知音食堂（ちいんしょくどう）@池袋 ★★★★★

春です。桜です。花見です。本日は北区は王子・飛鳥山公園にお花見にやって参りました。




そうしましたら、公園の一角にデゴイチがあったのですが、何が印象的だったってそれは




屋根付きだったコトでありまして





「雪が積もってお父ちゃんが可哀想」と田中角栄の銅像に屋根を付けた田中真紀子を思い出すの巻。。。
屋根付きの金属物は角栄だけかと思っていましたら他にもあったのね。。



そんな風に感慨深くおりましたら、俄かに雨が降り始め、コレでは私たちが可哀想ですので退散し、屋根付きのこちらに避難いたしました。




知音食堂
池袋は北口のディープ地区にございます。




まずは青島ビールで乾杯。早速メニューをペラペラやりお料理を考えようとしましたら、中国の真紀子ごたるお店のおばちゃんに割って入られ、仕切られ、決定権を奪われ、何だか分からないうちに本日のメニューが決まりました。。




麻婆豆腐
真紀子が名物だから、と頑として譲らなかった麻婆豆腐。でも、コレ




確かに美味い！★★★★☆
辛さ、痺れ、コク、旨みどれも絶妙の塩梅でコレは美味い。大量に作り置きをしているようで、本来ならズボラと非難の対象ですが、この場合は豆腐に味が染みるコトになりましてよろしいです。





冷製4種
真紀子が「とにかく冷製を組み込むべし」と執拗でしたので、押し切られたこちらでしたが




たたききゅうりはさっぱり塩味ながらニンニクが効いていて酒のアテに良し★★★☆☆




牛肉は八角の風味を巧みに使って品が良いです★★★☆☆




大好きな干し豆腐は特別美味い！という訳ではありませんが素朴で美味いです★★★☆☆




鶏モモ肉のよだれ鶏は食べるラー油的なソースが香りの良い気の利いた辛さで大変結構です★★★★☆




水煮牛肉
「水煮」なんて素っ気ない名前ですがとんでもない。がっつり四川なこちらは




くっそ美味い！！！★★★★★
見た目は真っ赤で激辛風ですが、食べてみればそこまで辛くなく、腰の据わった旨みに驚くと同時に牛肉の信じられないくらいの柔らかさに驚愕します。ゴロゴロと入った牛肉は豆もやしをお座布団に敷いておりコレも食感のアクセントになっており名脇役。この一皿、美味の伏魔殿です。




こりゃ紹興酒だ、とボトルをいただきます。




ソラマメの炒め
真紀子が激推ししてきたこちら




お箸で一つ摘んでいただきますと、揚げたソラマメがサクっとしていてイケます。へー、美味しいもんだねーなんてやってましたら真紀子に見咎められ、「スプーンでザクザク食べなさい」と言われやってみますと




ホントだ、こうやった方が断然美味い！★★★★★
圧倒的なソラマメの風味にお口がお陀仏しちゃいそう。何の香辛料か分かりませんが、香り高くそれでいてソラマメを殺さない味付けでコレはマストで注文したいヤツですな。




まだまだ気になるお料理がいっぱいですが、お腹いっぱいです。中国との国交回復に尽力したお父ちゃんに感謝する夜となったのでありました。。




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香味餃子（こうみぎょうざ）@西武新宿 ★☆☆☆☆

足利尊氏が「騎馬武者像」に変わったり




「1185（いいハコ）作ろう鎌倉幕府」に変わったり
※ついでにこの源頼朝像も「足利直義像」の疑義




鎖国も「いわゆる鎖国」に変わったり




ふみえも「絵踏」に変わったり




変わりすぎだぞ！日本史っ！！！
目まぐるしく変わる日本史ですが、コレは歴史の顰なのかもしれません。




本日、久しぶりに芊品香に行こうとやって来ましたら




変わっとりますがな⁈
店も目まぐるしく変化しているのであります。





香味餃子
折角なので入ってみるコトにいたしました。




メニューを眺めてみますが、やはりお店の名前でありますこちらを注文いたします。




餃子定食




おー、餃子は大ぶり、焼き目も申し分なし。早速いただこうと持ち上げてみますと




あれ？何か中スカスカな感じ？恐る恐る食べてみますと




やっぱりスカスカじゃないか⁈★★☆☆☆
何というコトでしょう。。見てくれは立派な餃子ですが、肉餡がスッカスカです。味付けも朧げなところに何故か八角の香りが漂い調子が狂います。。




付属の麻婆豆腐もやっつけ感半端ない仕様で何の感想も湧いて来ません。。★☆☆☆☆



こりゃあ




また変わるな。。。
ちなみに「士農工商」に至っては変わるどころか削除されてるそうです。




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Grilled Meat Bal Taiju（グリルド ミート バル タイジュ）@西武新宿 ★★★★☆

1282年、当時フランス統治下であったシチリア島で、フランス人兵士に恋人を殺された男が



Morte Alla Francia Italia Anela! （フランス人に死を、これはイタリアの叫び！）
 と叫び、頭文字のすなわち「Ｍ」「Ａ」「Ｆ」「Ｉ」「Ａ」を取ってマフィアになったんだとか。



そしたらこちらのお店




タイジュ
は焼肉・太樹苑を頭に取ったイタリアンバル業態であります。飲み屋の知り合いのオススメ、とのコトでやって参りました。




んで席に着いてメニューを見てみればなんと単品飲み放題があるじゃないですか⁈この後、よく行く飲み屋の周年パーティーで飲み放題ですが、構うこたぁ、ありません。飲み放題即決です。




コレで気兼ねなくビールに溺れられます。ニヤニヤしながら乾杯！




お通しはチーズの薄削。適度な塩気とコクがあって立ち上がりとしては最適です。




TAIJUポテトサラダ
お店の名前の冠を頂くこちらは名物とのコトで注文しました。




半熟玉子の冠をパカンとやっていただけば、まったりとしたソースとねっとりとしたポテトの具合がとても良く、コレはポテトサラダではない別の料理の次元です★★★★☆




大山鶏白レバーのカルパッチョ
コレまた名物とのコトで注文。しかし、レバーのカルパッチョとはいかに？と訝しながらいただきますれば




うまーい！★★★★★
超レアな白レバーは甘く、とにかく甘く、また心浮き立つ香りがしてこりゃあ美味いです。




トリッパの塩煮込み
塩煮込み、というよりバター煮込みって感じ。ハチノスはやわやわと煮込まれ、リッチでマイルドな一皿★★★★☆




ソフトシェルシュリンプのブルゴーニュ風
柔らかい殻に包まれた海老は頭からバリバリ食べられます。そうしますと海老の濃厚な味噌が弾け、またエスカルゴバターの風味と相まって実に妙なるお味★★★★☆ ソースをバケットに塗りたくって食べれば良かった…




フレンチフライ
アルコールが回ってきますと何故か食べたくなるポテトフライ。ポテトフライでした★★★☆☆




ローストビーフ（120ｇ）
メインに据えたこちら。んで、やはり母体が焼肉屋だけあって




いい感じ！★★★★☆
柔らかく、ちゃんと牛の、赤身の味が色濃く出ていて、牛肉にサシは不要というコトを思い知らされます。ソースもポルト酒ベースなのかな、香り高くて品があります。




うんうん、いーですね、タイジュ、太樹苑。そー言えば、最近、名門の名前を捨ててコチラの名前を頭にかぶった生命保険会社がありますが、マフィア が暗躍した時代同様、混迷が伺えますな。。。




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ばん@三軒茶屋 ★★★☆☆

社会問題になっておりますバイトテロ。彼等の無邪気と想像力の無さに愕然とし、衛生面、道徳面において怒りを感じずにはいられません。



しかし、考えてみたら彼らもお気の毒で、ツイッターだなんだって発信媒体がなければ、こんな訴訟だ損害賠償だ、などいう騒ぎにはならなかったでしょうに。。



ある意味、彼らも被害者かもしれません。



と、急に勢いが悪くなりましたのは私自身「道徳面」で引っかかる過去を思い出したからで。。



学生時代、バイトをしていた居酒屋では売上、利益を上げるためならば考えられる限りの悪事が行われておりました。



例を挙げますと、「自家製」を謳う料理の殆どがその辺の業務用スーパーで買った安い素だったりタネだったりはまだ可愛い方で、料理の量・個数は規定量よりも少なく提供するのは勿論、飲み放題客に出す酒は必要以上にアルコール度数を上げて開始30分で酔い潰し、無駄に杯数を増やされないなんていう客を欺く営業をやっていたのです。



中でも当時私が胸を痛めながらインチキの片棒を担いでおりましたのは、




生レモンサワー
お客には「手が汚れてしまいますので、こちらで絞ってお持ちしますね？」などと誘導し、その実裏では予め絞っておいた少量の果汁に大量のレモンのシロップを混ぜる、という今思い返してみると震え上がるようなコトをしておりました。



そんな生レモンサワーの仇みたいな私が本日やって来ましたのはこちらのお店




ばん
なんでもサワー発祥の地とのコトで殊にレモンサワーが名物なんだとか。




でも、やはり最初一杯はビールじゃないと締まらない感じがするのでこちらで乾杯！




みそネギサラダ
ネギに味噌ダレのかかったこちら。本当にネギオンリーでサラダとしてより薬味としてこの後のやきとんに使いましょうか★★☆☆☆




しろもつ刺し
クチュクチュと食感は面白いですが、特別美味いもんでもないです★★☆☆☆




激辛とんび豆腐
とんび豆腐とは何ぞや？と頼んでみましたら、なんとセロリの風味が効いたミネストローネ風お味。なんか調子の狂うお味です★★☆☆☆



ありゃー、なんか駄目じゃん。。。と雲行きがあやしくなってきたところに




もつ焼きいろいろ
こちらが見事に挽回してくれまして




ハラミは臭み無しの柔らかジューシー仕様★★★☆☆



きくあぶらは脂身の部分とコリコリとした部分が同居していて不思議食感★★★☆☆



かしらは噛めば噛むほど旨味が溢れます★★★☆☆



はつはでっかくて食べでがあります★★★☆☆



ねぎまもねぎが甘くて美味いです★★★☆☆



つくね。タネを丁寧に混ぜ混ぜしている様でフワフワ★★★☆☆




うんうん、いーじゃない。もつ焼きの出来に安心しまして、本題のレモンサワーに入ります。自分で絞る仕様で以前の私が手を染めていた悪事は出来ません。しかし、この胸の痛みはなんでしょうか。。



そんな胸のつかえは洗い流しましょう。ってコトでガンガン杯を、レモンを重ねます。



重ねます。



重ねます。



ワーハッハッハッハッ！！！
この頃には気分爽快博覧会。過去の罪は自己清算です。考えてみればそんなに悪いコトではないでよ。



働いていた店の向かいの某居酒屋では当時忙しい日は洗い場の流しにビールを溜めて、ジョッキですくって提供していた、なんておぞましい行為に比べれば可愛いもんです。。。



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Kenick curry（ケニックカレー）@渋谷 ★★☆☆☆

向田 邦子はエッセイ「父の詫び状」の中で彼女のご尊父がグリコのキャラメルに敵意を持っていた、と回想しており、




「飴なら飴、玩具なら玩具を買え。飴も食べたい、玩具も欲しいというのはさもしい了見だ」
とのお考えだったそうです。そしたらこちらにも激怒なされたコトでしょう。。。




ケニックカレー
夜はフォクシーというバーで昼間だけ間借りで営業しているこちらのお店。なるほど店内はバー仕様。昔同じく渋谷にあったFLOORに雰囲気が似ています（分かる方には分かる。分からない方は分からないでよろしい）。。




さぁて何にしようかなぁ、なんてメニューを眺めますがもうとっくに決まってます。だって




魯肉飯も食べたい！




ケニックカレーも食べたい！





ケニックカレー× 魯肉飯あいがけ（パクチートッピング）
嗚呼、なんてさもしい了見の一皿でしょうか。。向田パパが怒り狂っているお姿が目に浮かびますが、早速ケニックカレーからいただきます。




ほうほうナルホド★★★☆☆
ケニックカレーの正体はキーマカレー。お店で豚肉を挽いているらしく、粗めで食感が楽しいです。そんなに辛くはなく、代わりに独特の酸味がありパクチーも手伝ってさっぱりといただけます。


んじゃ、続いて魯肉飯




うーん、パンチにかける、かな★★☆☆☆
ほんのりとした甘辛さに、ほんのりした八角の香りに、ほんのりとした生姜の風味、つまり中途半端なお味。。不味くはないけど中途半端。




卓上に備え付けの花椒をパラリとやるとようやく味がしまりました。




うーん、不味くはないけど大騒ぎする程ではないですね。二兎を追う者は一兎をも得ず、向田パパ上は「さもしい」と表現しましたが、もしかしたらそういうコトかもしれません。。。



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