何とも粋なタイトルの展覧会です。17世紀オランダを代表するフェルメールの展覧会第2弾は、女性を主人公とした手紙にまつわる物語です。今ではメールでのやりとりが日常となり、恋の告白も。この時代のオランダでは郵便制度も発展し恋人たちのラブレターが行き来したようです。フェルメールは手紙をテーマに6点の作品を描きました。本展ではその内の3点が展覧されるということで画期的な内容となっています。
・掲載作品 ヨハネス・フェルメール「手紙を読む青衣の女」アムステルダム国立美術館蔵
©Rijksmuseum,Amsterdam
この作品は手紙をテーマにした作品の中でも代表作とされています。穏やかな光を浴びながら手紙をしっかりと両手につかみ読みふける女性。画家の妻とも言われるこの女性は印象的な青の衣服をまとっています。青の絵の具の顔料は当時は高価であったためフェルメール作品の中でも要所々に使用され画家の思い入れが強いように思います。
陰影礼讃に例えられるように私たちの美意識の中には住居に上手に影の要素を取り入れてきました。そしてフェルメール作品に一貫する空間のほどよい間(ま)の表現によって(余分なものを排除した装飾)余韻のある作品へと深まっています。
◆フェルメールからのラブレター展/6月25日~10月16日/京都市美術館
・掲載作品 ヨハネス・フェルメール「手紙を読む青衣の女」アムステルダム国立美術館蔵
©Rijksmuseum,Amsterdam
この作品は手紙をテーマにした作品の中でも代表作とされています。穏やかな光を浴びながら手紙をしっかりと両手につかみ読みふける女性。画家の妻とも言われるこの女性は印象的な青の衣服をまとっています。青の絵の具の顔料は当時は高価であったためフェルメール作品の中でも要所々に使用され画家の思い入れが強いように思います。
陰影礼讃に例えられるように私たちの美意識の中には住居に上手に影の要素を取り入れてきました。そしてフェルメール作品に一貫する空間のほどよい間(ま)の表現によって(余分なものを排除した装飾)余韻のある作品へと深まっています。
◆フェルメールからのラブレター展/6月25日~10月16日/京都市美術館