坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

おおさかカンヴァスプロジェクト

2011年03月09日 | 展覧会
昨年は瀬戸内芸術祭や愛知トリエンナーレなど、その地域性や場を踏まえた作品群が設置され、国際的なアートイベトとして盛り上がりました。今年は横浜トリエンナーレ2011がこの夏に開幕。(8月6日~11月6日)その内容はまたお知らせしますが、地域と人々と作品が結ぶ新たな出会いによる活性化は、ますます広がっているようです。
大阪府、文化課の〈おおさかカンヴァス推進事業〉からオープニングセレモニーのリリースを頂き、大阪ミュージアム構想のプロジェクトの一つとして、このプロジェクトが3月12日からスタートします。
・掲載作品は、それに先立って、万博記念講演広場で行われた出品作家の高橋匡太さんの「夢のたね」のプロジェクトです。参加者に夢のたねを描いてもらい、それにLEDを付け、空高く上がった気球から巻き、その夢のたねは、新たな人々の手に移っていきます。
国際的に活躍する作家から若手まで、23作家/グループの幅広いコンテンポラリーアート作品展示やイベントを大阪府内12エリアで行い、各会場を巡るスタンプラリーも実施予定だそうです。
関西国際空港、旅客ターミナルビル、翼の広場の、稲葉高志さんの展開する「PUZZLE PROJECT」では、巨大なジグソーパズルをピース型に切り抜いた台紙に、国や宗教の異なるさまざまなアーティストが絵を描きそれらを一つにつなぎ合わせて展示されます。(3月12日~5月8日)
5月から8月までと設置期間も各エリアで異なりますので、下記、HPでチェックしてください。巨大な商業都市大阪、B級グルメの宝庫とさまざまな顔をもつ大阪ですが、大阪の街全体をカンヴァスに見立てた新たな都市の魅力の発信を応援したいと思います。

◆おおさかカンヴァス推進事業/http://www.osaka-canvas.jp/