北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

ここら辺のクロカワゲラたち

2011年04月09日 | 冬の散策日記
曇り時々晴れで風がある。
今日は何気なく外へ出たら家の前の路上にエルタテハがとまっていた。
常にカメラを持ち歩こうと心がけるがこんなときに限ってカメラがないもので、大急ぎでカメラを取って戻るとエルタテハはちょうど風にのって飛んでいった、というより飛ばされていった。

エルタテハはこれで今年3回も撮り逃したことになる。
クジャクチョウは1発だったのに…悔しくて気を紛らわすために2時に行くと計画していた散策を1時半に出発した。


エゾリス
昼過ぎなのに餌台にいた。カメラを向けると逃げたがそれでもこちらの様子を伺っているので何とか撮影できた。



エゾサンショウウオ
これは初見。
こんな早くに見られるとは思わず感激。もっと暖かくなったらちゃんと探す予定。
路上を歩いていてつぶされたら困るので雪上へ移動させた。
30分早く行っていないとこの2種には会えなかっただろう。
エルタテハを撮り逃して正解だったのかもしれない。これぞ負けるが勝ち!!



エゾシカの糞
エゾの3連発。



彫刻刀で削ったようなエゾシカの食痕にクロカワゲラが群れていた。
今日は雪上を歩いている個体は少なく、皆木柵や木であればこういう皮がはがれているところで多数休んでいるのがよく見られた。
撮影しようとするとぽろぽろ落ちてしまうので写真は4個体しか写っていない。

そのクロカワゲラたちをよく見るといつも見るのとは違うことに気づく。


この個体は5ミリくらいの小型種だが羽が長い。



こっちは7ミリくらいで胸部が一部赤くなっている。



上の個体と同じ大きさだがこちらは胸部の1部の赤みがなく、写真を見ると羽の付け根の盛り上がりが少なくも見える。



こちらは1センチくらいで羽が少し短く腹部の1部が赤っぽい。


ここで見られるのはこの4タイプで僕はすべて初見である。中には赤っぽいダニがついている個体もいてこれも近所では初めて見る光景だった。

近所で見られるクロカワゲラをまとめたが、以前は5タイプだったのでこれで全9タイプになった。
2日前に行ったときはまったく気づかなかったので、今回はこの場所といつも散策している場所のクロカワゲラ相の違いに驚いた。
同じ森をいつもより奥へ進んだだけなのにここまで違う理由がわからないがその分クロカワゲラは奥が深いものなのかもしれない。
今後はいつもの場所とこの場所が散策の中心にもなりそうである。



なにか飛んでると思ってキャッチしてみたらいつも雪上で見るユスリカの一種よりも大きかった。
これも初見。



マツの皮をめくったらヒメヒラタムシが出てきた。
そしてやたらとムカデが多かった。
ここでカメラのバッテリーがなくなって今日の散策は終了。

最近は虫以外のものにレンズを合わせる機会が多くなってけっこう熱中していたが、やはり見たこともない虫が現れるととまらなくなってしまうようである。
コメント (2)
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