坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

彫刻家としての提言

2012年06月07日 | 展覧会
今は彫刻と言う枠組みも定義があいまいとなり、立体、インスタレーションとしての展開も多様になっています。
作家主導の企画の彫刻展が開かれます。掲載作品は保井智貴さんの女性像のシリーズ作品です。その保井さんと冨井大裕さん、藤原彩人さん、深井聡一郎さんの4名が企画メンバーとなり、それぞれがゲストアーティストを招いて共に展示するという8作家の展覧会となります。
共通点としては、それぞれが今彫刻のあり方に関心があり、教育の現場に携わっているということ。それだけに彫刻の置かれている現状への危機感を展示とシンポジウムで訴えようとするものです。
現代の表現の領域を開拓している気鋭のアーティストの方々なので、興味深い内容です。

◆第1回AGAIN-ST/6月11日~23日/東京造形大学CSギャラリー(八王子)
 ・シンポジウム 6月11日18:30~(同大学)