いとうな日々

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星野監督、長嶋さんなら北京来る!

2007-12-05 | プロ野球



2008年北京五輪出場を決めた日本代表の星野仙一監督(60)と田淵幸一ヘッド兼打撃コーチ(61)が5日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、04年アテネ五輪日本代表監督を務めた長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督(71)に、40分間の予選突破の報告を行った。来年8月の北京五輪について、「もし(北京に)来られるというのなら、それだけ元気になられたということ」と、夢の強力タッグ結成を歓迎した。

言葉はいらない。同じ重圧を味わった者にしか分からない解放感が、2人の指揮官を包んでいた。だからこそ、ミスターの考えていることも手に取るように分かる。「来年? そこまではまだ。仮定の話には答えられないが、もし(北京に)来られるというのであれば、それだけ元気になられたということ。あの人は元気ならじっとしてないですよ」星野監督は独特の言い方でミスターのバックアップと、タッグ結成を歓迎した。

今年3月に会談した際に、指揮官が北京五輪日本代表の相談役就任を要請し、快諾を得た。アジア予選の前には、「僕の思いは野球ファンすべての思いだ。野球ファンのすべてが、心を一つに、君たちとともに戦うだろう」とのメッセージを送られ、戦いの地へと向かった。

長嶋さんは3試合すべてをテレビ観戦し、日の丸をかけた日本代表の戦いを目に焼き付けた。台湾戦の7回に見せた同点スクイズに触れ、「よく勇気を出してサインを出したね」と感心。「1シーン、1シーンを私よりもしっかり覚えていたくらい」と星野監督はミスターの集中力に驚きの声を上げた。

さらに、ベンチでは選手全員が立ったまま戦っていたことに、「本当にね、こうなってくるんだよね」とアテネ五輪予選の激闘を思い出したように、左手の拳を固く握った。「いい経験だよね。本当にすばらしかった」とアジアを制した激闘をねぎらった。

経験したことがない緊張感、逃げ出したいほどの重圧を背負い、それを克服した星野JAPAN。「分かるような気がします。ほかの場合とは違って、勝ち負けが違う。北京の場合もまた違うんじゃないの。やはり日の丸というのはありますよね」という長嶋さんの言葉に、「経験者ですし、私たちの気持ちを分かってくれる最大、最高の理解者。いい報告ができて幸せに思います」と闘将も表情を和らげた。

来年の夏には、世界の強豪を相手にした本番が待っている。4年前、アテネで果たせなかった悲願達成へ。ミスターの協力を得た文字通りの「黄金タッグ」で、星野監督は金メダルを狙う。