中流階級の食寝言 ~それでも上流階級の夢をみる~

普段、人様は何を召し上がっているのか気になりませんか?自分は物凄い気になる。。。

大師茶屋@調布 ★★★☆☆

2019-05-15 18:42:40 | 蕎麦

よく見る悪夢があります。



その①




急いでるのに走れない。
わぁーーー、遅れちゃう!遅刻しちゃう!間に合わない!だったら走ればいいんですが走ろうとすると足に根が生えた様になり動けません。七転八倒しようやく動ける様になるのですが、そろりそろりとしか歩けないのです。



その②




飛行機の墜落
あーーー、落ちるなぁって思っていると「当機は墜落します」と無情なアナウンスが流れ急転直下真っ逆さま。鬼籍に入るのです。



その③




電話がかけられない。
プッシュダイヤルを何度押しても最後の一桁で間違えたり、090を070と打って間違えたりととにかく延々と電話をかけるコトが出来ずにパニックになるのです。



その④




目当ての店にわざわざ遠くから来たのに行列で入れない。




悪夢や!!!
わざわざ深大寺までやって来て名店・湧水で美味い蕎麦をいただこうとしましたら馬鹿馬鹿しい程の大行列。こんなの並んだら昼飯のつもりが晩飯になりかねませんので、そのへんは融通の利く我ら。近くのこちらに目標変更です。




大師茶屋



こちらも並んでますが、湧水の比ではありません。実際20分程でお店に入れました。




蕎麦屋ですのでお作法通り瓶ビールで乾杯。




蕎麦味噌
好きで頼んじゃうヤツ。味噌の中に蕗が入っていて清々しいです★★★☆☆



そんな風に味噌を舐め舐めやってますと




冷やし山菜
あー夢にまで見たお蕎麦です。コレが夢じゃないうちにいただきます。




うんうん、中々★★★☆☆ 湧水の様な洗練さには欠けますが、コシがあって喉越しも良し。



ただ肝心の山菜がよろしからず。業務用の缶詰めかビニール詰めかなんでしょうが物凄く塩っぱいです。コレにつゆを付けてしまうと、あまりの塩っぱさに目が覚めます。悪夢を見ているのならそれでいいんでしょうが、残念ながら現実ですので山菜は水洗いするなりなんなりして欲しいですな。



それにしても湧水の行列は凄まじいですな。6.7年前に来た時は繁盛店でこそありましたが、こんな風までではありませんでした。



しっかし



こんな行列を捌くお店側も、特に従業員の方にとってもコレは悪夢でしょうな。。。



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土佐清水ワールド@上野 ★★★☆☆

2019-05-14 18:31:44 | 居酒屋

目には青葉 山ほととぎす 初鰹
なんて句があるくらい春から初夏にかけての江戸では初鰹がもてはやされ、




当時の人気役者・三代中村歌右衛門は初鰹を1本3両(約24万円)で買い、




豪商・紀伊国屋文左衛門なんかは1本50両(約400万円)でお買い上げ。そのすしざんまい的な買いはまさに鰹ざんまいだったワケ(なんのこっちゃ?)でありますが、有難いコトに現代では安価で初鰹がいただけます。




土佐清水ワールド
名残の初鰹をいただきにやって参りました。




まずはビールで乾杯。




お通しは茶碗蒸し。



に鰹節をぶっかる独特スタイル。どんなお味か気にはなりましたが、同行した茶碗蒸し好きにくれちゃいました。



その後は




みょうがの天麩羅
のシャクシャクとした歯触りと鮮烈な香りに目を細めつつ★★★☆☆




四万十のり入りコロッケ
の有るか無きかの海苔の香りに世の儚さを感じながら★★☆☆☆、



待つコト暫し




かつお&ブリの藁焼き 塩たたき
いよいよご本尊がやって参りました。




んじゃ、早速鰹から。




この時期の鰹として美味い★★★☆☆
引き締まった身はサッパリとした味わいです。特有の血生臭は藁焼きの効果でほとんど気にならないレベルでニンニクやら茗荷で誤魔化さなくても塩でイケます★★★☆☆




一方のこちらの藁焼きブリはいかがでしょうか。




やっぱり脂が乗ってる方が単純に美味い!★★★★☆
ご生前の丸々と太った姿が容易に想像できる脂の乗った身は単純に美味いです。また、先程は血生臭さを消してくれた藁焼きが今度は下卑た養殖ブリの脂臭さを消す一助となっていて、ただ何でもかんでも藁焼きにしているワケでないのが分かります。うーん、この前の様な脂ざんまいになってしまえば話は別ですが、少量をいただくならやはり脂の乗った魚の方が好きです。



んじゃ、本日の結論。




江戸っ子が言う「犬も喰わねぇ丸々太った秋の戻り鰹」の時期にまたやって来たいと思います。。。そんな私は埼玉県人です。。。。


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香港 贊記茶餐廳(ほんこん ちゃんきちゃちゃんてん)@飯田橋 ★★★★☆

2019-05-02 08:09:34 | 中華料理
以前、母が当時やっていたルノワール展に行きたい、と言うのでお供したコトがありました。




しかし、美術品は個人のペースで観るものと思っておりますので、会場に入ってからは其々別行動。時間は決めず出口で会いましょう、という感じで別れました。



んで、よくもまぁオルセー美術館が貸したなぁ、というくらいの名画の数々を鑑賞し、目のお正月したわぁ、と法悦状態で出口にて母をお待ちしておりましたら、浮かぬ顔で出てきまして




「チケットの絵が無かった。。。」と言うのです。




マジかっ⁈
すぐさま尋問を行いました。そうしましたら、展示フロアの奥に飾られた「田舎のダンス」「都会のダンス」に気を取られ、手前で人集りになっていた超絶名画「ムーラン・ド・ギャレット」に気付かなかった、というのです。



何やってるんだ⁈
ムーラン・ド・ギャレットを日本で見る機会なんてハレー彗星を待つくらい無いんだぞ⁈と事の重大さを説き、「もういい!やめろ!馬鹿!!」と抵抗する母を引っ張り、再入場不可の会場にスタッフさんに事情を説明して入れてもらい、何とか名画を見させるコトが出来たのでありました。(抵抗したクセにいざ観たらめちゃくちゃ感動していた。。。)



本日はまぁ、そんな感じのお話です。




香港贊記茶餐廳
おツレが昨日、香港0泊2日の弾丸出張(!)に行かれまして、あろうコトか香港の「ほ」の字にも触れられずに帰って来た、というので


何やってるんだ⁈
再び私めの謎のお節介が働き、ご帰国当日に引っ張ってきたのです。



もち飲み放題です。単品飲み放題ってのが嬉しい限り。



とにかく、出張お疲れ様ー。そして、令和に乾杯!



喉を潤したら、早速香港料理を物色。



場所柄海鮮が多い印象。そんな中から選んだのは



茄子の醤油煮込み
油通しされ煮込まれた茄子はトロトロ★★★★☆ 醤油味もオイスターソースのお陰でまったりとした良い風味です。




スイス手羽先
イギリスでもなく中国でもなくスイスな手羽先。甘辛い醤油味。どちらかと言えば名古屋手羽先★★★☆☆




香港風海老のガーリック炒め
「炒め」のイメージの斜め上をきたこちらのお料理ですが、コレ




美味いです★★★★☆
頭がバリバリやれる車海老はとにかく香ばしく、身が美味いのは勿論、ミソが美味いのなんのって。サクサクスパイシーなパン粉も豆豉もチビチビやるだけでビールのアテになり、この一皿で三杯はイケます。




イカの唐辛子と塩揚げ
「の」と「と」の位置に難のあるこちらのお料理。しかし、この誤訳が現地感があってよろしいです。



いただきますとプリプリとしたイカのプツンとした歯触りが堪りません★★★★☆ 塩味も丁度良くコレまたビールが進む恐ろしい一皿です。




大根餅のなんちゃら
黒板メニューから注文しましたこちらは大好きな大根餅を炒めたヤツですが、こんなサイコロ状の大根餅始めて。大根餅のほっこりとした味わいと周りの野菜炒め部分の濃ゆい味わいとの対比が面白いです★★★★☆




香港チキンカレーライス
メニューに名物的なコトを書いてありまして注文。そしたら




うまっ★★★★★
なんじゃこのカレー⁈こっくりとしたカレーはどこか日本風で懐かしく、しかし奥底に間違いなく中華料理的要素が潜んでいて見た目以上に複雑玄妙なお味。具のチキンはフライドチキン、ポテトはポテトフライで手間が掛かっています。美味い!




お食事も終盤に差し掛かり、おツレが香港でやりたかったというカフェ的な真似事に興じるコトに。こちらは飲み放題メニューにあった香港式ミルクティー。そして




エッグタルト
香港と言ったらコレでしょ〜ってコトで普段は見向きもしない甘いお菓子。でもコレが中々美味いです★★★☆☆ コテコテな甘さを想像して目をつぶって口に放り込みましたらサッパリとした甘さで清々しくさえあります。またパイは軽く少しも引っかかるところがありません。たまには甘いお菓子も良いですな。




いやー、食った飲んだ酔っ払った!ちょいとはしゃぎ過ぎました私。この後、蹴っ躓きまして肘を擦りむいてしまいました。。。




何やってるんだ⁈
人の蠅を追うより自分の頭の蠅を追った方が良さそうです。。。



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六坊担担面@池袋 ★★★★★

2019-05-01 22:47:14 | ラーメン

高貴なる青い血
その昔、スペイン・ハプスブルク家は純血に拘り近親婚を繰り返しました。その結果数々の障害に苦しみ、青い血管が透けて見えるくらいの薄く白い肌になってしまいますが、なおそれを「高貴なる青い血」などと神格化し、遺伝病のスパイラルにはまっていったのです。



そんな青い血は現代にあっては要りませんが、こちらの真っ赤な汁なし坦々麺は要チェックです。




六坊担担面
無性に汁なし坦々麺が食いたくなりやって参りました。




メニューはこちらの成都式か(見えにくくてごめんなさい。。。)



日式か汁ありかの三択。




あとはパクチーやら角煮やらをトッピングする仕様です。んで、待つコトしばし




成都式 汁なし坦々麺 温玉入り+半ライス
やはりここはお目にかかれない成都式で参ります。なお、日式は胡麻ベースだそうです。では、早速グルグルかき混ぜまして




イイ赤だなーーー
言い訳なし。辣油で勝負なビジュアルは天晴れ。こりゃ食べる前からいただけるのが分かるヤーツ。どれどれ




おいし〜★★★★☆
辛さ3痺れ2でお願いしましたが、歯切れの良い辛味に驚きます。後腐れの無い、しかし瞬間のインパクトは大きく深いです。麺は中太ストレートで無駄にタレと絡むコトなく、スルスル入ってきます。



しかし、やはり特筆すべきは




腐乳
台湾の夜市とかで強烈な匂いの腐乳。しかし、こちらでは調味料として備えられています。そしてコレを使いますと








うまっ!★★★★★
要は豆腐ようのあの芳醇な旨味。まごうことなき発酵製品の旨味です。とってもロマンチックでそこ深い味わいです。




したならば、米と卵を混ぜれば




美味なる赤い汁なし坦々麺万歳!!!
コレは尊い!美味い、美味過ぎます。脳髄をやられる美味さ。下賤なる我が赤い血も沸き立ちます。理屈じゃなく美味いです。




ふー、お腹いっぱい。さてと、まとめましょうか。





本日から令和です。令和の時代はその字面から青く形容されがちですが、個人的には赤い血の通った時代になって欲しいと思ってます。


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