11月4日のブログで紹介しているように、USB接続のS/PDIFを使うと、IC-7851の2波同時受信のMAINとSUBの音声信号をS/PDIFの左右の信号としてパソコンで受信できるので、FT8でも2波同時受信ができます。この時は、パソコン側でS/PDIF-Inだけを使用しました。
どうせなら、パソコン側のS/PDIF-Outも使いたいと思いましたが、なかなか上手くいきませんでした。相当に手間取った結果、ようやく希望通りJTDXでAudio-InとAudio-Outの両方にS/PDIFが使用できるようになったので、忘備録として記します。
購入したUSB SP/DIFデバイスには、小さいCD-ROMが付属していましたが、マニュアルはありませんでした。当てずっぽですが、CD-ROM内のSetup.exeを起動してアプリとデバイスドライバをインストールしました。アプリは"Xear Audio Center"というものです。これにはHelpもなくマニュアルも見当たりませんでした。起動すると出力デバイスはSpeakersだけ有効で、どうすればHeadphoneやS/PDIF-Outが有効になるのかさっぱりわかりませんでした。
S/PDIFを有効にするには、Speakersのアイコンにマウスカーソルを置いて右クリックして「スピーカー設定」を選択します。すると、次図に示すように、スピーカー設定画面が表示され、画面右上部に「Speaker▼」という選択ボックスが出てきます。この選択ボックスで、Spaker, Headphone, S/PDIFの3つ出力デバイスの内の一つを選択できるので、S/PDIFを選択すると、S/PDIFからオーディオ信号が出力できるようになります。S/PDIFが有効になると、光コネクタから赤い光線が出るようになります。
このUSB S/PDIFには、C-Mediaという台湾メーカのCM6206というICが使用されているようです。多分、CM6206では、3つの出力(Speakers, Headphone, S/PDIF)のうちの選択された一つだけに出力されるようになっているのでしょう。出力なので、同時に全部に出力してもよさそうなものですけどね。
ソフトウェアではチェックマークだけで選択できれば良いと思うのですが、使い難いというか分かり難いことになっています。Mic, Line-In, S/PDIF-Inの3つの入力の内の一つを選択するには、チェックマークだけで出来るので、なんで出力だけ変なやり方になっているのか理解に苦しみます。
すったもんだという経緯はありましたが、なんとか思っていたようにJTDXでS/PDIF InとS/PDIF Outを使うように設定できました。