軸荘付花月之式(じくかざりつきかげつのしき)は、平花月之式に小習事(こならいごと)十六ヶ条のひとつの軸荘を加えた式。花月は薄茶3服点てとなる。まず床の三分の一下座に紫の帛紗を二つ折りにしてわさが左になるように敷き、その上に掛物をのせ左に白菊扇を置く。
さて、この画像には間違いがある。軸荘は別名「外題荘(げだいかざり)」といい、掛物が宸翰とか名物、由緒のある場合に行い、外題があるものを使う。画像の掛物には外題がついていない。歌舞伎の演目を外題と言うが、茶道では掛物の裏の表木際に貼ってある、表題を書いた紙片のこと(下の図を参照)。外題のついた掛物は持っていません・・・。質問です。外題って後で自分が書いて貼っても良いものだろうか?
これが白菊扇。利休の本歌は、長さ1尺、10本骨。表裏とも銀砂子で、表には墨絵で楼閣山水、裏には胡粉一色で白菊が描かれており、長谷川等伯筆と伝えられている(何でこの絵なのかなぁ・・・と思っていたら、そのような謂れがあるのね)。掛物の掛け下ろしに使う。
どのように使うかというと、まずこれをパチッと片手でひとつだけ広げる。これがなかなか難しい。日舞をなさっているお友達にコツを教えていただき、やっとできるようになった。
そして開いたところが下になるように逆手に持って掛緒に掛け、扇子を閉じて掛緒をはさむ。次ぎにこれを軸釘に掛ける。掛物を拝見したらまた扇子で掛緒をはさんで下ろす、という手続き(画像は下ろす時)。実際にやってみるとなかなか大変。心して行います。
花月の会での軸荘付花月之式は2回目。皆さん、今回で充分習得できましたね!
さて今宵、夫は飲み会。わたしはある方とデート。何食べようかしら・・・。楽しみー
この時の白扇は、左右何れの腰にさしますか?
考えもせずに普通に左の腰に差していました。
右で持つのでそれが自然かと・・・。
私見ですが、外題は鑑賞の対象ではなくて管理上の印と考えられるので、私は書いても良いと思います。
江戸時代の軸などを見ていると、貼紙どころか、裏打ち紙に直接筆で書いてしまっているものが多いです。(殿様の軸でも、○○院様御染筆)とか。
ただ現在においてはそのように乱暴に書いてしまうのもいかがなものかと思いますから、適当な和紙に毛筆で書いて、植物由来の糊で軽く止めておくのが良いかと考えます。
お教えいただきありがとうございます。
今度お稽古するときにやってみます。