長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

132  勲章藻

2016-03-01 23:18:04 | 日記
 3月になった。まだ寒いが日長がのびて、光合成生物が増えだす春だ。水中の植物プランクトンも増え始めているだろう。まだ水温が低いので増殖速度はそれほど高くないかもしれないが。プランクトンは水の動き任せだから、増えても水が動いては増えたとはわかりにくい。水温がもう少し上がって成層状態になって安定すると水が着色するほどにもなる場合がある。増えて(分裂して)も動物プランクトンに食われると密度は増えないから鼬ごっこの関係であるが、一般に動物プランクトンが増えるのはもう少し後になるので、3月から4月にかけて植物プランクトンの密度が増加し、透明度は減少する(湖・池の形状でも違うけれど)。これを一般に「春のブルーム」と言う。小型の珪藻や緑藻が増えることが多いかな。
 写真は科学博物館の手ぬぐい?で緑藻であるクンショウモのデザインだ。これはフタヅノクンショウモ:一つの細胞に角が二本ある。細胞が、8,19,32、64など多数集まっていて群体を作る。集まってきて軍隊!を作るのではなくて親?の細胞内でその数まで同調して分裂し、大きくなってぽこんとはじけ出し(オートコロニーと言う)、またそろったままで大きくなるのが基本。クンショウモは春が進んでから増えることが多い。大型で動物プランクトンにやや食われにくい傾向があるためもあるだろう。群体は平べったい状態で浮いている(と言うかゆっくりと沈むというか(池、湖では波の動きで沈みにくいというか))。その水を瓶に入れておくと数時間で底に沈んでしまう。あ、運動性はない。物事をきちんというのはとても大変なことだ。クンショウもについてきちんというにはこの数十倍分を書かなければならないだろう。政治的な言葉だってそうなのだ。飛躍しすぎ!