「あんた ちゃんと 感謝しゆうかえ」
「ぇっ、誰に?何に?」
「感謝の意味知っちゅうが?」
「ありがたいと思う気持ちの事やないがぁ」
「ちゃんとわかっちゅうろうね」
「…」
最近、自爆テロが増えているよね。あんたも その口かぇ。
調べてみたぜよ。
感(カマ・ケル) (1)あることだけにかかわって、ほかのことを顧みる余裕がなくなる。
(2)心が動く。感心する。
(3)ぐちを言う。なげく。
謝 わびること。わび。謝罪。
感謝 ありがたいと思うこと。ありがたさを感じて謝意を表すること。
謝意 (1)感謝の心。
(2)あやまちをわびる気持ち。謝罪の心。
ありがたい[一]
(1)(人の好意や協力に対して)感謝にたえない。かたじけない。
(2)自分にとって好都合な状態で、うれしい。
(3)自然に伏し拝みたくなるようなさまである。尊い。
[二]
(1)ありそうにない。ほとんど例がない。めったにない。珍しい。
(2)生きていることが難しい。暮らしにくい。
(3)めったにないほどすぐれている。
〔原義はあることがむずかしいの意で、「あり」を存在の意で用いると[二](1)、生存の意で用いると[二](2)の意となる。めったにない意から[二](3)の意が生じ、中世以降は[一](3)の意でも用いられた。近世に入ると、その行為などをもったいないと感謝することから[一](1)(2)の意で多用されるようになった〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名)
感謝するときは、だいたい どんな時かねぇ。
考えたら、口に出すまで 頭の中に 存在していないよね。
いつも感じちょって 忘れては、ならない物なのに忘れちゅうと 思うがよ。
ほんで、謝らんといかんなっちゅうがやろうかね。
「おとうさん!ありがとう 感謝しちゅうでぇ。
さっきまで忘れちょったけんどごめんやきね。
大事で大切な人やきねぇ。」