(Wikipedia「ななつ星」より。)
JR九州の豪華列車「ななつ星」が人気である。来年の6月まで予約でいっぱいだそうだ。
海外旅行が自由化された1969年から10年間くらいは、日本人が怒涛のように海外に出かけた。新婚旅行も国内より海外のほうが主流となった。その傾向は現在に至るまで続いているのだが、一昨日述べたように、海外旅行熱はすでに一服した。
もし、まだ海外旅行熱が冷めやらぬうちに「ななつ星」が企画されても、これほどの人気は博さなかっただろう。
「ななつ星」は3泊4日で、最高級室が一人55万円、安くても40万円だ。だが、海外ならこのくらいの値段はすぐに行ってしまう。すでに海外慣れしている人々には、海外旅行よりも「ななつ星」のほうが魅力的に見えるようになったのだ。
国鉄民営化から四半世紀、JRも商売上手になったものだ。分割民営化の前には、国鉄の組合はイデオロギー闘争をやっており、乗客不在だった。サービス精神なぞ、これっぽちもなかった。まさに隔世の観がある。
(新幹線の車内販売の女の子の質が、国鉄分割民営化後に格段に良くなったことはすでに述べた。)