中流階級の食寝言 ~それでも上流階級の夢をみる~

普段、人様は何を召し上がっているのか気になりませんか?自分は物凄い気になる。。。

鮨 おにかい@桜木町 ★★★★☆

2022-07-22 09:57:00 | 寿司
職場にコロナを患った女子社員がおりまして、彼女に後遺症はないか?と聞きましたら、なんでも全快祝いに寿司屋に行ったら、「鮪は鯛の味がして、鯛は鮪の味がした」との味覚障害を訴えてきましたので、お見舞いを申し上げたところ

「でも、鮪が鯛で、鯛が鮪なら、行って来いで問題ないですよね!」
……。こういう女の子には、お寿司を食べさせてはいけません。こういう馬鹿女にはスーパーのパック寿司でも当てがっておけば良いのです。


では、この寿司の話の流れで本日は、こちらのお店を紹介いたしましょう。






おにかい
中目黒に本店がある3号店。本店同様非常に分かりにくい所にあります(勿論、狙ってやってる)。女子パイセン夫婦の先導が無ければ遭難していたコトでしょう。


建物内に入っても


こんな感じであざとさを感じる設えとなっております。


店内はカウンターオンリーの一斉スタート。


全員が揃うまで我らはビールで練習しておきます。


揃ったところで、先ずはシャリのパフォーマンス。慣れた感じでプレゼンをしてくれます。


んで、シャリのみをいただきますと、ちょいと赤酢の加減が濃ゆ過ぎる感じですが、コレはコレでいただけます。


寿司に入る前に出てきた何かの白和え。何だったっけ?普通に美味かった気がします★★★☆☆


まぐろ巻き
寿司は握りから始まらず、いきなり巻物。表面をサッと炙ってあって身に緩急があります★★★★☆


本日の白身
何だったっけ?


お酒は半フリーフローですが、寿司の進行に応じて選べる酒が変わっています。


コレはサンドシュテイン ロゼ


本日のおすすめ鮨
鯵に大葉醤油を乗せて。清々しくて中々結構です★★★★☆


鮎と白子のプレゼン


この後の名物・海老天麩羅巻きについても


恭しくプレゼン


んで、


海老天麩羅巻き
本店の一階にある「天麩羅みやしろ」とコラボしたこちら。ふむ、海老の香ばしさに甘辛いツメ、酢飯、海苔が合わさって成程こりゃ美味いわ★★★★☆


お頭も漏れなく供されます。


のどぐろ
炙ったのどぐろ。炙ったコトで身はトロトロです★★★★★ やっぱりのどぐろはこうでなくっちゃ!

こちらは鮎のスモーク演出



んで、スモークされた鮎。ほうほう、鮎は養殖物で脂過多ですが、それをスモークで上手い方向に持って行ってます★★★★☆ 考えましたな。


いわし酢〆
大好きな鰯。出来れば生で食いたかったなぁ、と思いながら口に放り込めば、あら美味い★★★★☆


先のロゼを飲み倒し、次のステージへ。カラニカ フラッパラートです。


かつお
鰹って昔血生臭くて嫌いだったんだけど、最近の鰹って美味いですねー★★★★☆ 自分的にはレバーと同じで、冷蔵技術か何かが向上したんじゃないかと踏んでます(はたまた、自分が安い鰹しか食ってなかったから?)


金目鯛
金目鯛はやはり皮目が美味いですね★★★★☆ いつか北京ダックの様に皮目だけを食べる贅沢をしたいです。

酒は早くも次のステージへ。山廃です。


平貝
甘さと磯の香りの取り合わせがなんとも★★★★☆


鯛白子丼
うひょー旨そう!


ぐちゃぐちゃにかき混ぜていただけば、米粒一粒ひとつぶで酒が飲めます★★★★★ 幸せざんす。


蛍イカ炙り
「コース外ですが、蛍イカはいかがですか?」と聞かれお願いしたこちら。半生に干して炙った蛍イカは旨さがギューってなってます。旨し★★★★★


あん肝
美味しい。美味しいのですが、コッテリしたものが続いてちょっと食傷気味になるのもまた事実★★★☆☆ 組み立てって大切だなぁ。。。


最後のお酒は、バルベーラデルモンフェッラート。しこたま飲まなくっちゃ!


中トロ
終盤に出てきました。まぁ、美味いよね★★★★☆


穴子
ツメはちょい辛めで穴子としては責めてます★★★★☆ コレくらい思い切りがあると良いですね。


かっぱ巻き
で、終わり。お口がサッパリします★★★☆☆


ふー、食った飲んだ!少々演出に過ぎるきらいがありましたが、コレはコレでエンターテイメントとして良いでしょう。お味は大変まともです。


まともでないのは我らの肝臓。。。野毛の町に分け入っていくのでした。




波づき@下丸子 ★★★★★

2022-07-19 15:44:00 | 寿司

財政破綻


経営破綻


関係破綻


人格破綻


そして、


予約破綻
遂に予約システムが破綻したそうです。その破綻の結果は後程ご紹介いたします。。。


先ずはビールで乾杯。


いきなり玉。この日は20時半の回だから、17時半の回の最後に作ったヤツかな?熱々でフレンチトーストみたいです。


空豆牛乳豆腐
定番の牛乳豆腐。この日は空豆風味でした。ほんのり香る空豆の風味が素敵です★★★★☆


蛸の柔らか煮
味しみしみの蛸と大根。当然に美味いです★★★★☆


本鮪
ちょっと水っぽかったです★★☆☆☆


ふっこ
鱸の前の前。鱸も出世魚なんですねー。勉強になるなる★★★☆☆ 非常に繊細な白身ですが、奥底に鱸の逞しさも感じます。


鮪脂サラダ
定番のこちら。鮪の脂をカリカリに焼き上げその脂と共にいただくサラダです。カリカリベーコンの乗ったサラダと考えていただければ、多分正解です。魚介の間の生野菜って嬉しいです★★★☆☆


焼き賀茂茄子
胡麻ペーストをお座布団に敷いてます★★★☆☆


枝豆
私の隣の席の旦那も褒めちぎってましたが、枝豆にかけてある塩が美味い★★★★☆ びっくりする程かかってますが、塩っぱい手前で酒泥棒ったらないです。枝豆の茹で加減も硬すぎず、柔らかすぎず申し分なし。


いちごご飯
つまりは雲丹と鮑のご飯。鮑の肝をポン酢で溶いたタレがかかってます。まぁ、そりゃ美味いですわな★★★★☆


イカのわた焼き
文字通りイカにわたダレを塗って炙ったヤーツ。酒が進んで困ります★★★☆☆


岩牡蠣
捻りも何にも無いからこそダイレクトに美味いです★★★★☆


中トロ
ようやく握りに突入です。そして、その突破口に相応しい力強い鮪。美味いです★★★★☆


のどぐろ
口に入れるとスッと解けて、後にはのどくろの高貴な甘さが残ります★★★★★ 炙ったのも食べたかったなぁ


大穴子の白焼き
若干大味で泥臭さも気になりましたが、お酒と合わせるとたちまち野趣溢れる旨味に化けました★★★★☆ 日本酒って不思議たなぁ。


車海老
ブリンブリンの身は噛むと歯が押し返される程。甘みも香りも強く、「海老を食ってる」という実感があります★★★★☆


縞鯵
鯵のスッキリさと鯛の優雅さを足して二で割った感じ★★★★☆、とでも言うのでしょうか。ハイブリッド的な旨さです。


平貝
立派な帆立の貝柱だねぇ、なんて言ってたら平貝でした。磯の香りを残しつつ、ミルキーさもありいただけます★★★★☆


剣先イカ
スミマセン、自分が生のイカに関心が無いのであまり記憶にないです。



口の中でトロ〜と溶けてなくなります。この旨さは尊い限り★★★★☆


小肌
〆加減が卓越してます。この小肌を丼でかっこみたいです★★★★★


鯖の酢飯味噌漬お茶漬け
いつもはお腹いっぱいでお土産にするこちら。本日はどういう訳かまだ入りそうだったのでいただくコトに。そうしたら、成程、やっぱり宵越しさせない方が美味いですね★★★★☆ 因みに酢飯味噌は大将が発明したフードロス対策だそうです。


雲丹
「雲丹って美味いですね〜」と言わせる雲丹★★★★☆ 美味いですね〜


穴子
先程の大穴子と異なり随分と色気のある穴子です。コッテリとしていながら、下卑たところはなく風味が典雅です★★★★☆


鮪オールスター巻き
こちらも定番。花火で言うなら最後の焼けっぱちスターマインですね。これでもかと鮪の様々な部位をぶち込んでいます★★★★★ コレが与える全体への満足度の貢献は計り知れないです。


白いコーヒーゼリー
不思議な不思議な白いコーヒーゼリー。でも、ちゃんとコーヒー味。甘みは感じるか感じないか程度で甘いもの嫌いの自分もコレなら十分いただけます★★★☆☆


ふー、お腹いっぱい!これだけ飲んで食って2人で3万ですもん。そりゃぁ予約システムも破綻します。


…んで、その破綻した予約の結果ですが、なんと


2023年8月22日(火)17時半指定!!!
まさかの客は選べないヤーツ。来たタイミングで次回の予約日が逆指定されてしまうヤーツ。しかも、予約料1人500円いただきますってヤーツ。


予約システムの破綻の代償はあまりにも高いのでした。とりあえず、来年の同日を会社のスケジューラーに入れて、午後は半休にするコトにいたしました。。。



Fiocchi(フィオッキ)@祖師ヶ谷大蔵 ★★★★★

2022-07-14 12:11:00 | イタリアン


NOIだの


ROAだの


LTVだの


PERだの


3年間の出向を終えて帰ってきてみれば、そこは見たコトもない、聞いたコトもないアルファベットの飛び交う未知の世界。



そして、配属されたグループは優秀な若い衆が集う部隊。本当はこーゆー分からない業界用語は彼らに聞くのが手っ取り早いのですが、なまじ聞いたら「このおっさん、馬鹿じゃん⁈」って思われそうで、聞きたくても怖くて聞けません。


そんな聞きたいけど怖くて聞けない事案がまたもや発生です。



フィオッキ
私めの38歳の誕生日をおツレがこちらで祝ってくれました。イタリア北部の料理を出すお店です。


先ずはイタリアのビールで乾杯。ここからは素晴らしいイタリアンの始まりはじまり。


南津美/チーズ

牡蠣 森の香り

天龍鮎/胡瓜/胡桃

雲丹/アスパラガス/大麦/鹿

鰆/レタス/ういきょう

ホワイトアスパラガス/生ハム

兎/アンティチョーク/空豆/オリーブ

すっぽん/山菜

子羊の藁焼きロースト

ルバーブ/バラ/クレームダンジュ

弓削瓢柑/チョコレート/ザバイオーネ

いやー、大変堪能いたしました★★★★★。どれもイタリアンらしく、素材を活かすやり方ですが、かと言って素材ありきではなく、手練の業を以て調理がされており感服です。スペシャリテのラムは勿論、すっぽんと兎がめっちゃ美味くて記憶に刻み込まれました。


んで、本題。


当日はおツレがビンテージのバローロをボトルで注文してくれたのですが、聞きたくても怖くて聞けないのはそのお値段


だって、


食後に「サービスです」と我々だけにカルバドスが出てくるわ


フォカッチャだのお土産を持たせてくれるわ


終いにはシェフより「今日は本当にありがとうございました」とやけに「本当に」を強調した感じで御礼の言葉を賜ってしまうにつけ、


ねぇ!?あのバローロいくらだったのっ!!??
…聞きたいけど、怖くて聞けません。。。