脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

シャバと刑務所の間、精神病院という場所。

2013年07月21日 10時55分10秒 | 精神障害
数日前、母親が20数年ぶりで精神病院にまた入院してしまった。
うつ病ではあるのだが、「頭が辛い」という症状を訴え続けている。
精神科入院でその辛い症状が治るのか? どこの医者で診て貰っても
「異状なし」なのだから、精神病院しか入院させる当てがないのである。

このF病院という処は、入院病棟に行ってみると、「プロ」の精神病者
が大半に見える。つまり、精神障害で年金だか生活保護を貰い、それで
病院を利用して生計を維持しているヒトビトである。彼等は治る見込み
もなく家族からも見放され、食・住確保のために入院しているのである。

医療機関というよりは、行き場のない精神障害者の収容施設のような場
所である。精神病を忌避されて、単独では民間アパートも借りられない
ようなヒトビトである。このような社会的施設は、やはり必要なのだろ
う。病院がその役割を果たしているのである。
(病院側もそれをうまく利用してカネ儲けしているのである。)

精神病院への入院が、一般病院と一番異なるのは、入院患者の外出と金
銭所持への制約、ヒモ状のモノや凶器に使用される可能性があるモノの
持ち込み厳禁であろうか。F病院では、患者にカネは持たせることを
一切禁止しているようである。

私は、母はカネは自分の責任で管理出来ると主張したのだが、どうして
も病院側に任せて貰いたいという。月5000円程度を看護士に預けて、毎
日300円程度の小遣いを与え、自販機で缶飲料を買う、公衆電話も本人専
用のテレカを看護士に預けておいて、電話を使うときに借用を申し出る
よう病院側から懇請された。
(実は、これも病院のカネ儲けで、金銭管理料が請求されるのである。)

F病院では入院病棟に、日中の医師の回診もないらしく、看護士も少な
いのかあまり姿を見ない。患者たちは、食事と薬を与えられて、ただ日
々漫然と生存しているだけである。ここは、患者を治す医療機関ではな
いのである。病院が精神病患者を社会的に隔離する役割を代用している
だけなのである。

私は、このような病院の在り方も一面では理解するが、医療法人のカネ
儲けの面とか、患者の人権問題には、監督機関が厳しく監視して欲しい
と思う。(患者側が告発すれば、本人は退院を余儀なくされ居場所を失
うのだろうから。)

世の精神病院の全てが、このような実態にあるというのではなく、医療
の病院ではなく、「収容施設」を経営しているだけの病院は、精神病院
と老人病院にはよく見られる。

F病院は、我が家から車で15分程度の近場で、母は自分から望んで入院
したのだが、病の症状を治してくれるものか、心許ない気がしている。
どうも、母の言う「頭が辛い」症状は、精神病の症状ではなく、耳管狭
窄症だか耳から来るのではないかとも思えて、退院させて耳鼻科に通院
させようか、様子見な状況である。






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