【ストーリー】
ある日、貢はかつて共に蘭学を学んだ新島と偶然再会した。
今も蘭学への情熱を燃やし続ける新島は、裏ルートを使ってオランダへ渡り蘭学を学ぶつもりらしく、貢にも誘いをかけて来た。
しかし、費用として50両もの大金が必要であり、新島は妻の八重に相談するものの貧しい暮らしを営む二人には金の工面がつきそうにもない。
一方、貢もその話に心を動かされ、金策に頭を悩ませている様子。
それを知った主水はかねてから抜け荷の疑いありとして目を付けていた三州屋から大金を強請り、餞別として貢に渡すことを画策するが、先手を打った三州屋は主水を誘拐し枯れ井戸に閉じ込めてしまう。
同じ頃、八重は名も知らぬ大店の主人に自らの体を売ることで50両を得て、新島に渡していた。
新島は裏ルートを持っている店-三州屋に向かうが、見送りにきた八重がそこで見た三州屋の主人こそ自分を買った大店の主人だったのだ。
全ては八重の体をタダ取りするための三州屋の企みであり、騙されていた新島は三州屋と結託する役人の大門に斬られる。
八重は夫の最期を目撃し自害、今際の際に夫の敵討ちを貢に頼む。
【知ってるゲスト】
三浦真弓、多々良純、田畑猛雄、五味龍太郎、松田明
【名シーン】
①貢の新武器・仕込み矢立
↑矢立とは昔の携帯用筆記用具のこと。
貢の物は墨壺のふたを開くと針が飛び出し、ふたを閉じると針が引っ込む。
②典型的なダメ夫
新島「くそぉ、金が欲しいなぁ~!」
↑金が欲しければご自分で働いたらどうですか?
ちなみに八重役は三浦真弓さんなんだけど、眉毛が全剃り全描き…。
綺麗な顔してるのに、そこまでする必要があるのだろうか…。
③学問を取るか、妻を取るか
貢「学問のためだったら何者をも犠牲にすることができるのか!?」
新島「もちろん、当然だ」
貢「奥さんもか!?」
新島「八重を?」
貢「俺にはとてもお前の真似はできん。
あやが労咳に犯された時、俺は心のどこかで学問を捨てた…」
新島「あやさんどうしてる?」
貢「死んだよ…」
新島「死んだ?」
貢「俺が蘭学を始めたばっかりに、一生日の当たる暮らしはできなかった。
いつも誰かに追われてるようなつらい毎日だった…最後は俺が殺したようなもんさ…」
↑貢は妻を選んだが、この後新島は学問を選んでしまう。
この会話を八重は盗み聞きしショックを受けるが、それでも夫のために身を売る。
④黒ひげ一家危機一髪
↑押し入った三州屋の手下によりこの二人も人質に。
ところでこの口の周りの黒いのは何なんだろう?墨のガムテープ?
↑主水は枯れ井戸に放り込まれる。仲間たちにも知らせることができず大ピンチ!
⑤主水&貢殺しシーン
主水は井戸にいるところを偶然に大吉に発見された。
その頃、三州屋で食事を終えた大門は帰ろうとするが刀がない(貢が盗んだ)。
そこに、空腹でふらふらの主水が刀を持って入って来た。
主水「大門さん、刀ってのはこれじゃねえのか?」
大門「な、中村、お前!」
大門は主水が渡した刀を取り上げようするが、鞘だけ抜ける。
抜き身となった刀で主水は大門を斬って捨てる。
三州屋は逃げ出すが、すぐに三人の仕留人に囲まれる。
三州屋「勘弁してくれ…この通りだ!」
土下座して手を合わせて詫びを入れる三州屋。貢は三州屋を見てうなずく。
三州屋「ありがてぇ!」
感謝の気持ちで、土下座して頭を下げ続ける三州屋。
しかし貢が許すわけもなく、仕込み矢立で三州屋の首筋を貫く。
↑空腹でふらふらの黒ひげ主水、空腹でも雑魚一匹くらいは敵ではない。
↑謝ってすむなら仕留人はいりません。
↑矢立を首筋に食らって死ぬ時の多々良さん必殺のギャグ顔!
こんなふざけた死に方が許されるのはあんたと津川さんくらいやで^^;
⑥金の分配シーン
今回の報酬は五両。貢の手からそれが分配される。
貢「みんな一両ずつ取ってくれ。私は二両貰っておく。そのうちにな…」
一人だけ多めにお金を取って帰っていく貢。
大吉「なんだい、あの野郎!」
おきん「怖い…あたいなんだか貢が怖くなってきちゃった…」
主水「奴は本物になりやがったな…本物の仕留人にな」
↑二両持ち逃げした貢。一心不乱にご飯を食べていた主水もずっこける。
⑦ラスト
せんとりつは仏壇に向かい、主水の無事を祈っている。
主水「ただいま…」
せん「あ、婿殿!」
りつ「あなた!」
せん「ご無事でまあ…よかった…」
りつ「よくご無事で…」
主水「いやいや、別にそんな大した事件じゃないんだが…」
せんとりつは主水にすがって泣き出した。
主水「母上もりつもそんなに…そんなにこの私を…」
嬉しくて泣き出す主水で終わり。
↑珍しく主水を本気で心配していたせんりつ。
↑主水さんも大泣き!しかしすごい顔だな(笑)
19話はDVDマガジンに収録されていた回でしたね、面白かった。