小学校4年生になったころ、「少年少女文学全集」というのがあって、拾い読みした。
その中にあって「小説って童話よりも格段に面白いんだぁ」と私がのけぞったのが、井伏鱒二の「しびれ池の鴨」という物語だった。それこそシビれた。
「坊ちゃん」も面白かった。毎晩、寝る前に寝床の中で読むのだが、「坊ちゃん」を何日もかけて読んでいる間、夜が来るのが楽しみだった。
立て続けに、国木田独歩、宮沢賢治などを読んだが、哀しいかな意味が分からず、面白くも何ともなかった。小説を読むのが早すぎたのだ。
中学生になって、太宰治などが面白いと思ったが、一度つまらないと思ってしまった国木田独歩や宮沢賢治には触手が動かなかった。
でも、読むのが遅すぎてもいけない小説がある。それは堀辰雄である。彼の小説は思春期にしか面白くないだろう。
今、小説はめったに読まない。作り話よりドキュメントのほうが面白い。考古学で稲作の起源を探る話などは、へたな推理小説よりよほど面白い。
だから最近、少し考古学に凝って、考古学の本を30冊ほど買い入れた。
その中にあって「小説って童話よりも格段に面白いんだぁ」と私がのけぞったのが、井伏鱒二の「しびれ池の鴨」という物語だった。それこそシビれた。
「坊ちゃん」も面白かった。毎晩、寝る前に寝床の中で読むのだが、「坊ちゃん」を何日もかけて読んでいる間、夜が来るのが楽しみだった。
立て続けに、国木田独歩、宮沢賢治などを読んだが、哀しいかな意味が分からず、面白くも何ともなかった。小説を読むのが早すぎたのだ。
中学生になって、太宰治などが面白いと思ったが、一度つまらないと思ってしまった国木田独歩や宮沢賢治には触手が動かなかった。
でも、読むのが遅すぎてもいけない小説がある。それは堀辰雄である。彼の小説は思春期にしか面白くないだろう。
今、小説はめったに読まない。作り話よりドキュメントのほうが面白い。考古学で稲作の起源を探る話などは、へたな推理小説よりよほど面白い。
だから最近、少し考古学に凝って、考古学の本を30冊ほど買い入れた。