というのは、たくさん利用する時期に値段を上げ、人が少ないときに下げる。日本のホテルも鉄道も同じ。
ジャワからの家族ずれの観光客は、車でやってくる。もちろん往復とも飛行機を使う家族もいるが、やはり車の方が確実に安いからだろう。だいたい4、5人家族が飛行機で来られるようなら、もっと大きな国際的なホテルにだって泊まれるだろう。この車での旅行、お父さんが運転する家族が多いのだが、たいてい「運転手」がついてくる。そして、時には、運転手はホテルでなく車で寝て、朝早く家族が起きる前に車の掃除をする。なんだかちょっとかわいそうな気がするが、それが仕事なのだろう。家族によっては、運転手が最後、家族を空港に送り、家族だけが飛行機でジャワに戻り、運転手だけが一人寂しくジャワに帰るなんてこともあるそうだ。でも運転手にとっては「寂しい」のではなく、ちょっと間、雇用主から解放され、羽を伸ばしてマイペースで帰るかもしれないが。(12月29日に記す)