院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

小選挙区制は比例代表制と同じ

2017-10-12 11:12:15 | その他
(石破茂氏。ウィキペディアより引用。)

 小選挙区制は政党を選ぶ選挙だと言われる。候補者が一つの政党や会派から一人しか出ないから、けっきょくそういうことになるのだろう。

 小選挙区制は金がかからなくてすむというメリットがあるけれども、人物本位で選べないという欠点がある。(有権者に人物がわかるかどうかは別問題。)

 与党内には、与党同士で戦わないから士気が上がらないという論もあるらしい。他方、派閥ができにくいとも言われる。(派閥はどんな世界にも付き物で、派閥はないのがよいことだとは言い切れない。新人教育ができないという声も聞く。)

 このまま小選挙区制が続くのだろうか?だとすると、小選挙区制は比例代表制と似ているから、国政はすべて比例代表制と化す可能性がある。政党助成金や無所属候補の不利という問題もある。

 そのむかし小選挙区制を強力に推し進めた若手議員の最右翼は石破茂氏だった。みなさまお忘れだろうから申し添えておく。

 ※私の俳句(秋)
    柿食うてけふの命を味わひし

原発をなくすと日本は三等国になる

2017-10-12 00:32:32 | 工業

(高浜原発。ウィキペディアより引用。)

 原発に反対する政党や会派が多い。だが原発はたんにエネルギーコストの問題だけで造られたわけではないのだ。

 1964年、わが国が前の東京オリンピックで浮かれていたとき、中国は初めての核実験に成功した。佐藤栄作内閣の時で、佐藤は「これは大変だ!」と思った。とうじの内閣調査局は原子炉とロケットの開発を佐藤に進言し、佐藤はそれに乗った。

 佐藤は非核3原則を掲げていたのだが、原子炉とロケットは平和利用の名目だからよいと考えた。だが一方で、原爆とICBMの開発が念頭にあった。(原子炉は核爆発をゆっくりと行う技術である。)

 こうして現在わが国は、「隠れ核保有国」として世界に睨みを利かせている。これがなければ、それこそアメリカの核の傘に全面的に頼らなくてはならず、日本の立場はずっと弱くなっていただろう。

 以上のような次第で「トイレがないから原発廃止」とはいかないのだ。これらの事情は「日米同盟と原発」(中日新聞社会部、2013-11-23)に詳しい。新聞社発行とは思えない名著である。

 ※私の俳句(秋)
    百日紅しおれブーゲンビリア立つ