大分県議会議員・なかの哲朗です(^_^)

大分県議会議員の中野哲朗です。
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玖珠川日高地区災害復旧工事

2021-09-24 22:32:34 | 日記
令和3年9月24日(金曜日)

午前中、予定されていた面談が延期となりましたが、タイミングよく、別の面談が入り、意見交換させていただきました。勉強になります。




午後は、自宅で、議会だよりの原稿執筆等に充てました。9月議会の一般質問を端的にまとめるのは、少し難しいです。

ところで、9月議会では、『国管理区間における玖珠川の災害復旧事業』について、質問しました。地元だけではなく、多くの皆様からお問い合わせをいただきましたので、「質問」とは言いにくい内容とは思いますが、工事の概要を尋ねました。


○中野 筑後川最大の支川である玖珠川は、延長56㎞の大部分が大分県管理の河川だが、市道日高西有田線の天領大橋直下あたりから大山川との合流点までの800mは、国土交通大臣の管理区間となっている。

また、右岸の日田市大字日高字上井手1,251番地先の4,445.72㎡の敷地については、日田市長の申請に対し、国土交通省九州地方整備局から河川法第24条の規定に基づく占用の許可を受け、長年、市民広場として活用されてきた。

昨年7月の豪雨の際は、市民広場に近い三芳小渕町と日高町で、玖珠川の氾濫の危険を感じる状況であり、過去に何度も洪水被害を受けてきた市民広場周辺の被災は、これまでとは比べ物にならない甚大なものであった。

この事態を受け、昨年8月11日、三芳地区振興協議会長、三芳小渕町自治会長、当時の日高町自治会長が国土交通省筑後川河川事務所日田出張所長と面会し、早期の対応を要望した。地域住民の生命・財産の保全を最優先するための河川敷の河床断面の拡大は、三芳地区10町内の総意であり、あわせて、都市整備課やスポーツ振興課をはじめとする日田市の力強いバックアップを受け、本年3月には、地域住民の不安解消と災害防除に向けた復旧計画が示された。7月以降、工事の着手に向けた入札等の手続きが行われていると聞いているので、工事の概要をお示し願いたい。

●土木建築部長 昨年の7月豪雨により、筑後川の小渕観測所においては、過去最高水位を計測するなど、記録的な出水となり、上流の玖珠川においても、国が管理するほとんどの区間で、河川管理施設が被災した。幸いにも、並行する国道386号の冠水は逃れたものの、道路沿いに設置していた水制工や根固めの流出及びその下流、市民広場の前面護岸の崩壊、流出など、被害はこれまでになく甚大となった。

この出水を教訓に、復旧工事に当たっては、現在の市民広場を縮小し、河川断面を少しでも広げ、今後の出水において、浸水被害の軽減が図られるよう、関係自治会の皆さんと一緒に国へ要望した。本来、災害復旧は原形復旧が基本であるが、国は、地域の要望が極力反映された復旧方法について、前向きに検討していただき、関係する土地所有者の理解も得られ、実施が可能となったことから、本年3月に、復旧計画や今後の予定について、地域の地域住民の皆さんへお知らせした。

工事の概要は、上流の天領大橋から下流の小渕橋付近の約700メートル区間の工事を、早期の復旧を図るために、三つの工区に分割し実施すると伺っている。
まず、上流の天領大橋から市民広場までの国道に接する約320メートルの区間は、水衝部のため、洪水時には流速が早くなり、洗掘されやすくなることから、水の勢いを緩和し、洪水から堤防を保護するための水制工や護岸基礎部の洗掘を防ぐための根固工を設置する予定としている。
残る下流、小渕橋までの約390メートルの区間については、市民広場の前面を最大15メートル程度引いた位置に新しい護岸を復旧し、河川断面を広げる予定と伺っている。





○中野 3工区に分けて工事に入るということだが、8月の大雨により、工事予定箇所が再び被災、あるいは新たに洗掘されるなどの被害が発生している。このことが予定された工期に影響を与えるのかを含めて、現時点での工事スケジュールを伺う。

●土木建築部長 8月の出水以降に行った現地調査の結果では、新たな洗掘が多少、見受けられたものの、工事の完成に影響を及ぼすほどの被害ではなかったと伺っている。また、3工区全てにおいて、施工業者が既に決定したことから、順次工事に着手し、今年度末までには完成させる予定と伺っている。


(まとめ)
○中野 昨年7月の豪雨による増水は、三芳地区振興協議会の要望書の言葉を借りたら、「心肝を寒かしめる」ものであり、従来の災害復旧の枠を超えた今回の工事には、地域として、感謝とともに、大きな期待を寄せている。また、工事箇所は、三芳地区だが、ここでの玖珠川の氾濫が、市内の下流域に大きな影響を及ぼす可能性を心配する方もたくさんいらっしゃる。降雨の極地化、集中化が頻発する中で、決して油断はできないが、市民の安心に繋がる事業であるので、一日も早い竣工をお願いしたい。