坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

散歩するような建築空間にマイケル・リン展

2011年03月04日 | 展覧会
東北新幹線が開通し、東北の文化や食が紹介される番組も増えてきましたが、アートにも触れる機会を増やしたいものです。その一つ十和田市現代美術館は、3年前に金沢21世紀美術館設計でも知られる西沢立衛さんの設計で、十和田市の官庁街にアートの散歩道と言える開放的な美術館により話題を巻きました。
22の個別の部屋に繰り広げられた常設展示も楽しみですが、この4月から夏にかけて開催される「マイケル・リン」展はより一層楽しさが広がりそうで期待が高まります。
マイケル・リンさん(1964年~、東京生まれ)は、台湾の伝統的なテキスタイル模様を応用して、建築空間、壁や床にペイントするインスタレーションで国際的に活躍しているアーティストです。掲載画像は、福岡での展覧会のときの参考作品です。
鮮やかな色と線がのびやかに空間に映える作品群が、建築空間とどのように響き合うか、私もこの夏行ってみたい展覧会の一つです。

◆マイケル・リン展/4月23日~8月28日/十和田市現代美術館