『アンプとスピーカーの周波数特性はこう見る vol.5』の続きです。
オーディオ機器の『周波数特性』という項目の本音と建前?について書いています。
前回も登場したフォステクスのフルレンジスピーカーユニットFE87Eですが、
周波数特性は 140Hz~30KHzとなっています。
ところで、周波数特性のグラフの2KHzから上の周波数では
グラフが3本に分かれています。
これはどういうことでしょう?
このグラフはスピーカーユニットの角度に対する出力を表しています。
一番上にある実線で描かれているグラフはスピーカーユニットの正面(軸上)で1m離れて測定したものです。
2番目の線は正面から30度ずれたところで測定したものです。
3番目の線は正面から60度ずれたところで測定したものです。
正面での周波数特性は 140Hz~30KHzですが、
30度ずれたところでは 140Hz~14KHz、
60度ずれたところでは 140Hz~6KHzとなってしまいます。
これはスピーカーユニットが悪いのではなく
音は周波数は高くなると直線性が強くなり
軸から外れると音圧が低下してしまうのです。
この現象はどんなスピーカーでも発生します。
もし、あなたが下図のようにスピーカーを壁と平行に設置しているならば
スピーカーの軸からは90-60=30で30度ずれていることになり
その周波数特性は 140Hz~30KHzではなく140Hz~14KHzです。
ハイレゾ対応のスピーカーでハイレゾを楽しんでいる方もあるかと思いますが
このセッティングではハイレゾのご利益は全くありません。
ハイレゾを再生する場合は内側に30度向けて設置するのは必須です。
次回に続きます。
≪10月の勉強会『オーディオファンのためのフィルター講座その2』≫
チャンデバや低域増強フィルターに使用されているフィルターの仕組みを勉強します。
日時:10月17日(日)10:30~12:30、13:30~15:30
(密を避けるための措置で2回とも同じ内容です)
(1時間目)試聴と現在のオーディオ事情 10:30~、13:30~
(2時間目)オーディオファンのためのフィルター講座 2 11:20~、14:20~
(3時間目)応用問題と個別質問タイム 11:55~、14:55~
場所:ムジカ試聴室(ログハウス)18日以降に一部を配信します。
今年度のお月見コンサートはコロナ禍のため配信となりました。
テーマは『CITYPOP 2』。YouTubeでの無料リモートライブ配信です。
配信開始:10月16日(土)18:00(その後、いつでも試聴可能です)
配信アドレス:https://www.musika.jp/otsukimi/
チラシ:https://www.musika.jp/nws/otukimi2021.pdf
無料で登録等も必要ありません。ぜひご覧ください
≪ドイツ・クアドラルのスピーカーARGENTUM 570限定セット≫
ドイツ・クアドラルのスピーカーARGENTUM 570限定セットが
残り1セットとなりました。
≪試聴とログハウス見学予約状況≫
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