坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

ルーシー・リー展の内覧会、小林孝亘展の初日をドタキャン

2010年04月27日 | 展覧会
池袋に午後1時すぎに着いた時だった。めまいがして動悸が・・。そう言えば午前中急用ができて走り回った疲れも出てきたのか。国立新美術館で始まるルーシー・リーのプレス内覧会に続いて、友人のアーティストと小林孝亘展が西村画廊・日本橋で始まるので、作家が来廊するオープニング・パーティに出かける予定だった。どちらかと言えばこちらの方に比重がかかっていたのに。でも体調が悪くてドタキャン。申し訳ないことをしてしまった。小林さんとは、数年前にバンコクに滞在して制作されていた折、メールでやりとりしインタビュー記事を書かせてもらった。小林さんは、VOCA展で奨励賞を受賞し、タイの日常生活から題材を採った皿や犬、人物の顔などを独特の光の中に描き出し一躍脚光をあびた。インタビューの最後に美術以外で興味のある分野について聞くと、平田オリザさんの脚本に影響を受けたと聞いて興味を引かれた覚えがある。今回お会いした時は、その続きのお話を聞きたかったのだが。
6月5日まで開催され、「夏の月」と題して新しい人物像に取り組んだ新作10点が並ぶ。90
年代から新しい具象画家のリーダーとして牽引してきた画家であるが、そのシャイな飄々とした雰囲気は変わらないだろうな・・・。