中流階級の食寝言 ~それでも上流階級の夢をみる~

普段、人様は何を召し上がっているのか気になりませんか?自分は物凄い気になる。。。

墨国回転鶏酒場(ぼっこくかいてんさかば)@渋谷 ★★★★☆

2019-05-22 07:48:46 | その他
昨日はユディトの話をさせていただきましたが、ユディトときたら同じ「首」関連でこちらの方を引き合いに出す他ないですな。




アンリ・ルニョー作「サロメ」
不敵に微笑みながら洗礼者ヨハネの首をヘロデ王に要求するサロメ。短刀を載せた盆にブツはまだ乗っかってませんが、「その時」はもう間も無くなのが垣間見えます。



さて、そんなブツの乗っかる盆など私は絶対にノーサンキューですが、こちらのお盆はウェルカムです。




墨国回転鶏酒場
ランチになんか目先の変わったものが食べたくてやって参りました。




そしたら創造を上回る目先の変わった料理の数々で圧倒されるの巻。




色々迷い倒しましたが、やはりここは店名にもある回転鶏なるものをいただかなくては、ってコトでこちらを注文します。




お料理がくるまでテカテとソルで乾杯。サラッとした切れ味で湿度とは無縁の国なんだろうなぁってビールです。



そんな風に異国の地に想いを馳せておりますと、ブツが銀盆に乗ってやってきました。




トルタ(回転鶏半羽)
何だかすげーボリューム感です。




まずはこちらのトルタから。




旨い!★★★★☆
スパイスに浸けられた鶏胸肉は香り高く焼かれ、身はしっとりとしています。その他の具材もトマトサルサ、ワカモレ、赤玉ねぎの酢漬けと具沢山。しかし、味が混乱する訳ではなくちゃんと美味の均衡を保っているところが手柄です。




んじゃ、回転鶏をいただいてみましょうか。




コレも美味〜い!★★★★☆
先程のトルタのローストチキンとはまた異なるスパイスのアプローチでピリ辛味。骨付きで始末が悪いと思いきやドッコイそれが醍醐味で、手でかぶり付いて食べるコトで骨周りの美味しいトコの肉を余すコトなくいただけます。




うんうんいーじゃない、このお盆!お店は夜メニューも豊富な感じで飲みにも重宝しそう。




でもサロメちゃんはお盆を重宝しちゃダメよ。


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栄児(ろんあーる)@池袋★★★★☆

2019-05-21 13:55:44 | 中華料理

先日、クリムト展に行って参りましたが、やはり印象的だったのは本展の目玉




ユディトI
敵に囲まれた街を救わんと侍女と2人で敵陣に乗り込み、敵将・ホロフェルネスを誘惑し寝首を掻き撃退したユディト 。




展示会場でこの絵を見た際に、そのユディトの恍惚とした表情から発せられる魔力にその場からマジで動けなくなったのですが、ふと気付くのです。




ヤラれたっ!!!
そう、まんまとユディトの魔力に引っかかり誘惑に屈した私はそのままホロフェルネス。最後はユディトではなくホロフェルネスの首に魔に屈した自分の姿を見つけ、呆然と見つめるのでした。。。



そんな魔に屈した私が本日やって来ましたのはこちらのお店




栄児
言わずと知れた汁なし坦々麺で有名なお店です。




並んでる間に注文を聞かれます。おツレと2人ですので別々のものを注文しシェアするコトにいたします。




辛さを選べる仕様です。ついつい誘惑に駆られ辛いのにいきたいトコですが、お腹の受け入れ態勢が芳しくないので普通で。




入店を果たしお水で一息ついたら、さぁ敵陣に乗り込みましょう。




魔性の水餃子の陣
そうです。こちらのお店はランチの時間は水餃子食べ放題。




あーあー、欲に駆られて4つも取っちゃって。すでに誘惑優勢で、何だか簡単にこの先が想像できますがいただきます。




おいしー★★★★★
どんどこ茹でては盛られる水餃子はアッツアツ。皮は厚ぼった過ぎず薄過ぎず、プルンと滑らかな舌触りで官能的。そして肉餡はふんわりニンニクを効かせていて中毒性のあるヤーツ。そして何より恐ろしいのは自家製辣油と黒酢を用いるコトで飽きるコトなくバクバク食っちゃうってトコ。マジで永久運動です。




んで、簡単に魔に屈しこの後2回お代わりしました。。。



そんな風に魅了されておりますと




汁なし坦々麺
敵は追い討ちをかけてきました。




誘いに乗って混ぜ混ぜ。いただきます。




この首奉る!★★★★☆
麺とタレと若干の挽肉と薬味だけ。だけなのにどーしてこんなに美味しいんでしょうか。ジャンクなお味ではありますが蠱惑的です。辛さ・痺れも適度でじんわりと身体深くに攻め込んできます。




油の塊みたいなファットな一杯ですが、後先考えられず勢いで平らげちゃいました。。。




一方、こちらは汁なしマーボー麺。




カラリと乾いたド直球な辛さに悩殺されます★★★★☆ コレまた美味いです。




あーあ、結局誘惑に負けて食い過ぎちゃいました。ユディト、いや栄児恐るべし。。。



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寿司酒場 おもてなし@渋谷 ★★☆☆☆

2019-05-20 08:31:39 | 寿司
自動車免許を取りたてだった学生の時分、実家で介護していた爺さんを車で病院に連れて行ったコトがありました。



すると車が走り出して間もなくこの爺さん




「道が逆だ!道が逆だ!」
と喚き出すじゃないですか。



何言ってんの〜、いつもの病院はこっちじゃないかぁ〜、なんて宥めながらも、ありゃ〜遂に頭もボケちゃったか…と暗い気持ちで運転してましたら、進行方向から車が逆走してくるじゃないですか。



………。




はいー、ボク右車線走ってましたぁー。。。
爺さんはマトモで、ボケていたのは私でした。。。



そんな「たつせなし」なお話の後は




おもてなし
寿司でも食おうや、という話になりやって参りました。




まずは喉の渇きを潤すためにビールをいただきます。瞬殺です。




寿司ですのでお酒をいただきましょうね。




ご店主の方のご挨拶でお預けを食らった後にお料理が始まります。まずは蛤の椀。胃があったまり食欲に火がつきます。




鮪赤身。いきなり鮪が出てきましてアレ?って感じ。シャリもシャリと言うよりご飯粒がネタにこびり付いてるって量で物足りなさがあります★★☆☆☆ …この後ずっとこの物足りなさを引きずるコトになりますが、そこには目をつぶって味のみを見ていくコトにしましょう。。。




中とろ。味がクッキリしていて、また適度な脂の乗りでいただけます★★★☆☆



大トロ。と言うのでギトギト脂ぎったのを想像して口に運べば、良い香りの脂で健やかな鮪の旨味を頂戴している満足感に包まれます★★★★☆




水茄子に醤油を刷毛で塗ったもの。ジュワッと迸る甘い水気は初夏のお味★★★☆☆ こんなちびっとじゃなくて丸のまま齧り付きたいくらいです。




鮪の炙り。焼くコトで脂が抜けて鮪の旨味を直に感じるコトができます★★★☆☆




鰆。鰆って骨が多く身も淡白・パサパサで何が美味いだろって子供の頃思ってましたが、どーやら季節外れの紛い物をいただいていた様です。旬なピンなこちらは肉厚で旨味も十分★★★★☆ 物事には時期があるんだなぁ。




しかし、私のお酒には時期はありません。エブリデイフルスロットル。。。




小肌。小さな魚なのにこの鮮烈な旨味を持つなんて恐れ入ります★★★☆☆




鱧。コレは湯引きのし過ぎでイケません★☆☆☆☆ 完全に旨さをお湯に落っことしてしまってます。




帆立。甘味に欠けます、身もダランとしてだらしない感じ★★☆☆☆




車海老、じゃくてブラックタイガー。なら出さなくていいんじゃない?★☆☆☆☆




鯛。やっとこさ出てきた白身。しかし、個性の強いものから始まって久しく舌がバカになっていて印象はやはり弱くなってしまいます★★☆☆☆




一度舌を洗い流さなきゃダメだ、こりゃ。




そしたら鮑が出てきちゃいました。でも、やっぱり美味い★★★★☆




さらには鮑の肝。この強烈な旨さといったら★★★★★ えもいわれずウットリ目を閉じてしまいます。




カジキマグロの付焼き。みりん多用の味濃いめ。完全に酒泥棒★★★☆☆




〆鯖。砂糖と塩の加減がイイ塩梅。コレまた酒泥棒★★★☆☆




生鯖。生き腐れ言われる鯖を生でいただけるのは有り難いですな。脂も多からず少なからず、青魚特有の刺激が直に味わえ目が冴えます★★★☆☆




金目鯛。こちらもカジキマグロ同様かなり味濃いめ。つか、煮付け過ぎ。酒は進みますが、金目自体の旨味はふっとび、いえ覆い隠されちょい無残★★☆☆☆




この酒、激ウマでした。この後寄った飲み屋でもありましたが、企画が違うみたい。また飲みたいよう。




コレなんだっけ?忘れました。。




雲丹&いくら。雲丹にトロリと溶けて軽やかな甘味が口いっぱいに広がります。いくらも一粒ひとつぶ大事に食べたいくらい美味いです★★★★☆




イカ。ねっとりした食感で深い味わいです★★★☆☆




つぶ貝。磯の香りの爆弾庫。ブワーっとお口一面潮干狩り★★☆☆☆ ちょっと乱暴。




卵焼き。はおツレにパス。




穴子。身は痩せ気味ですが生命力に満ちた旨味は流石★★★☆☆




海老味噌たっぷりのお味噌汁。汁なのに酒が飲みたくなっちゃいます★★★☆☆



最後のデザートは衝撃の雪見だいふく。。。




うーん、若いご主人が店名の如く「おもてなし」しようという気概は絶対に間違い無いのですが、色々物足りないのも確かです。



…なんて、こんなコト言う私は「ろくでなし」の「ひとでなし」ですので、ご放念くださいますようお願い申し上げます



だって、寝言ですから。。。



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タイ・フェスティバル2019@代々木公園 ★★★☆☆

2019-05-18 06:41:51 | その他

江戸末期に流行った富士山信仰の一つとして、現地参拝に行けない多くの江戸町民の為に作られたのがこちらの富士塚。何でも当時2~300基は作られたというコトですが、そしたらこちらは現代版富士塚なのかもしれません。




タイフェスティバル2019
フェス!フェス!!フェス!!!いつも必ずどこかしらでやってる感のあるフェス。2~300フェスはあるんじゃないかってくらいのフェス。そんなフェスは現地、またはお店に行けない我々東京都民(←埼玉県民だけど…)の為にあると言ってもイイんじゃないでしょうか。




なんて持論なのかこじ付けなのか分からないコトを嘯きながらチャーンビールで乾杯。シンハーに行かないトコがへそ曲がり。




さて、アテは何にするかなぁっとキョロキョロしてましたら




3種類のタイ料理を少しずつ、みたいなアレも食べたいコレも食べたいというさもしい日本人の泣き所を押さえまくりのお品発見。




3種盛り合わせ
適当な場所に陣地を構えいただきます。




こちらはパッタイ。シコシコ麺にふんわり香る干し海老がイイ感じ★★★☆☆



ソムタムは鮮やかな香りと辛さで鼻腔を貫きます★★★☆☆



困っちゃうのがこちらのガイヤーン。スパイスが効いた濃いいお味付けでもう完全なビールのつまみ★★★☆☆




こちらは目が欲しがって買ったサイクロク。




タイな感じのソーセージかな、と思いかじってみれば、中にはお肉と共に春雨やら野菜やらが入っていて炒め物をギュッと詰め込んだ、といった仕様。スパイシーな味付けでコレまたビールが進む君★★★☆☆




昼からビールをいただき良い心持ちで会場を後にいたします。にしてもすんごい人でした。以前、四川フェスを覗いてみたら、あまりの人の多さに弾き返されたコトがありましたが、フェスの過熱もここに至り。私は暫くこの手のフェスは静観しますかな、、、




って





何やてぇっ⁈
皆さま、6月2日ラムフェスでお会いいたしましょう。。。



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魚金@渋谷 ★★★★★

2019-05-17 12:11:40 | 居酒屋

アメリカ合衆国建国から150年間の歴史に名を残す4人の大統領。すなわちジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンですが、私めの食い物ラシュモア山にその名を残すのは




い志井




だるまや




まんてん鮨



そして




魚金
白地の他の店に行こうと歩いていたら見つけちゃった魚金。下手な店にチャレンジするより間違いないよねってコトで、保守的な我らはフラフラ〜と店内へ。時刻16時50分。




まずはプレモルで乾杯。




お通しはおでん。出汁にヒタヒタに浸かっている仕様です。



さあさ、コレからお刺身をいただくワケですが刺身にプレモルは合わないというコトでとっとと片付け知多ハイボールでも飲もうかと注文しましたら店員さん「だったらハッピーアワーのジムビームハイボールとかがお得ですよ」とのコト。




なんやてっ⁈
不覚にも気付きませんでしたこの企画。何でもこちらにあるドリンクは18時まで何杯飲んでも一杯90円とのコト。あと一時間弱あるから1人7杯はイケるね☆謎の計算にほくそ笑む我らなのでした。。




よっしゃ、飲むぞー食うぞー




焼きたけのこ
わさび醤油でいただくこちらはちょいとアクがあって渋いですがコレはコレで乙なお味★★★☆☆




青海苔豆腐(ハーフ)
たっぷりの出汁とたっぷりの青海苔に浮かぶ豆腐。豆腐の出来不出来は置いといて、この出汁&青海苔が何ともホッコリする優しいお味★★★★☆ この後の怒涛のハイボールのチェイサーとして大活躍しました。




しらすたっぷりレタスサラダ
謳い文句のしらすの量はそこまでですが、ドレッシングが地味に、いや奥底に凄みがあるドレッシングでコレまた私の食い物ラシュモア山の裾野を形成するキャンティのソレに似ています★★★★☆



んで、やって参りましたのは魚金名物




玉手箱
出ました!ブログ泣かせの横スクロール!!コレでは何が何やらですので寄って見ていきましょう。




右からバイ貝、カレイ、ワラサ、タコ。カレイの白身あらざらぬ深い旨みはちょっとした感動があります★★★★☆




鯖の押し寿司、まぐろ、卵焼き、イカ、サワラ、カツオ。サワラの絶妙な脂の乗りに「鰆」の旬が春であるコトを納得させられます★★★★★




活〆鯛、真鯵のタタキ、生ガキ。もーどれもコレも美味ーい★★★★☆




怒涛の安ハイボールアワーを抜け、19時からの通常料金アワー突入。だったら美味い酒がイイと知多ハイボールをいただきます。




新じゃがのフライドポテト
酒が入ると無性に食いたくなるフライドポテト。
新じゃがはホクホクで甘ーい★★★☆☆でも、できれば長細い方のが好き。。




山芋の磯辺揚げ
芋に芋を被せるイモな我ら。。。でも、湖池屋ののり塩味みたいでイケます★★★☆☆




珍しくご飯物をいただきたくなり注文した釜飯。30分くらい時間がかかるとのアナウンスで来てみれば、なんと卓上で炊くタイプ。



酒をガブガブやりながら待つコトしばし




角煮釜飯
んふふふ、美味そー。早速どれどれ




食べたかったヤーツ★★★★☆
輪郭をクッキリとさせた甘辛い豚の角煮、そして水分少なめ硬めに炊かれたお米はまさに望んでいたヤーツ。酒の〆に丁度イイ感じです。



ってゆーか、




やっぱ魚金だな!!!
たらふく飲んで食って2人で10,000円也(ハッピーアワーの恩恵が大いにありますが…)。この満足感は魚金だからこそ!魚金は永遠に不滅です。



ちなみに




ご本家こちらのラシュモア山。材質は花崗岩で、この岩石は非常に硬質であるため、10000年経過しても彫刻の原形を保てると推測されてるそうです。



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