5月5日~6月6日まで 気学上 乙巳 五月 旧四月
全体運
天の気(宇宙のエネルギー)は【乙(きのと)/木性・陰】で、種を割って出た芽が右往左往する姿を現している。これを「軋み(きしみ)」といい、今月、天は軋んでいる。ということは、5月は政界再編に向けての軋みが起こる可能性がある。消費税が決まるのか、いよいよ大連立に向けて動くのか、それとも大阪維新の会が国政に出るための準備を始めるのか。4月の動向もあるけれど、5月が一つの山場となり政局を迎える可能性がある。軋みとは摩擦だから、反対勢力があるなどさまざまなことが予想される。もう一つ、軋みには「地震」の意味もあるから、軋んでいた復興事業がこのあたりからスタートする可能性もある。また「軋む」と同時に、「軌(き/軌道・道筋)」が明らかになってくる・出口が見えてくるとしたら、復興事業がスタートすることで株価が上昇するが、その上昇は一時的なものになるだろう。
今月の恵方は【庚(かのえ)】で「さらに」という意味がある。4月の【甲(きのえ)】が「更に」となるので、何か反対勢力を押し破って出てきたものが、さらに力をつけてドンと前に出てくる可能性がある。また甲(きのえ)は「検閲」という意味がるので、十分民衆にさらされて、民衆の評価を得ていく。だからなお、5月は世の中の動きが面白い。首相に指名されそうな人は、総裁選前の批判を避けて一瞬姿を隠すから、石原新太郎あたりは表に出なくなるかもしれない。検閲されるとか、民衆の是非を問われる状況に置かれる……そういう意味では選挙の声は上がるだろう。個人の人生においては、スタートしたものが軋みながら動いていく。だから4月中に何かを始めたかが重要になる。もし4月中に始めたものがあるなら、もう一発踏ん張るといい。始めたことで安心するのでなく、始めたものは伸びていくけれど、「さらに」と力を加えたものは【恵方】となり、ツキとチャンスに恵まれるから、4月に強引に出たもの・パキっと音を出して割って出てきたものについては、もうひと踏ん張りしてみること。
地の気(地球のエネルギー)は【巳(み)】で、止まるという意味がある。【辰(たつ)】は伸びる、【巳(み)】は止まる。止まるというよりも溜まるという意味合いがあり、ぎゅっとつぼみになるように栄養がたまる。伸びたものがぐっと集約されるから、これまで皆が負けずにやってきた経済活動がここで一つ実を結んでいくかもしれない。逆に、今月丸まらないものは花は咲かないし、何もやってこなかった人につぼみは付かない。何か継続的にやってきた人、目標を持って歩いてきた人ならつぼみになるし、それは花が咲く一歩手前だから、その歩み方は正しかったということ。さらにこのつぼみは、いずれ実質的な金銭的ゆとりにつながっていく。
【丑(うし)・巳(み)・酉(とり)】は【金局三合(きんきょくさんごう)】といい、つぼみをつけたものは全部お金につながる。今は見えないけれど、天に道がつながっている。またこの5月、あきらめずに歩き続けている人は、今は「苦しい」が見えているかもしれないが、もうすぐ「宝=欲しかったもの」が見えてくるから、とにかく歩き続けよう。また何かを束ねて歩いている人、何かを集約しようとしている人も、全部お金につながっていく。だから5月は事業の拡大ではなく、縮小するなど「まとめること」は賛成。「集める・束ねる・溜まる・集約する」がキーワードとなる。
【酉(とり)】は「酒壷の中で熟成した酒」の意味があり、熟成しているもの、束ねていくもの、まとまっていくものなどは、実は非常にお金に縁がある。それを5月にやっているかどうかが重要。宝までの道のりは遠いが、近づけば近づくほど匂いは強く上がってくる。だから諦めずに歩こう。その道は間違いなく上り坂で、暗い上り坂ならその道は正解ということ。そのときに事業を縮小したり仲間をまとめたり束ねることができれば、必ずこれまでやってきたことがつぼみとなり、全部まとまってくるし、道筋が見えるようになる。一方、今月楽をしたい人はハズレ。
人の気は【二黒土星(じこくどせい)】で、二黒には「古い・大地・育成する」という意味がある。今月は古いものに吉。それから、育成ということに携わってきた人には吉で一つの結果が出る。一方、今月はじっくり準備してきたものを変化させてはいけない。こうやりますと言っていたのに、全然違うことになっているのはまずいから、準備してきたものは変えずにスタートを待つこと。同時に、今月は何か変化できなければ五黄殺。何かやろうと準備してきたのに、途中で自信がなくなって止めてしまう人、変えてしまう人がたくさんいるが、それはつぼみをつける前なのだから、今月は「そういう自分を変化させろ」「そういう自分を止めろ」と【丑】は言っている。止めることができれば今月は合格で、【寅】は「始まる」という意味から、「止まると始まる」。逆に止められないのはワガママでしかなく、その者は間違いなく準備してきたものを変化させてしまい、事件・事故・トラブルに発展していく。継続してやってきたけれど不協和によって行き詰まり、「これは本当に私のやりたいことじゃない」「私のやりたかったことはこれだ」と、また勝手に理由をつけて変化していく。だからそれはつぼみ(お金)にならず、また貧乏クジを引いていく。日蓮の言葉に「汝早く信仰の寸心改めて実乗の一膳に帰せよ」という言葉があるが、人間が幸せになるのは「寸心」だと言っている。ほんのちょっとしたことなんだと教えている。「私にはできない」「もう無理」というその心は「気のせい」であり、準備してきたことに間違いはないのだ。また今月、新しい話に飛びつくと痛い目を見るが、なぜそうなるのかというと、いつも最後までやり通さない尻の軽さがあるからだ。そういう自分を4月に捨てる予定だったのに捨てられずに来た人は、今月その種が発芽する。二黒中宮のときは、対中相性で向かい合わせた星同士が皆仲がいい。だから古いものに着手して整理・処理してきた人、または地道に自己改革してきた人……とくに心の中の問題をきちんと処理してきた人は、万象繰り合わせてオールクリアになる。まとまるぞという姿なのだ。その結果がつぼみになっていったり、暗闇の中で坂道だと思って歩いていたけれど目標に繋がっていく。きっとその道のりは長かったはずだが、全部報われるからしっかり歩こう。
一白水星
(S20、29、38、47、56、H2、11、20年の2/4~翌年2/3生まれの人)
90点。運気のいい今月の一白水星。これまでやってきたことがつぼみ化していくから、ここはひとつ焦らないこと。つぼみ化してもドンと発射せずに、つぼんだまま大事にしておかなければいけない。発射は6月、中宮で花を咲かせればいいから、今月はじっくり行こう。一白は高運期に限らず、何でも気軽に引き受けて忙しく過ぎてしまうし、ダブルブッキングも多い。それでは信用を落とすから、ここはじっくり、仕事を減らすぐらいでいい。無理に減らすことはないから「減らすぐらいの気持ち」で、つぼみ化していくこと。花がきれいに咲くには、温度差や起伏、緩急があることこが大事。温度差とは、起伏を作ること。高運期で、大股でドンドン歩いていてもちゃんと休憩する。休憩しても嫌でも上昇するので、ブレーキを自分でかけること。それがぎゅっと凝縮するつぼみとなる。ここで温度差を与えれば、バッと咲くときに綺麗なピンクの桜になる。上手に休みを取れるように調整することが今月は大事なのだ。全部自分で引き受けず、人に任せてみるといい。そうすれば人も育って一石二鳥。
二黒土星
(S19、28、37、46、55、H1、10、19年の2/4~翌年2/3生まれの人)
90点。高運期だが、「不変運」の二黒は高運期ほど衰運に感じるので、気分的にはあまりよくない。また「裏(裏方)の星」であり、目立ちたくない二黒が表に立たなければならないから、余計に具合が悪い。そういう時はどうするかというと、二黒中宮(中心)ということは対中相生(向い合せた星が全部吉)になるから、二黒が中宮にいる時は周囲をまとめることに心を砕くことが大事。そんな「二黒らしさ」とは何かというと、「見えないところでの心遣いや努力」なのだから、周囲をまとめることに心を遣ってみるといい。揉めている親族がいたら仲良くなるよう触れてみたり、離婚で揉めているなら仲良りするか、もしくは協議がスムーズに進むように触れるなど、何かしら周囲を整えまとめていくことが重要。ところが、それは「嫌だ、嫌だ」という心があれば暗剣殺で、後ろから何か事件、事故に追われる姿となるから、何か責任に追われて、次から次へと忙しいという状況になる。一方、積極的に全体を取りまとめている、積極的に裏方に回る、積極的に地味なことをこなしている二黒は、きっと多くの仲間や友人・知人、またお金や物、知識情報が集まってきて、想定外の喜びとなるだろう。
三碧木星
(S18、27、36、45、54、63、H9、18年の2/4~翌年2/3生まれの人)
50点。月破でなければ60点の今月、気分的にはかなり楽だが、「種」を意味する【亥(い)】の【破壊殺】が-10点で、その「種」は物の見え方が間違っていることを表している。もし冷めかけている人間関係があれば、我慢せず早急に対処したい。それはきっと【六白(乾)】の「相手に施す」気持ち(させていただくという感謝の心)が枯れ始めていたり、施すことに疑問を感じ始めているのだ。「乾は大志なり」といって、六白は与え続けて見返りを求めないが、今月の三碧は主人や妻、子ども、友人、上司、部下などに対して見返りがないことで不満を抱き、そこから心が離れようとしている。だからここで、もう一回与えてみたらどうだろう。なぜなら三碧にとって、これまではそれが生きがいだったはず。相当距離が近くて、その人に施すことが喜びだったのに、冷めてきたぶん見返りを求めてしまう。今月は衰運の入り口だから、黙っているとどんどん冷めていくし、自分では止められない。そこで太陽の意味を持つ六白の気を借りれば温まる。すると「雨降って地固まる」「地固まって水湛(たた)える」というように、豊富な水で潤い万事うまくいく。三碧のすごいところは、飽きもせず人に親切にできるところで、沈むことのない「朝日」なのだだから、自分らしく、どこまでも懲りずに親切に、布施し続ければいい。
四緑木星
(S17、26、35、44、53、62、H8、17年の2/4~翌年2/3生まれの人)
80点。調子に乗りやすい今月の四緑木星。恵方と天道がなければ70%だが、無責任な時ほどパワーが炸裂する。「楽しければいい」というような感覚で、周りから見るとどこかいい加減に見えてしまう。準備しない・片付けしないというような印象がある。役割が違い、そもそも盛り上げ役なのだが、その四緑が西に廻座して、いい加減さが炸裂してしまう。自分の都合のいい時だけ人の世話をし、不都合が生じると人のせい、何かのせいになるのが四緑の特徴。この四緑が80%という運気にのって調子に乗り、言葉のミスが多くなる。一番は「私がやってあげている」という思いから不足不満が出てしまう。「やってあげている」ではなく、「させていただいている」になってくるといいが、とにかく今月は不満を言わないこと。人の世話をするということは「自分が苦労をする」ということなのに、「自分だけ苦労している」「してあげているのに誰も協力しない」と思っていたら、それは「世話」とはいえなくなる。その思いを止めるためには、ここはぐっと堪えて「させていただく」という気持ちでいきたい。そうすれば恵方で、天への道が開く。それができれば、ついてくる人がなかなかいない四緑に、今月はついてくる人が出てくるはず。
五黄土星
(S16、25、34、43、52、61、H7、16年の2/4~翌年2/3生まれの人)
90点。五黄は何かしら過去に失敗したことがあり、今月はそれを補填し、クリアしなければいけない。五黄が北東に廻座した時は非常に過ごしやすいが、この時、五黄がしなければいけないのは何といっても「変化」である。それは「地道さ」が必要でで、五黄が地道になったら鬼に金棒なのだ。要は「名参謀」「名番頭」「縁の下の力持ち」と言われる五黄が、汚れ役を買って出ることができたら最高なのだ。それを嫌って目立ちたい、目立つことだけしたいという思いがあるならば、その心が後々、衰運(北)で苦しみとなる。だからこの運気の強い時期に、自制心でもってその月の心構えに従い、自分を作り変えることに五黄は力を注ぎたい。ひたすら地道なことの反復で、自らを省みることだ。「止まる」ことに三合だから、とりあえずこれまでのことを止めてみよう。衰運の中での運気の強さゆえに、勘違いが増幅する。気の高ぶりでいろんなものに出会う から、全部チャンスに見えてしまい、次から次に手を出して、結局お金だけ失くしていく……そういうことが五黄にはある。だからここは一つ「止まる」ということが大事で、止まれば溜まっていき、止まるから束ねられる。つまり止めて束ねたら変化できるということ。
六白金星
(S15、24、33、42、51、60、H6、15年の2/4~翌年2/3生まれの人)
30点。後天上位の南・九紫に廻座して、今月は非常に過ごしやすいけれど要注意でもある。それは「太陽」と言われる六白が、自分の後ろにもう一つ太陽を背負っている姿で、太陽が太陽に照らされている姿となる。その背後の火が強過ぎて……世の中が明る過ぎて、自分が陰になっていること分からない状態なのだ。実はその後ろにある太陽のお陰で物事がうまくいっているのだが、そこを見落とすから翌月北で苦労する。だから今月、六白は勘に頼ってはいけないし、うまくいっても自分の実力だと勘違いしないこと。また明るく前向きなのはいいけれど、調子に乗った言葉や無責任な発言は避けたい。人が「あなたのために頑張りたい」と思えるような言葉を使うためには知識・智慧が必要だから、今月は表に立つよりも、一線を退いて読書や勉強をしよう。すると声がかかり、「これを育ててほしい」と頼まれて出ていくような役割……町内会や学校、組織、団体のまとめ役が来るはず。お願いされたら快く引き受けて、優しく触れ合うだけでいい。また選ばれたら地道にやること。自分から発言せず、聞かれたときだけ答えること。つい口が出てしまう六白だけに、今月はそこをぐっとこらえることがポイント。
七赤金星
(S14、23、32、41、50、59、H5、14年の2/4~翌年2/3生まれの人)
70点。七赤は北(最衰運期)に落ちても、一白(同類の星)の上に乗るため、非常に過ごしやすい。ただこの時に問題なのは、利口な七赤なら動かないところを、運の悪い七赤は動いてしまう。運気は下火なのに70点の気の強さで、新しいことに手を付けてしまう。そんな七赤が今月すべきことは、自分の心を調整すること。物を頼まれてもその人との間合いをちゃんと図り、距離をとること。そうやって調整・調和をとることが、5月の七赤の心構えなのだ。そうすることで大きな希望が見えてくる。「あんなことをしてみたいな」「これはこうしてみようかな」と夢をたくさん語ることで調和がとれていく。とくに過去に諦めたことならなお「やってみようかな」と言葉にしてみるのはいい。始めるかどうかは別にして、いい加減でいいから次々と夢を語ってみよう。その調子よく話している感じがいいのだ。ただし、今は動かないことが大事。大風呂敷の七赤が夢や希望を語ると周囲がワクワクするし、何となくほのぼのとしたものを与えることができる。そうすることで、自分の行き先に少し希望が見えてくるし、生きがいが見つかる場合もある。見つかったらそれは重要度が高いから、周囲にはあまり言わず、メンターにだけ話して大事に温めたい。準備を始めるのは6月、スタートは7月がベスト。
八白土星
(S13、22、31、40、49、58、H4、13年の2/4~翌年2/3生まれの人)
90点。点数の高い時の八白は、そんなに調子は良くない。今月は、二黒の上に八白が廻座していて、それはだだっ広い大地の上にドンと山が立っている姿。だから四方から見える富士山みたいなもので、そこにいるだけでいいのに、この富士山は調子がいいとしょっちゅう動きまわってしまうが、山(目標物)が動くと邪魔でしょうがない。だから、じっと皆が登ってくるのを待たなければならない。それが八白の山の姿で、そうなるためにはこまめにメールしたり、連絡を取ってみるといった関わりが必要になる。山が動くのは地震や地角変動する時だから、地面が動いてくれないと山は動けない。地面が動くということは、大衆が動いてくれないと八白が動けないのに、八白だけが動いてしまうとついていけない。八白が1人で動いてもそれは形にならず、皆に動いてもらえるように、普段の関わりが重要となる。中でも「悪いことは私のせい、いいことは皆のおかげ」と言える心が大事。「なんで私ばっかり」という心に問題がある。だから準備が整っていない(普段から、そうした人との関わりができていない、動いてくれる人がいない)八白は、今月動かないこと。準備不足で動けば想定外の問題や弊害が出てしまう。高運気でも動けないということは、今まで何をしていたのかと問われてしまう。八白が目標を達成するには、いかに動かずに周囲に心を配り気遣いするかである。
九紫火星
(S12、21、30、39、48、57、H3、12年の2/4~翌年2/3生まれの人)
80点。どれをとってもいい感じだから大股で歩いていいが、唯一の弱点は横柄な態度と言葉遣いだから、ここさえ気をつければ後はOK。もともと器用な九紫は何でもこなすが、今月は自らノルマをかけ、もっと高いところ(できる以上のこと)を目指してやってみるといい。5できるなら10やる、2日かかるなら1日でやってみる、10人集められるなら100人集めてみる。そうすると、九紫は自分ができることをやってきただけで、自分の能力を超えようとはしていなかったことに気づくはず。九紫はいつも勝算のあることにしか絶対に手を出さない。負け戦を勝ち戦に作り直そうとはしない。六白はあきらめが悪く、どうにかならないかと考えるが、九紫はあっさりあきらめてしまう。今月はその軽さがと出やすいから、「軽くできること」だけをやらずにノルマをかけていこう。そうやって自分の心を育て、我慢強さを身につけたい。もともとスタンドプレーの九紫が、多くの人の協力を得て何か形にできるようになったらいい。九紫は何でも自分でやるから「お陰さまで」と言えない。それが言えるようになり、全体と調和が取れるようになってきたら大したもの。九紫が大人しくなり、全体を見渡せるようになったら本命を生かしているといえるだろう。
4月4日~5月4日まで 気学上の辰四月 旧三月
全体運
天の気・十干(宇宙全体のエネルギー)は【甲・木の兄(木性/陽)】で、「種が硬い殻をバキッと割って芽を出す」という意味から、何かから割って出てくるものがある。地の気・十二支(地球のエネルギー)は【辰・しん(土性/陽)】で「震えながら伸びる・茂る」という意味があるから、軋轢(あつれき)は相当強まっていく。消費税引き上げを受けて、維新の会が強引に伸びていくだろう。とにかく4月はポイントとなる月で、東の【卯】に暗剣殺がかかっているからマスコミの論調は正しい情報を出しづらいし、一体どの声(意見)を聞いたらいいのかわからない。そんな中で今月は反対を押し破って一歩前に出た者、また苦労の多い道をあえて選択している者は正しい道を歩んでいると思って良い。何より人間関係はいつも以上に大事にしたい。景気は悪く、3月決算の苦労が4月に及ぶが、この時期に利益優先はうまくない。とくに調子のよい話には必ず裏があるから、縁故関係や信頼する人間からビジネス性のある話が来ても乗らないこと。また今月は小さなこだわり(見栄・体裁・プライド・不満)を捨てられずにいると、将来的な行き先に向けて調整したり変化したりすることができない。ビジョンを貫き、色々なしがらみを捨てて、これまでを終わらせて新しく始める人は目標に手が届くようになるし、ビジョンを声に出していく人は割れない殻を割っていく。これまでのものを止めたり、止めて変化したりすること、改革することは苦しいが、それを覚悟でやれば巨大な人脈を形成してくことになる。人の気・九星(生命のエネルギー)は【三碧木星・さんぺきもくせい(木性/陽)】で、明るさのある人はツキとチャンスに恵まれる。一方、触られたくないものは隠しても言葉に出るから、そういう意味では心の処理をするにはとても良い月といえる。心は誠実に、積極的に変革していくこと。先が見えず苦を感じるが、人生の基盤作りだと考えて、明るく積極的に地固め・反復をしながら心を磨こう。地味なこと、裏方のこと、面倒なことはとくに一所懸命にやりたい。ここへ来て、東電は一つ区切りを迎えそう。地震はもし日本で起きるなら千葉沖で、水害も。三碧には「震える」という意味から、軋(きし)み方、軋轢が激しくなる。倒産件数は増加傾向にある中、中国もロシアも経済的な局面を迎える。いろんな意味で緊張感のある1ヶ月だ。今月遊び歩くのはうまくないし、油断は禁物。
一白水星
(S20、29、38、47、56、H2、11、20年の2/4~翌年2/3生まれの人)
70点。東で必ず暗剣を背負う一白。元々持っている調子の良さが問題となり、この時期は相手の言葉や思いをくみ取れず、誤解を生んだり冤罪になったりする。しかしそうなるだけの理由があり、自分の世界に浸ってしまうと周りが見えず、横柄な感を与えてしまう。軽い調子で出た言葉がトラブルにつながってしまったり、孤独星ゆえに人との触れ方が面倒そうな印象を相手に与えてしまったり、一白本人に悪気はないからこそ、今月は意識して人の思いをくみ取りたい。そのためには今月、3呼吸置いてから話し始めると良い。来たものにすぐ反応せず、間を置いて返事をすると恵方【甲】となり、これまでの自分の殻を割る難儀はあっても、トラブルは避けることができる。誠意を持っていても言いがかりをつけられることがある一白だから、ここはゆっくり歩くことでミスを避けたい。一白が本来持っている、ふれあいの優しさや人を元気にする力を発揮するためには、一旦間を置いてみること。その間があることで、相手を本当に喜ばせることができるし、調和が保たれる。
ニ黒土星
(S19、28、37、46、55、H1、10、19年の2/4~翌年2/3生まれの人)
80点。不変運の二黒は高運期ゆえに3・4・5月は何となく悶々とするが、今月は二黒の持っている潜在能力「ボソッと言ったひと言で相手に理解させる力」を引き出すのに良い月となる。そのためには反復と、先を読んで物事を考えることが重要で、いつも苦手で逃げてしまうその2つを、今月は何とかクリアしたい。そのためには赤や紫のグッズをそばに置くこと。課題は人によって違うが、全体の意見のまとめ役として全員に連絡を取ったり、声をかけていったりするようなことかもしれない。幹事を頼まれたり、町内会費の徴収に回ったり…苦手なことを何度もやらざるを得ない立場に置かれてしまう。できれば引きこもり、やるべきことも後回しにしたい二黒だが、面倒な役割をいくつも抱えたときには新しい人脈ができており、その人脈は表現の下手な二黒の気持ちを上手く代弁し、理解してくれる人物なのだ。年上なら男性、年下なら女性。また自分自身で改善したいものがあれば、4月はそれを変えるチャンスとなる。
三碧木星
(S18、27、36、45、54、63、H9、18年の2/4~翌年2/3生まれの人)
80点。三碧は南東という高運期の時に実はあまり良くないのだが、今月は恵方のおかげでいつもより過ごしやすいし、ちょうど良い感じ。最大の特徴は中宮(中央)に位置して「八方塞がり」なのだが、本当は「八方広がり」の意味がある。この運期の強い時に調子を出し過ぎると八方塞がりになってしまい、人間関係上のトラブル……とくに金銭にまつわる事でだまされる事があるかもしれない。それはすべて三碧が上ずっていることに原因がある。周りが見えておらず、思慮深さに欠けてしまう。それを回避する唯一の手は何かというと、率先して能動的に建設的に他人の面倒を見るということ。中宮にいて勢いがあるから、どうしても人に関わることが面倒くさいと感じてしまう。しかし本来三碧は世話が上手いから、面倒くさがらずにやってみる。そこに三碧の三碧らしさが生まれ、窮地に陥ったとしても打開策が見えてくる。そのときは1つではなく、いくつも道筋が見えるのだが、正解の道筋は「華やかさ」がキーワード。つまり普段から華やかな物・世界に触れておくことが重要。
四緑木星
(S17、26、35、44、53、H8、17年の2/4~翌年2/3生まれの人)
60点。年の運勢(今年の運勢)上は全般的に強い四緑だが、月の運勢で衰運期を乗り切れるかどうかがカギとなる。責任から逃げない心を身に付けて、最後の一枚余分なものを取り切ることができれば争いは避けられるし、誰かに導いてもらえる。経営者であれば足元が固まるし 事業をしてない人であれば家庭の中が安定する。未婚の人であれば人生の軸が固まってくる。 四緑は地味なことができる星だが、それが気分によるから困るのであって、もしその気分に左右されずに地道なことができれば、きっとそれは苦労の道だろうけれど 大きく脱皮できる。できなければまた、争いの中に身を置くことになる。四緑の橋下徹がここで脱皮できるかどうか。 彼は運が強いので、全面的対決という道を取るというよりも、これまでの過激な発言を捨てて、どこかで話し合って折り合いをつけるかもしれない。やっていることは正しいのだから言い方を変えれば・・・と思うが、しかしあの物の言い方だから衆望を集めるわけだ。ただ人の気は集めたのだからわざわざ敵を作らず、ちょっと落ち着いてもいいかもしれない。
五黄土星
(S16、25、34、43、52、H7、16年の2/4~翌年2/3生まれの人)
20点。今月は五黄にとって少々痛い月で、身ぐるみはがされる感じがするかもしれない。高運期に調子に乗ってしまうと、衰運の入り口で本当にきつくなってしまうから、いかに高運期を調子に乗らず、謙虚に過ごすかがカギとなる。そのために、いかに衰運期で心を作り直したか。 直していないと高運期の陽気に触れて上ずってしまうのだ。自分の心をコントロールできる五黄は高運期を上手く抜けられるし、できない五黄は調子に乗り過ぎて、とくに言葉のミスがすべての根源となって、全部失くしてしまう。また勘違いで「これはいいものだ」ととらえている自分に気づくまで時間がかかるから、スタートを切り、不安から焦る五黄はなかなか自分の価値観を変えることができない。そうした悪い癖が今月、火を噴く可能性がある。五黄は器用だから重宝されるのだが 重宝されるのと上手く使われるのは違うし、運の強い五黄は自分を理解する人が多い。また西にいるときは、どんなに忙しくても、家族と食事を一緒にとりたい。
六白金星
(S15、24、33、42、51、60、H6、15年の2/4~翌年2/3生まれの人
20点。衰運で六白の体が重くなり、体力が落ちて「気」が出にくい。なのに頭が凝り固まっているから、変化したがらない。「剛」(動かない)の意味を持つ六白が動くから、余計にくたびれる。休めばよいのに素直に聞けず、つい無理をする。高運期では気を抜くことができても、衰運気では本来の臆病さが出てしまい、気を抜くことは危険に感じてしまうのだ。今はなるべく自分の意見を通さない。自分が頑張ってしまうのは体裁や不安があるからで、不安からくる主観を通そうとするから疲れてしまうし、「やってあげている」と不満が出る。今月は心の調和が取りづらく、変化しなければならないことがたくさん出てくるから、休めといわれたら休めばよい。そんなに結果は変わらないし、届く距離は同じだから、休んでから歩いたほうが楽なのだ。自分の主観を一度捨てて合わせてみる。合わせられない心を止める。無理に動かず、こじ開けず、裏に引っ込み不満を抑える。休むことを受け入れられない心に問題がある。ズレのひどい六白になると、そうした状況すら現れない。リーダーは表に立たず、ゆっくり花見でもしたい。
七赤金星
(S14、23、32、41、50、59、H5、14年の2/4~翌年2/3生まれの人)
30点。南に廻座するため、「直感」や「パワースポット」など見えない世界やスピリチュアルの世界に傾倒する七赤はちょっとまずいことになるかもしれない。世の中は政局を迎えるかもしれないという時勢において、そうしたものに依存するということは現実を見ることができていないし、人生の軌道から脱線していることに気づきたい。自身の人生に後悔が多いのか、はたまた親に対する恨みが強いのか。どちらにせよ目が曇っているので、理性的になるためには本を読み、学びに行くことを始めたい。一方、学ぶことのできない七赤は仮想敵を作るなどして争いに身を投じていく。どちらにせよ、じっくり自分の心を省みるチャンスなのだ。ビジョンのある人は本を読みたい。経済書や成功本、啓発本ではなく、文学を読んでいる人は豊かな心と表現力を身につけていく。サスペンスやファンタジーもおすすめだ。
八白土星
(S13、22、31、40、49、58、H4、13年の2/4~翌年2/3生まれの人)
60点。北に落ちて八白は、鉄砲水で山がどんどん崩されていく感じ。雨の中で、泥のブロックを積んでいる感じ。体は重いし、仕事は寝られないような内容の事が多いため、日中眠くなり仕事の効率も悪い。今月は同じ過ちを繰り返さないことが大事。八白は、ビビリ癖から周辺状況を整えることだけして、本分と違うことに逃げる。物事をちゃんと直視せず、他の要因を引っ張ってきて、あたかもやっているようにみえるが、重要度が高ければ高いほど、ズレているので結果も出ない。しかも、本分とちがうことをやっているにも関わらず、今を保身するために、論理的言い訳をする。今月は北に天道を背負っているから、この八白の最も弱い部分を作り直すチャンスがきている。だから、ズレてしまうことのないよう、やらなければいけないことをきちんとやること。冒険をするなら、もっと従順に律儀に正確にすることがポイントとなる。
九紫火星
(S12、21、30、39、48、57、H3、12年の2/4~翌年2/3生まれの人)
60点(70点)。三合がかかっているため70点と言ってもよくて、運気は少し上がり始める。ただ年盤上は衰運なので、差し引くと-20点だから、実質は40点程度と思っておいたほうがいい。なぜなら今月の運気の強さに乗って、また横暴ぶりを炸裂してしまうからであり、九紫の一番気をつけないといけないところなのだ。だから今は、裏方に回って人を喜ばせよう。しかし九紫はそこが苦手で、裏方にはなんとか回れるが、裏に回って言葉の問題から毒を吐き、暴君になってしまう。だからここが九紫の正念場、裏方に回って、人の褒めるところをじーっと探すこと。もしくは、歯が浮くような褒め言葉で良いから言ってみることが大事。ここ最近やりたいと思ったことや、これまでやってみようかなと思いつつ諦めていた事を、今月は始めると良い。そうすると、高運気に花開く可能性がある。1つだけでなく、いくつもあると思われるから、それを全部やってみるといい。