小泉悟さん(1983年~)の人物像は、どこかはかなげで清らかさがあります。沖縄県立大学大学院の彫刻専修を修了し、楠を素材に動物の表皮をかぶった人物像として制作を続けています。
馬の首から人間の上半身が伸びるギリシャ神話のケンタウロスの動的で獰猛な激しさとはま逆な静かにたたずんでいる感じが特徴的です。
今、今秋に開催される「メトロポリタン美術館展」の原稿を書いているのですが、この展覧会のテーマが古代から自然や動植物を人間はどのようにとらえてきたかというものです。
小泉さんもまた、高度文明社会に生きている私たちの失いかけている自然、野生を人物像の中に見出そうとしています。
私たちは今映像中心のバーチャルな世界に生きようとしていて、リアリティ、人間存在の意識が希薄のようにも見えます。
作品はそのような問いを投げかけてくれます。
半身像の新しいシリーズの作品を加えて、約7点の新作木彫刻の発表です。
◆小泉悟「Opposite」/7月6日~28日/Showcase MEGUMI OGITA GALLERY(銀座5丁目エルメス通りの同ギャラリーのもう一つの 隠れた?空間です)
馬の首から人間の上半身が伸びるギリシャ神話のケンタウロスの動的で獰猛な激しさとはま逆な静かにたたずんでいる感じが特徴的です。
今、今秋に開催される「メトロポリタン美術館展」の原稿を書いているのですが、この展覧会のテーマが古代から自然や動植物を人間はどのようにとらえてきたかというものです。
小泉さんもまた、高度文明社会に生きている私たちの失いかけている自然、野生を人物像の中に見出そうとしています。
私たちは今映像中心のバーチャルな世界に生きようとしていて、リアリティ、人間存在の意識が希薄のようにも見えます。
作品はそのような問いを投げかけてくれます。
半身像の新しいシリーズの作品を加えて、約7点の新作木彫刻の発表です。
◆小泉悟「Opposite」/7月6日~28日/Showcase MEGUMI OGITA GALLERY(銀座5丁目エルメス通りの同ギャラリーのもう一つの 隠れた?空間です)