映画に降りかかった数多くの苦難、紆余曲折を経て、コロナ禍の中では有りますが、ついに本日公開になりました「キネマの神様」。
「ジュリーにチェックイン!」のパーソナリティの田名部さんが、ラジオで『映画って、やっぱり最初の1週間にどれくらい人の目に触れるかが大切なんだそうです。気になった方、是非 8月6日に逢いに行って下さい。』

こう話されていたので、どうか早いうちに観に行ってください(^-^) 私も、早く見に行くつもりです。早速、本日 観に行かれたジュリ友さん達が、口々に良かった!✨と言われていました。 ⇒「キネマの神様」菅田将暉、沢田研二の感想がとても気になる
⇒【「キネマの神様」評論】沢田研二と志村けんさん、揺るがぬ友情が手繰り寄せた魂の邂逅
山田監督の撮影シーンが、先日のNHKBSPでも放送されましたが、細かく丁寧に何度も、演技に注文をつけられていて、撮影はなかなか すすみそうにないと思われました。山田監督の映画へのこだわりが、映画には詳しくないこちらでも十分に伝わってきました。
その監督の細かく丁寧な撮影の仕方もわかる、前田旺志郎さんのインタビュー。2021年8月4日(会員記事なので、一部のみ抜粋)
『漫才師から実力派若手俳優へ 前田旺志郎を導いたものは』
――前田さんは沢田研二さん演じる主人公のゴウの孫・勇太を演じています。台本を読んで、勇太にどんな印象を持ちましたか?
僕が一番最初に思っていたのは、どちらかと言うと「普通の青年」という感じの印象だったのですが、実際に本読みをしてみて、山田監督からお話を聞く中で、どんどんキャラクターが変わっていきました。
僕は「大学生ぐらいの年代の普通の男の子」だと思っていたのですが、(山田監督のイメージでは)どちらかと言うと暗めで、家にいることが多くて、という感じでした。キャラ設定は、実際に山田監督と話してだいぶ変わったところですね。
――山田監督からのディレクションはどういうものでしたか?
監督は一つひとつのセリフの言い方、イントネーション、リズムなど、「音」にすごくこだわる方でした。僕は今回、山田監督作品に出演するのが初めてだったので、一つひとつ丁寧に「違う。そういう言い方じゃない。こうだ」というふうに、音で教えてくださるような感じでしたね。
――山田監督のイメージに合わせていくのは大変でしたか?
そうですね。山田監督は常に常に更新されていく方で、「追いついた」と思ったら「また先に行っている」ということの繰り返しだったので、そこはすごく大変でした。
――山田監督の現場の雰囲気はいかがでしたか?
なかなか経験できないような、すごく緊張感がある現場でした。撮り方自体も、何度も何度もテストを繰り返して、本番は1回で撮るという撮り方をされていました。
テストの回数はシーンにもよりますが、5回のときもあれば、10回ぐらいやるときもありました。監督の中で全部が「よし、定まった」とならない限り本番に行かないので、テストの度にいろいろと微調整が入りました。
そういう現場に参加したのは今回が初めてだったので、新しくて特殊な体験でした。
――沢田さんが演じるゴウと2人のシーンが多いですが、沢田さんの印象はどうでしたか?
「すごく包容力がある方だな」と思いました。おじいちゃんと孫という関係性もあったと思うのですが、お芝居の中で「なんでも来いよ」という感じのオーラといいますか、優しさを感じましたね。
