ハイバンドのコンディションが良くなってきたこの時期、DXハンティングが忙しくなってきました。DXクラスターからの情報だけで彼方此方のバンドにQSYしてコールするのも一つの方法ですが、DXハンティングの基本はワッチです。呼ぶ局が少ない内に珍局を見つけて早めにコールすれば、QSOできる確率が高いのです。同じ時間を費やしてワッチするのであれば、同時に複数のバンド受信できた方が効率的です。
大抵のハイバンド用アンテナはマルチバンドに対応しているいるので、一つのアンテナで複数のバンドを同時にワッチできるようになっています。後は受信設備とソフトウェアおよびPCです。1波のデコードにも手間取るようなPCでは無理ですが、高性能なPCならば2波同時受信してデコードしても余裕があるでしょう。私のPCはCore i7 3.8GHz 8core 16threadなので十分なパワーがあります。
IC-7851は2波同時受信できる機械で、CWのスプリット運用の時などには大変重宝していますが、PCとUSB接続しているだけではFT8などのデジタルモードで2波同時することができません。これは、IC-7851搭載のUSBオーディオ(2-USB Audio CODEC)にMAINとSUBの受信音を伝送するようになっていなためであり、JTDXなどの設定画面でSound Card Inputの設定をマイク(2-USB Audio CODEC)にして、Left/Rightを切り替えてもMIANの音声信号が受信できるだけです。
IC-7851のマニュアルを見ると、光オーディオコネクタからはMAIN/SUBの音声信号を左右に分けて出力しているようなので、これを使って2波同時受信してみることにしました。
PC側に光オーディオの機能を増設するために、AmazonでUSB接続のサウンドカードを購入しました。約2000円でした。光ケーブルもついでに購入しました。とてもコンパクトなサイズで、タバコの箱よりも小さい位で、光ケーブルがとても太く見えます。
私は、FT8を運用する際にJTDXを使用しています。JTDXのインスタンスを増やすという方法もありますが、EME(JT65B)用にWSJT-Xをインストールしているので、SUB受信用にWSJT-Xを使うことにしました。
実験の結果は、期待していた通り、SUB側の音声信号をデコードできて、2波同時受信できました。ただし、WSJT-Xの設定で無線機はNoneにしているので、周波数は手入力しなければなりません
。WSJT-XとJTDXで共通のログを使うようにハードリンクを張っておけば、共通のログを使用することができて、バンドニューかどうかを容易に判別することができます。
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