脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

富岡八幡・宮司斬殺事件。

2017年12月10日 12時37分41秒 | 社会時評
東京下町の由緒ある神社で、50代の女性宮司が日本刀で斬殺された。
下手人は実の弟で元・宮司の男とその妻。両名はその直後に現場で自刃
して果てた。この神社は深川の富岡八幡宮。江戸初期から将軍家の庇護
を受け大相撲とも縁が深く、東京でも屈指の神社である。

姉と弟が宮司の神職を巡って、この10年程対立していたらしい。加害
者の元・宮司(弟)は相当の浪費家で素行不良故に、父親から宮司を解任
された。弟はそれを恨みに宮司に就いた姉を執拗に攻撃し、殺害の実行
に至ったということだが、正月を目前に控えての、師走の刃傷沙汰。元
・宮司による現職宮司への神前での、日本刀による流血の狼藉である。

ちょっと違うが、何だか赤穂浪士の討ち入りを思い浮かべてしまったが、
この時期に神前を穢しては、正月初詣での客足にも確実に影響が出よう。
お賽銭収入が減るだろうが、富岡八幡のような大神社は周辺に地所を多
く持っているので、貸不動産収入だけでも億円単位の年収があるような
話ではある。このカネが、富岡家を狂わせた一因かもしれないが。

加害者の元・宮司は、犯行直前に神社総代等に手紙を書き送っている。
自分は「死後においても怨霊となり、祟り続ける」と記され、彼の怨念
と、被害者である宮司(姉)の無念が、死後まで神社に漂いそうで、怖い。
立派な偉容の綺麗な神社であり、氏子も多く勇壮な祭りをすることでも
知られた富岡八幡だけに、破廉恥な穢れは痛恨極みである。

「祟る」というと思い興されるのは、東京・大手町にある平将門の首塚
である。丸の内のビルの谷間にひっそりと佇んであるそれは、終戦後に
GHQが取払い地均ししようとすると、ブルドーザーがひっくり返った
り関係者が次々と怪死する事故が起きた。「塚」は財務省の管理用地ら
しいが、いつも綺麗に清掃され、花が手向けられている様子である。

こんな血生臭い事件があると氏子の方々も大変であろう。深川・門前仲
町の住民の方々には、八幡様の前を通るときは一礼して過ぎる位に、地
元は、神社信仰が生活に密着している街である。街のヒトビトの気持ち
を想うと、富岡八幡が東京の新たな「祟り」スポットにならないことを
願いたい。


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1 コメント

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その歳でね~。 (終活者)
2017-12-17 19:53:10
「脳辺雑記帖」さんが言われていることは、何となく分かります。
しかし、その歳でね~。
すこし早すぎるような気がしますが、そう言う時代になったのかも知れません。
失礼しました。
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