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小出力アンプは何ワット必要? vol.6

2019-02-24 | スピーカー

『小出力アンプは何ワット必要? vol.5』の続きです。

次の小出力アンプに関する都市伝説は

『真空管アンプの2wはトランジスターアンプの20wに相当する』の

もうひとつの解釈『2wの真空管アンプの音の馬力は20wのトランジスターアンプにも負けない』を

考えてみます。

真空管アンプは半導体アンプに比べて出力インピーダンスが高くなっています。

一般にダンピングファクターが高いという表現が用いられることもあります。

アンプの出力インピーダンスが高くなるとスピーカーの入力インピーダンスに影響されやすくなります。

フォステクスの10cmフルレンジスピーカー FE107Eを例に計算してみましょう。

メーカーが発表したインピーダンス特性は下図のようです。



このスピーカーの入力インピーダンスは中域では8オームですが、

70Hzあたりでは40オームに上昇しています。

まず、内部インピーダンスが0.1オームの半導体アンプでドライブしたときを計算してみます。

無負荷でアンプから10v出力した場合、

中域でスピーカーに入力される電圧は10×8/(8+0.1)=9.88V

70Hzでスピーカーに入力される電圧は10×40/(40+0.1)=9.98V

中域も低域もほぼ同じ電圧がかかることが判ります。

次に内部インピーダンスが2オームの真空管アンプでドライブしたときを計算すると

中域でスピーカーに入力される電圧は10×8/(8+2)=8V

70Hzでスピーカーに入力される電圧は10×40/(40+2)=9.52V

9.52÷8=1.12=1dB

中域に比べて低域は1dBほど高い電圧がかかります!!

一般に低域のレベルが上がると馬力があるように聴こえますから

これが『2wの真空管アンプの音の馬力は20wのトランジスターアンプにも負けない』の

正体だと思われます。

やはり真空管アンプは良い!ということができるかは微妙で

これはプリアンプについているトーンコントロールで低域を1dB増強しても同じ効果が得られます。

次回に続きます。






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