いとうな日々

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出藍(しゅつらん)の誉れ

2007-12-02 | WEBLOG



【産経抄】

「出藍(しゅつらん)の誉れ」という言葉がある。中国の『荀子』が出典で、青の色は藍(あい)という植物から採るが、その藍よりもっと青くなる。転じて、弟子が業績において師匠を上回るという意味である。学問や芸事、それにスポーツの社会などでよく使われる。

▼大相撲の世界でもその例は多い。初代若乃花、大鵬、柏戸、北の湖らはいずれも大関かそれ以下の番付にとどまった親方の元から出た名横綱である。だが「出藍の誉れ」は弟子だけでなく、その素質を見抜き育て上げた師匠もたたえていることを忘れてはならない。

▼大関佐賀ノ花の二所ノ関親方は、一人の弟子に漢籍からとった「大鵬」という取っておきのしこ名を与え、精魂こめて横綱に育てた。大関増位山の先代三保ケ関親方も横綱の夢を北の湖に託し、中学1年から徹底して鍛えた。その結果としての「出藍の誉れ」だった。

▼現横綱の朝青龍の場合はどうだろう。師匠である元朝潮の高砂親方も大関止まりだったから、地位だけなら師匠を超えている。だが、そのことで公然と師匠を見下すようになったという。数々の暴走に親方が歯止めをかけられなくなったのも、そのせいのようだ。

▼一昨日再来日した後、横綱は「謝罪」に駆け回った。再起を誓い「優等生謝罪」という新聞の見出しもあった。しかしあまり信じる気になれなかったのは、肝心の師匠への「謝罪」の念がほとんど感じられなかったからだ。隣に座っていたのにかかわらずである。

▼親方の指導にも問題はあったのだろう。「師弟のきずな」など、とうに死語になっているのかもしれない。だが師匠に頭を下げられない横綱がその名に値するのだろうか。育ててもらった師に対する感謝があって初めて「出藍の誉れ」なのだ。

◆ 冬巡業スタート 朝青龍が復帰 -(スポニチ)
大相撲の冬巡業が2日、大分県豊後大野市で始まり、2場所出場停止や謹慎などの処分が明けた横綱朝青龍が復帰、土俵に上がって元気な姿をアピールした。
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佐藤敦之(中国電力)が自己ベストを更新する2時間7分13秒で日本人トップの3位に入り、北京五輪代表の有力候補に浮上した。
◆ 星野ジャパン:韓国を4-3で降す 北京五輪に王手 -(毎日新聞)
最大のライバル・韓国と対戦。4時間を超える熱戦を制して2連勝を飾り、1勝1敗の韓国、台湾に対して優位に立った。