釣・食・感

釣行記録と釣魚料理、雑感等をつらつらと。

【釣】寒波に負けず早くも目標を達成す (2020/02/07 アカメフグ 野毛屋)

2020-02-14 06:10:00 | 釣り
今季最強寒波に見舞われる2月7日(金)。
休暇を取っての平日釣行は移動中に車載温度計が0℃を示す。
分かってたとは言え、寒いよー。

野毛屋さんに5:05着で並びはラッキーセブンの7番目。
後ろに誰も来ないまま開店を迎える。

やっぱり寒波だからかお客が少ないね。
寒い中来た甲斐がありますよ。


(毎度。)

フグ船は両大艫を取られてるのみだから、右舷舳をゲット。

結局この日のフグ船は3名のみだったんで、船長に「見える左舷に移って」と言われて左舷舳へ。
3名それぞれが隅を独占の贅沢な大名釣りだぞ。

寒波だからだね。


(潮はこんな感じ。)

船上で準備中に健船長と話をする。

今季のアカメは数が少なくて船長も苦労してるそうだ。
数回流すと数日経っても釣った後の補充が入ってこないそうで、フグの魚影が薄くて居場所が変わったんじゃないかと言う。

他船がやる横浜方面では釣れてたりするけどそっちではやらないの?と聞くと、「釣れてても他船のトコには意地でも行かないよ」とのこと。

その意気や良し。
アカメフグ乗り合いのパイオニアとしての意地とプライドだな。
応援するよ。


(いざ、出船。)

風はそよそよだけど刺すように寒い。
腕と腿に貼るカイロ、懐にオイル式のカイロを忍ばせて、それを握りながら縮こまって耐える。
メッチャ寒いっす。

南下して猿島近辺から釣り開始。


(猿島から。)

お客は3人なんで居れば直ぐ反応があるだろうけど、音沙汰なし。
数流ししても船中沈黙のままだ。

グローブを2枚重ねしてても段々と指先の感覚がなくなってくる。
雲が厚くて陽が陰ってるし、風も手伝って辛いこと、辛いこと。

反応もなく寒さに震えるこの時ばかりは、明日にすれば良かったか・・・と後悔が頭を過りましたよ。


(解凍したアカエビが再度凍る寒さなのよ。)

暫し何事もなく、震えながら誘い続けてると、「ショウサイが出たよ」と船長アナウンスがある。
揚げたのは右舷大艫の人だろう。

それに続いて視線の端で左舷大艫の方もショウサイを揚げる。

居るぞ、居るぞ。
ここで集中だぞ。

優しく3秒待ちのゼロテンで誘うと、竿先にチョンと反応。
オリャ!とアワセるもスカす。
3度のやり取りでも掛けられず、エサを付け替えて再度の勝負でやっと掛けた。
ゴリ巻きから抜き揚げてゲット。


(8:05に1匹目。)

おチビだけど久々のショウサイフグは嬉しい1匹。
血抜きしてクーラーに収める。

時間を置かずに今度はサクッと掛けたのはおチビコモン。
野毛屋さんではカウント外だ。

最近は数が増えてるけど昔は東京湾にコモンフグは居なかったんだよ、と健船長が言ってた。
確かに年々増えてる気がするな。

猿島ではおチビが数匹が揚がったところで切り上げ、八景に戻って沖堤へ。


(造船所の横で。)

沖堤脇を様子見程度に流して何も起こらず、すぐに移動。

次は八景島シーパラダイスのすぐ脇。
5年野毛屋さんに通ってこの場所は初めてだぞ。


(シーパラの際を流す。)

底には軽いツブ根があって、たまに根掛かりするけど、ラインを揺すると外れる程度。

この場所を開始早々に反応が出る。

竿先に集中して次に出たアタリで掛けるとアカメ特有のゴンゴン引きだ。
来たよー。


(2匹目のアカメが8:56。)

小型なものの本日初アカメをゲット。

それを皮切りに船中ポツポツと型を見る。
この場所は気配があるぞ。


(気配ありありですよ。)

日が昇って体感氷点下から脱し、寒さも我慢出来るほどになった。

大名釣りの独占市場だからだろう、良いペースでアタリが出て取りこぼしなく獲れるんで朝の後悔は何処へやら、来て良かったー、と伸びやかな気持ちになる。

お客が3人しかいないから、掛けると健船長が飛んで来て横でタモをスタンバる手厚いフォローもある。


(9:52に5匹目。)

時給2匹を上回るペースで揚げて、良型が顔を出すから久し振りに申し分なく楽しい釣りだ。

微妙なアタリを見極めてのアワセでガツン!
突っ込む竿先、重量感溢れるゴンゴン引き。
アカメ釣りの楽しさを堪能しますよ。


(こちらも流すよ。)

誘いは優しく、自然に。
ここ何度かの釣行で目指す「無想の誘い」の輪郭が見えてきた気がする。

カットウをイメージ通りに操作し、思った通りにアタリが出ることが数度あった。
これか?これなのか?
開眼が近づいてる気がするぞ。

変わらぬペースで揚げる中、根掛かりかと見紛うガツン❗で掛けたのは今日イチのデカアカメ。


(レコードクラスが来ましたよ。)

巻き揚げでギリギリとリールが唸り、竿先を引っ張るような強烈なゴンゴン引き。
た、堪らん。

無事に浮かせて健船長に掬って貰ったのは、堂々の40cmオーバー。
自己レコードクラスの1尾だ。


(11:24にツ抜け。)

潮止まりでペースが落ちたもののポツと追釣し、アカメでは今季初のツ抜けを達成。

既に寒さなんて意に介さないご機嫌状態ですよ。

中型を抜き揚げたところに健船長が様子見に来て、「そろそろ10匹いった?」と聞かれ、これが11匹目、と返す。

確認されるということはトップ争い中なのだろう。
3人しかいないからね。


(ドック横。)

シーパラから住友ドック近辺に移動すると、ペースがガタ落ち。

段々と反応が遠くなり、ついにはアタリもカスリもしない最近馴れ親しんだ我慢の状態になる。

あちこち流して黙々と誘うものの音沙汰なく、結局沈黙したまま終了。
沖あがり。

結果は14匹。
久し振りに満足の釣果だ。


(良型が多いよ。)

アカメを血抜きしてるところに、船長から「ハイ」と竿頭シールをいただき、釣果と共に記念撮影。

ラックに全釣果を入れての撮影は久し振りだな。


(沖あがり。)

帰港後、フグを捌きながらの船長と話す中で、このアカメは熟成せずにブツ切りを鍋で食べてごらんよ、と勧められる。

熟成前の生状態だと骨の髄から旨味が出て、熟成後とはまた違う味わいらしい。

「〆の雑炊が堪んないよ。」

とのこと。

これまでアカメの鍋は熟成後のしゃぶしゃぶばかりだったから試してみよう。


(今年2枚目ゲット。)

昨年0だった健流竿頭シールを今年2回の釣行で連続ゲットとは上出来だ。

今年の3つの目標の1つ、

◆野毛屋さんのフグ船で竿頭を2回獲る!

を早々に達成した。

今年はイケてるんでしょうか?


・アカメフグ : 13
・ショウサイフグ : 1
・コモンフグ : 1
・ナマコ : 2 (リリース)

船中7~14
中潮


🐡

【釣】釣行前記 (2020/02/07 野毛屋)

2020-02-10 06:02:00 | 釣り
暖冬と言われているこの冬。
寒空の下、船上で1日寒風にさらされる釣り師にとってはありがたいけどね。

暖かい日が続く中で急に冷え込むと体にこたえるけど、2月6日(木)、7日(金)に列島は今季最強寒波に見舞われるとか。
ちょうど釣行予定の週だから、天気予報とにらめっこして考えた。

7日(金)は寒波で最高気温8℃予報だけど、お日様は出て波・風は穏やか。

8日(土)は最高気温12℃で暖かなものの波・風は7日よりありそうだ。
何より週末でお客が多いだろう。

寒さにはカイロを貼って対処出来るけど、お客が多くて取り分が減るのは如何ともし難い。

ならば行くぞ!
寒波だろうが、いざ、寒空の下へ。



(ビビる予報だけど。)

7日(金)は6時で0℃。
午前中までは体感で氷点下だろうな。

なぁに、わざわざこんな寒波の日を選んで苦行宜しく釣り船に乗る物好きはそうはいまい。
少ない人数なら割り当てが増えて年間目標の数を稼げるし、竿頭のチャンスも高まるというものよ。

釣りバカ。
正に釣りバカよのう。

自分でも少々呆れ気味だけど行って来ますぜ。


🐡

【食】マダコのラグーソースパスタ

2020-02-07 05:03:00 | 釣魚料理
昨年揚げた3kgのマダコも残すところ足1本。

この1本で仕立てようと思っていたのがラグーソースパスタだ。

前回仕立てた時は、歯応えがあった方が良かろうと、タコを大きめのみじん切り、と言うよりもサイの目切りにしたところ、存在を主張し過ぎてソースとしての一体感を損ってしまった。

旨かったけどね。


(これが前回。タコがゴロゴロ。)

その反省から今回はタコを細かく、手では大変なんでフードプロセッサーを引っ張り出して、タマネギやニンジンなど他の具材とちょうど良かろうバランスに刻んでみた。


(こっちが今回。パセリを散らすのを忘れた。)

結果、目論見どおりに諸々と一体感が増したものの、見た目ではどれがタコやら区別がつかないソースになったぞ。

こいつを茹で立てパスタにたっぷり掛けていただくと、トマトの酸味とニンニクの風味が来た後、噛み進める後半戦からタコが顔を出して来て溜飲後まで余韻を残す。

爽やかでいて各々が前線に出過ぎない、部隊としてのバランスを保って緩やかに旨味で圧してくる。
鼻から抜ける香りの心地好いこと。

旨っ!我ながら上出来だなー。
旨っ!まるでお店の味だなー。
と唸りながら食べつつ、自画自賛。

タコのラグーソース。
こいつはオススメですよ。

その前にタコを釣らねばなりませんがね。


🐙

【食】アマダイの若狭焼き・刺身・ウロコ揚げ・潮汁

2020-02-04 06:03:00 | 釣魚料理
一俊丸さんのアマダイ釣行は小振りな3匹で終わり、ゲストもたったの2匹というトホホな結果。

1回食卓を飾るだけて消滅しちゃう量ですよ。


(たったのこれだけ。)

となると、凝った料理は無理なんで基本は刺身になる。

アマダイ1匹とゲスト2匹を下ろして食べ比べましょう。


(右・下アマダイ、左アカボラ、上カナガシラ。)

アマダイは一番大きいやつを塩もせずにキッチンペーパーで巻いて1日寝かせたものの、塩してないから身は柔らかいままだな。

はんなりとりた甘味が余韻として残る。お上品ですな。
これで身が締まってたら言うことないのにクニャっとしてるよ。
塩で締めた方が良かったな。

カナガシラはしっかりした身でまあまあな旨味を持つ白身。
もう少し寝かせた方が良いのかもね。

アカボラはさすがの実力で身質、味ともに唸らずにはいられない。
市販じゃ買えないし、お店でも食べれないから釣らないと味わえないよ。

3種の刺身では筆頭だな。


(背から下ろす。)

アマダイの残り2匹は背開きにして、ひと塩の後、酒を塗って冷蔵庫で一日干す。

焼く前にもう一度酒を塗ってからグリルで火を入れるといい感じだぞ。


(なかなかの出来だ。)

アマダイの若狭焼き。

ウロコが着いたままの皮ごと身をいただく。
香ばしくてサックりしたウロコと皮目の脂が良い仕事をしてるよ。

少々身が柔らかいのは塩が足らなかったのかもしれんが、本物の若狭グジを食べたことがないから分からんのよ。


(サクサク。)

刺身で引いたウロコ付きの皮は素揚げにする。
釣って1日経ってるからウロコの開きがイマイチなのは仕方ないね。

塩していただくとウロコのサクッの後に皮目の旨味がじわっと来る。
これはツマミに持ってこいだな。

身がなくても高級魚たる実力が垣間見れる一品だ。
お見事。


(これも上品。)

刺身にしたそれぞれの魚のアラで出汁取りして潮汁に。

椀の表面に浮かぶ小さな脂の輪が旨さの証だよ。


(集合写真。)

アマダイは上品な旨味が身上の高級魚だけど、身の柔らかさがどうにかなればもっとイケてると思うんだよね。

アマダイが、ではなく、調理するこちらの実力の問題なんでしょうかね?


🐡