必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第09作 必殺からくり人・血風編 第01話「魔窟に潜む紅い風」

2016年11月06日 | 第09作 必殺からくり人・血風編



【ストーリー】
官軍となった薩長が江戸へ侵攻するという噂が広がり、緊迫した空気が漂う品川宿。
幕府は検問所を設け、薩長側の密偵が江戸に入らぬように厳しく監視していた。
その品川宿で飯盛旅篭屋・白濱屋を営むおりくの元に、娘を連れたお国という女が通行手形を用立てて欲しいとやって来た。
しかし手形を買うだけの金もなく、行く当てもないお国は白濱屋で飯盛女として働き始める。
そんなある日、お国の口から薩摩訛りが…おりくたちが事情を調べると-。
お国は夫・脇坂欽之助が江戸の薩摩屋敷に単身赴任中、夫の上役に犯され、その噂は江戸の薩摩屋敷にまで広がってしまっていた。
夫は幕府による薩摩屋敷の焼き討ち(1868年)で大火傷を負ったが、お国はその夫に娘を預け、自らは不貞を詫びて死ぬつもりなのだという。
事情を知ったおりくは「早まったことはするな」とお国に言うと通行手形のお金を渡すが、通行手形を用立てた遊び人の伝八は役人の諸岡らと共にお国を拉致し輪姦、挙句の果てに殺してしまう。
しかし、それを目撃していた男が一人…その男の名は土左ヱ門。
裏稼業で『からくり人』を営むおりくたちが、殺しの現場で助け出した謎の男である。
土左ヱ門はおりくたちの正体に気付くと、お国殺しの下手人の名前を明かすことを条件に仲間に入れろと言う。
おりくも土左ヱ門が官軍の密偵だと見破りつつも、お互い裏の世界で生きる者として土左ヱ門の仲間入りを承諾する。

【知ってるゲスト】
宮本信子、田口計、上野山功一、北見唯一

【名シーン】
①偉そうな婿養子

↑右のおっさんはおりくの亭主(劇中あまり出てこない)。
 婿養子のくせに態度が大きく(主水とは大違い)、仕事もせず公然と女遊びをする。
 よくもまぁこんな美熟女を嫁にしといて女遊びとかできるな…。

②水死体の男
おりく「ダメだねぇ…冷え切っちゃってる。まるで氷みたいだ…」
    おりくはおもむろに着物を脱ぐと人肌で男の体を温め始めた。
    しばらくしておりくは男の頬っぺたを叩く-男は目覚めると笑みを浮かべた。

↑水辺に倒れていた水死体のような男。こいつの正体は一体??

↑草笛さんとこんなに密着!山崎さんうらやましいな。

↑感謝の気持ちか、美人が裸で密着していたからか…このにやけ顔の真意はいかに(笑)

③男の名は!?
    水死体の男は助けられ、白濱屋で傷の治療を受けていた。
新之介「あんたねぇ、名前ぐらい言ったってさ、バチ当たんないんじゃないの?」
直次郎「そうよ、助かったと思って甘ったれるんじゃねぇ、このドザエモン!」
  男「それだ!」
直次郎「あぁ!?」

  男「その土左ヱ門だ、俺の本名は…そう、思い出した…よかった、よかった…」

↑最初の頃のクレジットでは『土佐ヱ門』。
 公式では『土左ヱ門』なので、当サイトではこっちで統一。


④土左ヱ門の優しい嘘
     脇坂欽之助がお国を迎えに白濱屋にやって来た。
     しかしお国はもうここにはいない…。

土左ヱ門「気を落ち着けてよくお聞きください…奥方様は御自害なされましたよ」
  脇坂「自害!?」
土左ヱ門「どんなご事情かは存じませぬが、臨終の際にただ一言『娘には罪はない』、そうおっしゃって。
     お武家様の奥方らしいご立派なご最期でございました」

↑これ以上お国の名誉を傷付けないために嘘を言う土左ヱ門。
 無表情で淡々とした話し方の中に悲しみと怒りが読み取れる。

⑤土左ヱ門、二足のわらじを履く
 おりく「密偵にしちゃあ、少しドジのようだね」
土左ヱ門「密偵!?」
 おりく「天朝様か公方様の方かどっちか知らないけど、お前さん犬なんだろ?
     だからあたしたちの袖の下に逃げ込みたかった…違うかい?さ、名前をお言い」
土左ヱ門「言ったらブスリじゃねぇのか?
     それよりどうだい、表街道を歩けねえってことじゃ俺たちゃ一つ穴のムジナだ。
     …仲間に入れろ、少しは役に立つぞ」

↑幕末らしい洋風なからくり人たちのアジト。
 仲間入りを認められた土左ヱ門は『密偵』と『からくり人』の二足のわらじを履くことに。

⑥からくり人殺しシーン
     おいねは諸岡たちを小屋(お国が殺された小屋)の中に誘い出す。
     殺しのテーマ『血闘からくり人』が流れ、刃物を持った男が闇の中に現れる。
  諸岡「誰だ貴様!」
土左ヱ門「これに見覚えがあるだろ…」
     直次郎、新之介がそれぞれの技で敵を仕留める。
     土左ヱ門は刃物-
お国の命を奪った刃物を使い、諸岡の喉をかき切る。

↑足の指で喉笛を潰す…ぎりぎりできそうな、できなさそうな^^;

↑最初、針がほっぺたに刺さったのかと思ったけど、首筋から体内に貫通したってことなのかな?

↑どざさん=銃のイメージがあるけど、初回は使わなかったのね。


第09作 必殺からくり人・血風編 作品紹介

2016年11月06日 | 第09作 必殺からくり人・血風編



【OPナレーション】

さよならだけが人生か
それならこんちは何なのさ
昨日勤皇 今日佐幕
昨日ホントで 今日はウソ
雨は降る降る血の雨が
人の情けは泥まみれ
あした天気になぁれ
(語り:芥川隆行)

【キャスト】
 土左ヱ門:山崎努
直次郎:浜畑賢吉

おりく:草笛光子
新之介:ピーター
おいね:吉田日出子
 熊谷隊長:桑山正一
 

【EDテーマ:負犬の唄(ブルース)

浮気女と知りながら
おぼれた時もある
今じゃあいつも敗け犬よ
ゼニのせいさ
指折りもう八年
故郷(ふるさと)をすてて
安酒の味も色も しみついたぜ
聞きなよ俺の唄う ブルースを

(歌:川谷拓三

【必殺からくり人・血風編について
本作は、次作「新・必殺仕置人」の制作が難航したため穴埋めとして急きょ作られた作品(詳しくはウィキを見て下さい)。
からくり人シリーズと言えば、山田五十鈴さんや緒形さん、雁之助さんの顔が思い浮かびますが、本作のみ全く関連のないメンバー構成となっています。
山崎さん、草笛さんはすでに必殺レギュラー経験もあり、問題なし。
ただ、残る二人、浜畑さんとピーターがなあ。
浜畑さんの場合は、演じる直次郎の設定がちと納得がいかない。
まず、表稼業が玉転がしなのであまりいいイメージが持てない。※第4話に追記あり
それと「足の指を使った殺し」というのもちょっと…奇想天外な殺し技が魅力の必殺ですが、足の指ってさすがに恰好悪くないですか?
たまに汚い足のアップが画面に映し出されるから見た目も悪いし…。
ピーターの不満点は…ごめんなさい、見た目がちょっときついです^^;
という具合に個人的にキャラクターには若干の不満点もありますが、ストーリーはまあ面白かったような。
もう忘れてしまったので、まとめながら見てみましょう。


TVSP 第16弾 必殺スペシャル・春 勢ぞろい仕事人!春雨じゃ、悪人退治

2016年11月06日 | 必殺 TVスペシャル



【感想】
ストーリーは長いので省略します。
感想としては、必殺SPにしてはそこそこ面白いです。
「何が面白いのか?」と聞かれても、「理由は特にないけど…」としか答えられないんだけどね。
あ、名シーンでも書いたけど「やがて愛の日が(激闘バージョン)」が聞けるところが見どころです!
他は特にないや^^;
とまぁ、全然感想になってませんが、名シーンをまとめます。

【名シーン】
①今回のゲストの皆さん

↑懐かしい福井さんがナレーションを務める。
 おなじみ「~じぇんしぇん(前線)」も聞けます。

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↑占い師・大吉お花。
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↑高橋景保(実在の人物)と、その娘・弓栄。今回の被害者だ。
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↑仕事人・市兵衛。景保の弟で、うなぎ屋を営む。
 鰻をさばく時に使う「目打ち」という道具と紐を使って標的を絞首刑にする。
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↑千葉周作。殺された景保や弓栄と親しかったため、一時的に仕事に参加する。
 ちなみにこのシーン、演じる滝田さんのガチ試し斬りが見られる。
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↑仕事人・鶴。竹串を標的の首に突き刺す。
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↑はぐれ仕事人・清吉。伊勢屋殺しに失敗してしまう、ちょっとドジな仕事人。
 技は手で標的の首を掴んでへし折る。
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↑はぐれ仕事人・慎次。清吉の弟分。
 普段から乗り回してるスケボーの先に刃物をつけ、それを相手にぶつけて斬り裂く。

②主水と田中様
    田中様が主水のそばに来た。
    十手を盗まれている主水は、袖で体を隠すがその様が少しオカマのようだ。
田中様「ま!なんです、そのなよなよとした格好は!
    あなた、最近女っぽくなったんじゃありません?」


③名無しの権兵衛登場
    主水、加代、市兵衛が仕事料を分配していると、人の気配が…。

 主水「どうやら客人が現れたぜ」
市兵衛「先生…」
 千葉「いや、名無しの権兵衛…」
    それを聞いて主水がうなずく。    
 千葉「名無しの権兵衛ということで連れて行ってもらえませんか?」
 主水「まぁいいでしょう…仕事人稼業は、今日は身内でも明日は他人だ」

↑なんという迫力のある名無しの権兵衛さんだ。


④鶴殺しシーン

↑敵の殺し屋の鎖鎌に捕まり大ピンチの鶴、ついに本気を出す。

↑いい絵だね、かっこいい。
 鶴瓶さんもだけど、元々が三枚目の人が二枚目の演技をするからこそ、かっこよさが倍増するんだよね。
 ジャニーズだらけになった今の必殺のスタッフはそれが全く分かっていない。


⑤名無しの権兵衛&市兵衛殺しシーン

↑この殺しシーンではレアBGM『やがて愛の日が(激闘バージョン)』が流れる。 
 このBGMは大好きなので、何度もリピートしてしまう場所です。

↑近藤正臣さんの絞首刑キャラ、剣劇人の最終回でも見られましたね。

↑最後は自分が嫌いなこのおっさんのマヌケな死に顔で終わり。

⑥ラスト
加代は米相場に手を出して大損!
有り金を持っていかれて、加代は泣き出した。

↑泣き出した、と言っても加代お得意の涙を流さない泣き方じゃねーか(笑)
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     せんとりつは米相場に手を出して大損!
     しかも主水のヘソクリまで使ってしまい、三人は泣き出した。
福井さん「あ、雨になりましたね、主水一家の涙雨でございましょうか。
     移動性高気圧が関東の東海上に去って、西の方から低気圧が近づいているようでございます。
     江戸はしばらく春雨が続くことでしょう」


↑ラスト。黙って座っている主水さんが妙にシュールだ。


第20作 必殺渡し人 第13話「秋雨の中で渡します」【最終回】

2016年11月05日 | 第20作 必殺渡し人



【ストーリー】
三人の男が次々と殺され、巷では「かまいたちが出た」と噂に…その手口から惣太は忍に対して疑いを抱く。
しかしこれは謎の外道渡し人の仕業で、白不動の元締からその者を始末してほしいと忍たちに依頼が届く。
実はこの一連の殺しは、大奥のお弓の方と両替商・大黒屋が例の外道渡し人に依頼したものであった。
彼らは大黒屋の娘・みよを大奥に上げることになったが、みよと以前関係のあった五人の男たちに騒がれては面倒と、口封じのために殺していたのだ。
やがて大吉の仕事仲間であった助三も殺され、最後の一人となった人足の三太も殺されてしまう。
三太からみよとの関係を聞かされていた女房のおくみは大黒屋へ乗り込むが、彼女もまた命を奪われる。
おくみが生前書き残した依頼文を受け取った渡し人たちは大黒屋一味と外道渡し人を始末するが、この一件で彼らは御上を敵に回してしまう。
追われる身になってしまい忍や大吉夫婦が江戸から離れていく中、惣太の下した決断は-。

【知ってるゲスト】
牧冬吉

【名シーン】
①いきなりすごいサービスシーン

↑冒頭からいきなりおっぱい全開!
 おっぱいに釣られて期待して見たけど、以降サービスシーンなし(笑)

↑おっぱいちゃんは脱ぎ要員かと思ったら、今回のゲスト(右)。
 南野陽子に似ているポルノ女優さんだそうで、言われてみれば確かに似てます。

②忍vs外道渡し人
玄定「俺を殺し屋にしたのはお前だ、忍!
   将来を誓い合った仲なのに、お前は逃げた…以来俺は人を信じなくなった。
   人が蔑む夜鷹の娘だったお前を、俺は心から愛していた。
   何も知らされず、去られた男の気持ちが分かるか!」

↑外道渡し人、その正体は忍の昔の男だった。
 何の前振りもなく、いきなりそんなこと言われても…。

↑忍先生、主役ながらほとんど名シーンがありませんでした。
 年齢のせいか殺しの時も動きが少ないし、地味なキャラだったな。
 最後の戦いも『最終回なので過去の因縁をねじ込んで盛り上げてみました』的な
 設定がわざとらしすぎて三文芝居を見ているようでした。

③惣太の決断~ラスト
お直を危険に晒せない惣太は、お直を残し旅に出る。

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   朝、お直が目覚めると惣太がいない。
   大吉夫婦や忍も消えており、どこを探しても惣太はいなかった。
お直「嘘や…うちの人が、うちを置いていくことなんかあるわけないわ…絶対あるはずないわ。
   せや、これは夢や。
   きっと、きっとみーんな夢や…ただの夢や…夢なんや…」

↑一人貧乏くじを引いたお直さんが哀れ。

↑「仕事屋」と同じようなラストですが…なんか無理やり感があるなぁ。

【感想】
はっきり言いますが、渡し人は面白くなかった^^;
BGMを変えたせいで思い入れがなくなって、後半はただ画面を見ているだけという回ばかりでしたね(最終回含め)。
ラストも渡し人たちが名指しで追われたわけでもなし、逃げる必要があったの?
お直は無理やり一人ぼっちにされたような感じがあって可哀想でした。
ホームドラマ風であった本作品はちょっと自分の好みには合いませんでしたね。


第20作 必殺渡し人 第12話「二人がかりで渡します」

2016年11月05日 | 第20作 必殺渡し人



【ストーリー】
胃にできた悪性の腫瘍で患っていた煙草問屋・大野屋五兵衛は忍の手術によって命を救われた。
五兵衛は幼い愛娘・お春を抱きながら、女房のおそのと共に忍に深く感謝する。
一方、五兵衛の回復を快く思っていない者たちもいた。
津山藩家老・松井は五兵衛の弟・文蔵、その情婦で大野屋の女中・お京と結託。
五兵衛亡き後は文蔵に大野屋を継がせ、煙草相場を操って私腹を肥やそうと企んでいたのだ。
五兵衛の回復で当てが外れた松井は、配下の剣豪・佐々木十三を使い五兵衛とおそのを殺害。
そのショックから失語症になったお春も水死に見せかけ殺してしまう。

↑内容普通すぎで、ストーリー紹介も適当です。

【知ってるゲスト】
水原麻記

【大塚吾郎さんについて】
「渡し人」がつまらなすぎて毎回の名シーンもほとんどないので、大塚吾郎さんについて語ります。
第八話から登場する強面オカマの行商人・金次、演じるは「仕事屋稼業」でも同じくオカマを演じていた大塚吾郎さん。
「仕業人」のシリーズ200回記念回にも顔を出すなど、必殺シリーズではそれなりにおなじみの人です。
が、この大塚さん、ウィキにページがない…。
ウィキにページがないということは、世間的にはそれほど有名な俳優さんではなかったのでしょうか?
必殺ファンの中には大塚さんのことをググる人もいるでしょうし、参考になるかは分かりませんが、DVD付属のブックレットに記載されていた大塚さんの紹介を下に簡単に書いてみます。
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1945年、東京生まれ。
緒形拳の弟子だったことから「仕事屋稼業」でレギュラー出演を果たす。
1975年頃、俳優業を休止してメキシコへ渡り、料理店で一年修行して帰国。
都内にメキシコ料理店をオープンし、オーナーとして働いていたが、本作の金次役で俳優業にカムバック。
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俳優業にカムバック、と言ってもこれ以後俳優を続けた形跡もなさそうですね。
メキシコ料理屋の経営だけでも食べていけそうだし、結局俳優業は長く続かなかったのかな?
今はもう高齢だと思うけど、現在どうしているかは分かりません…まだまだ元気でいてくれたらいいけど。

↑「渡し人」唯一の楽しみがこの人のコーナーだけだという…。


第20作 必殺渡し人 第11話「浮世絵の舞台で渡します」

2016年11月05日 | 第20作 必殺渡し人



【ストーリー】
目付の大野は十二枚一組の色暦(いろごよみ)を探していたが、八月の色暦だけはどうしても見つからない。
噂によると八月の色暦は最初から描かれていないようなので、大野は部下に命じてこれを描いた絵師を捜索させる。
その頃、惣太の住む長屋には、墨絵師・芳三郎と妻のおゆうが貧しいながらも仲睦まじく暮らしていた。
芳三郎はかつて浮世絵師であったが、その時に描いた生々しい女の浮世絵-それが問題の色暦だったのだ。
大野の元に連れて来られた芳三郎は説得されて八月の色暦を描くことになったが、大野の妻・はつは手本(絡んでいる男女)を準備させようと提案。
芳三郎は手本を見ながら絵を完成させるが、なんと手本となった女は妻のおゆうだった。
おゆうは絵師が夫だとは知らされずにそそのかされて手本になり、芳三郎も手本の女が妻とは知らないまま絵を描いていたのだ。
目の前で別の男に抱かれる妻を見て芳三郎は絵を取り返そうとするが大野に斬られ、その死を悲観しおゆうは首を吊ってしまう。

↑色暦を実写で演じる催し物、これがタイトルになってる。
 お色気シーンが多い回でした。


第20作 必殺渡し人 第10話「湯女風呂で渡します」

2016年11月05日 | 第20作 必殺渡し人



【ストーリー】
忍たちに上方の元締から渡しの依頼が舞い込んだ。
標的にしていた三人(小間物商の仙蔵、浪人・武藤洋之助、ヤクザの喜平太)が上方から江戸に逃げたために、彼らを始末してほしいというというのだ。
しかし、標的の一人・仙蔵は大吉の幼馴染で、十五年前の大地震の際に大吉が命を救った男だったのだ。
三日の猶予を申し出た大吉は仙蔵に会いに行くが、彼は昔と変わらない気の良い男で大吉を歓迎。
その帰り道、上方の渡し人に脅迫された大吉はお沢まで疑ってしまう。
※クソ回でしたので、続きは省略。

【知ってるゲスト】
北見唯一

【感想】
必殺シリーズの殺し屋、だいたい好きなんだけど大吉は数少ない嫌いなキャラ。
この頃から増え始める「殺し屋たちの正体を知ってしまい、殺されないために殺し屋になる」パターンで渡し人になったわけなんだけど、このパターンで殺し屋になった連中って半人前のくせして、一人前の顔をするのが嫌なんだよね。
大吉は、三話では夫婦揃って夜逃げしようとしたし(ちなみに陰気臭いお沢も嫌い)、今回も幼馴染を信じてお沢を疑うという頭の悪さを披露。
お前は殺し屋としては格下なんだから、捨三みたいに忠実な子分でもやってればいいんだよ…。
そして、今回の敵役・仙蔵の行動もぶっ飛びすぎ。
いきなり大吉の目の前で借金で首の回らなくなった夫婦を弄ぶとか意味が分からん。
最後はもちろん大吉が仙蔵を殺すことになるんだけど、殺しシーンなんかもうどうでもよくて早送りで飛ばし飛ばし見ました^^
いや~「渡し人」はつくづく面白くないなぁ。
あと三回もあるのかよ、はよ終わらんかい(笑)

↑この夫婦、見ててイラつくことが多い。


第20作 必殺渡し人 第09話「無縁墓地で渡します」

2016年11月05日 | 第20作 必殺渡し人



【ストーリー】
萩原角之進に後妻として嫁いだお紋は、先妻の息子・角太郎が疎ましくてしょうがない。
その頃、武家の親たちに人気だったのが赤松道場。
赤松道場では軟弱な子供たちを厳しく鍛え、心身ともに強く育てることを旨としていたが、激しすぎる稽古で怪我人が続出していた。
お紋は、武芸が苦手な角太郎を赤松道場に入門させ、あわよくば稽古中の事故に見せかけて殺してしまおうと、浮気相手でもある赤松道場の赤松玄蕃に角太郎の入門を頼みこむ。
お紋に乗せられた角之進も角太郎の入門を許し、ついに角太郎は赤松道場へ入れられてしまった。
角太郎や、同門の信三郎と付き合いがあった惣太や大吉も、その厳しい稽古の様子を覗き見て怒りを覚えるが、情に流されて動くわけにはいかない。
そんな中、角太郎は玄蕃に逆らったために容赦ない暴行を受け、ついに殺されてしまう。
何も知らない角之進は稽古中の事故だと諦めるが、角太郎の最期を見ていた道場側の飲み屋の娘・お竹は「角太郎はなぶり殺しにされた」と角之進に告げる。
奉行所に訴え出ようとする角之進であったが、事が漏れては困る玄蕃たちはお竹と角之進の命を狙う。

【知ってるゲスト】
桜井浩子

【名シーン】
①角太郎の最期

↑この子が血を吐いて死んでいるシーンがけっこうえぐかった…。


第20作 必殺渡し人 第08話「祭り囃子で渡します」

2016年11月05日 | 第20作 必殺渡し人



【ストーリー】
川に身投げしようとした女性を救った惣太。
なんとその女性は五年前に『渡し人・鏡』が助けたお秋だったが、新たな夫となった喜平次からひどい虐待を受けているようだ。
お秋は「櫛」を渡し料に喜平次の殺しを依頼し、不憫に思った惣太たちはそれを引き受ける。

惣太たちは早速お秋の長屋に向かうが、なぜか長屋中がもぬけの殻でお秋すらいない…。
実は喜平次は盗賊の頭で、二十年に渡し人(惣太たちではない別の渡し人)に殺された兄の復讐のために、同じ渡し人である惣太たちに恐怖を与えた上で、自分たち盗賊団の身代わりとして殺そうとしていたのだ。

そして、惣太たちの正体を喜平次にバラしたのはなんとお秋であった!
以前は善人であったお秋はドSの喜平次と巡り合ったためドMが開花し、今ではすっかり喜平次の虜となっていたのだ。
そうとは知らない渡し人たちであったが、「櫛」を手にした大吉やお沢には不幸が降り掛かっていた。
そして「櫛」を預かっていた忍までもが、髪結いの少女・おしのに刺されそうになってしまう。
おしのによればその「櫛」は母のものだったが、十年前、盗賊の襲撃で小間物問屋を営んでいた父母は殺され、「櫛」も盗まれてしまったのだという。
おしのは「櫛」を持つ忍を盗賊の一味と勘違いし、襲ってしまったのだ。
「櫛」は忍からおしのに手渡されるが、それによって偶然にもおしのはお秋が「櫛」の以前の持ち主だと知ってしまった。
お秋の後をつけたおしのは、喜平次に捕まって暴行された挙句殺され、一方、お秋は惣太たちを神田祭りに誘い出し、いよいよ渡し人たちも消そうと画策する。

【知ってるゲスト】
浜田晃

【名シーン】
①金次登場!
   長屋に銀平…じゃなくて新たに金次がやって来た。
惣太「ああ!?何だお前?」
金次「いい男ねぇ…(惣太の股間を見て)盛り上がってるわ!…ねぇ、お友達になろうよ!」
惣太「なんだお前は!」

↑『仕事屋稼業』と同じオカマキャラで大塚吾郎さんが登場。

②あんたこの結果をどう思う?
忍「この櫛はあなたの物よ。
  殺されたお母さんがあなたを守ってくれたように、今度はこの櫛があなたを守ってくれるかもしれない。
  だってこの櫛には、亡くなったあなたのお父さんお母さんの思いが込められているもの」



↓ 結果を見てみましょう。



↑浜田晃のつばの混じった汚い水を顔にぶっかけられるおしの。
 自分でキャプっててなんだけど、吐き気を催すほど気持ちの悪い画像だな。
 女優さんも大変だわ…。

↑刺されて川に放り込まれたおしの。
 お父さんお母さんはおしのを守ってくれなかったようですね。
 櫛をおしのに渡した忍にも責任はあるだろうに、特に気にしてなかったのも理解できない。

③惣太殺しシーン
   お秋の前に惣太が現れる。
お秋「お願いした闇の渡し、どうしたんです?早く行かないと…」
惣太「だから渡しに来たのよ…
   あんた喜平次と仕組んで俺たちに罠をかけ、賽銭泥棒の濡れ衣を着して俺たちを殺そうと思ってる…」
お秋「違う!ひどい、あんまりです…。
   確かに喜平次たちはあなたたちを…だから私、教えに言ったじゃないですか。
   あなたが好きだから…心から好きよ、ねぇお願い分かって!
   どうしたら信じてくれるのかしら…お願い、分かって、お願い、信じて…」
   お秋を無視し続ける惣太。   
お秋「どうしても信じてくれないんだったら、あたし!」
   お秋は剃刀を自分の首筋に当て、自害するそぶりをする。
   そんなお秋に対して、惣太は鏡を見せつける。
惣太「よく見ろ…これがあんたの本当の顔さ…」
お秋「…くっそー!!」
   ついに本性を現したお秋は剃刀で惣太を殺そうとするが、惣太はお秋を抱きかかえ動きを止める。
   惣太はその体勢のまま鏡の柄から針を取り出すと、それをお秋の首筋に突き刺す。

↑惣太を騙し続けたお秋は鏡に映った顔を見て本性を現す。
 汚い罵り言葉を吐き、恩人に切りかかる…それが今の彼女だ。

↑一度は地獄から救ったお秋を、最後は自ら地獄へ突き落す惣太。
 ここの部分は面白かったんだけどなぁ、もう少しストーリーがすっきりしていればよかったのに。

【感想】
今回はいわくつきの「櫛」がキーパーツとなりますが、なぜ「櫛」はそれを盗んだ喜平次や、彼の虜になったお秋には不幸をもたらさなかったの?
しかも渡し人たちには不幸を起こすし、最終的に忍からおしのに渡された「櫛」は彼女を守ることもなく、命まで奪います。
これじゃあ悪人に味方し、善人に不幸をもたらす悪魔の「櫛」じゃないですか…。
こういう時、『うらごろし』の先生がいれば、この意味の分からん「櫛」の正体が分かったんだろうけどね(笑)
喜平次の作戦も鬱陶しかった。
そもそも直接の恨み相手(兄貴を殺した渡し人)でもない惣太たち相手に何をそんなにムキになっているんだ?
まずそこが疑問なんですよねぇ…色々と理解できない点が多い回でした。