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BluetoothよるCIVブリッジの製作(まとめ)

2022-11-22 14:38:06 | 電子工作

 11月14日のブログで紹介した「BluetoothよるCIVブリッジ」を少し改良しました。CIVラインからESP32のRXDに至る部分をトランジスタ2石にして、5V入力にも耐えるようにしました。
 下図に全体の回路図を示します。


 

 基板寸法は前回通りとし、KiCadでアートワークして、FlatCAMでCAMデータに変換しました。CNC3018ProVerで切削加工したPCBに部品実装後、動作確認しました。3Dプリンタで印刷したケースに、今回製作した基板を搭載した写真を示します。蓋はベークライト板を加工して製作しました。

 CIVのボーレートが9600bpsでは正常に動作しますが、19200bpsにすると動作しませんでした。オシロスコープで確認すると波形がなまっているようなので、RxD回路はICOMの無線機内部の回路のように、74HC14のようなシュミットトリガーのロジックICで受けた方がよりベターなのでしょう。また別の機会に実験してみたいと思います。
 WSJT-Xなどでリグを制御する時に、USBシリアルを含む普通のシリアルポートを使う場合には、PTT制御のためにRTSやDTRを利用することができますが、BluetoothSPPを利用した場合には、これを使えないのが残念です。代わりCATを利用することができますが、遅延が大きくなりそうです。まして、ボーレートが低いと余計です。Fake Itで送信周波数を変えるように設定していれば、更に通信量が大きくなるので、より一層心配の種が増えます。
 そんな訳で、一応作るには作りましたが、実戦配備せず、片隅で眠ることになりそうです。本来の目論見は、PCと無線機とをUSBで接続するのを止めて、代わりにBluetoothとS/PDIF(光オーディオインタフェース)で接続することにより、RFによる回り込みなどの問題解決を図るというものでしたが、リニアアンプが故障したことにより、当分の間、不要となってしまったということもあります。
 とはいえ、ESP32を使ったBlutooth SPPの実験や、KiCadの導入、CNCでのPCB切削加工など多くの事柄を習得できたので、今後の電子工作に活かすことができるでしょう。

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