北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

18.10.21 糖蜜トラップ 北海道でキノカワガ

2019年03月26日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
昨日に引き続き今日も同所で糖蜜トラップ&ライトトラップを行いました。
この日は前日に捕り逃したキノカワガとアワヨトウ?な蛾の採集・撮影と偶産蛾をとることです。(2018年10月21日 北海道南西部)

糖蜜に来た蛾たち


キノカワガ 17:25
昨日捕り逃したのと同じ木に飛来しました。
とても状態のいい個体で、昨日のと同じ個体でしょうか。
諦めていたので飛来してくれて本当に嬉しかったです。



ヤマノモンキリガ 17:35
今日は昨日よりもキリガ類が多く、本種も多かった。
ヤマノモンキリガは今が旬なのか確認した個体の9割ほどが完品といった具合の個体でした。



オオホシミミヨトウ 17:40
南方系。
これが捕れただけでも大きな成果です。
所変わればとはいえすごいですね。


コウスチャヤガ♀ 17:59
大量のオオバコヤガの中に少なからずコウスチャヤガが混じっています。
札幌周辺では秋頃でも少ないですが、ここでは普通に見られます。



ハスモンヨトウ 18:22
嬉しい南方系のヨトウで、斑紋を生で見てみたかった種。
本州では害虫と名高いヨトウでも亜寒帯の北海道では猛威を振るうことは殆どない。
この手の蛾は自宅に飛来しないかと期待していますが、本種は来たためしがありません。



クロモンキノメイガ 18:24
2頭飛来。
沖縄にまで分布しているノメイガですが北海道にも広く分布しているそうです。



オオホシミミヨトウ 18:57
2頭目飛来。



ニセタマナヤガ 19:31
こちらは温帯域が主流ということで南方系でいいのかな。
でもすでに札幌でもさほど珍しくはない様です。



コウスチャヤガ♂ 20:39



糖蜜にはオオバコヤガが多い。 18:26

ライトに来た蛾たち


フタテンナカジロナミシャク 18:40
ライトはライトで珍しいナミシャクが飛来しました。
今回の記録は北海道では3例目になるそうです。
このナミシャクは移動性は強くなく、元々生息していた可能性が高い様です。


2018年10月21日 北海道南西部
ムクゲコノハ 糖蜜に普通
フサヤガ 糖蜜に普通
キクキンウワバ ライト1
ミツモンキンウワバ 糖蜜に普通
キクギンウワバ 糖蜜1
エゾギクキンウワバ ライト1
カラスヨトウ ライトに普通
オオホシミミヨトウ 糖蜜2 初見
ハスモンヨトウ 糖蜜1 初見
ヤマノモンキリガ ライト1 糖蜜多い
キマエキリガ 糖蜜2
ホシオビキリガ 糖蜜に普通
テンスジキリガ 糖蜜2
ミヤマオビキリガ 糖蜜1
ゴマダラキリガ 糖蜜1
エゾミツボシキリガ 糖蜜1
カバイロミツボシキリガ 糖蜜1
シロクビキリガ 糖蜜2
キトガリキリガ ライトに多い 糖蜜に多い
ノコメトガリキリガ 糖蜜1
アワヨトウ ライトに多い
ニセタマナヤガ 糖蜜1 外来種
オオバコヤガ ライトに多い 糖蜜に多い
コウスチャヤガ ライト2 糖蜜に多い
タマナヤガ ライト1 糖蜜に多い
シロモンヤガ 糖蜜1 スレ

キノカワガ 糖蜜1 おそらく前日見た個体と同じ
ヒメヤママユ ♀ ライト1
ウスキツバメエダシャク ライト1 糖蜜1
フタテンナカジロナミシャク ライト1 初見
ウストビモンナミシャク 糖蜜1
ケブカチビナミシャク 糖蜜2

ヒラタハキバガの一種 糖蜜2
マエアカスカシノメイガ ライト2
ワモンノメイガ ライト1 糖蜜1
マメノメイガ 糖蜜1
クロモンキノメイガ 糖蜜2

昨日載せたアワヨトウ?は今回も1頭飛来し無事採集出来ました。
アワヨトウの体色変異だと思われます。

まるで本州で蛾を採集したかの様なラインナップになりました。
北海道では珍しい移動性の強い蛾が何種も捕れ、とても嬉しい結果になりました。
2018年は強い台風が北上する蛾の飛来を手伝った可能性があります。
ライトより糖蜜の方が圧倒的に成果が出たのは時期の問題でしょうか。
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18.10.20 糖蜜トラップなど キミャクヨトウなど

2019年03月19日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
この日は某所にて糖蜜トラップ&ライトトラップを行いました。
狙いは偶産蛾などの北上種です。(2018年10月20日 北海道南西部某所)


キクキンウワバ 17:29
低木の花に蛾が沢山訪花していました。
普段見ないキクキンウワバもよく集まっていました。


イチジクキンウワバ 17:46
こちらも普段あまり見ない蛾。
ミツモンキンウワバが多い中、本種と思われる蛾を数頭確認しました。


糖蜜で得られた蛾


キミャクヨトウ 17:59
この秋の目標種でした。
純粋にとてもかっこいい蛾で憧れの種でした。
南方系で、状態がいいため今年道内に飛来し世代をつないだのでしょうか。
毎年飛来しその年限りで途絶えてしまいますが、温暖化が進むと北海道に定着するのかもしれませんね。

キノカワガも同じタイミングで同じ木に飛来しましたが、オオバコヤガアタックで逃亡してしまいました。
とてもショックですorz



スジシロキヨトウ 18:11
ボロですがこちらも南方系で、道内では片手で数えられるほどしか記録されていない様です。



アワヨトウ? 19:46
色彩が普通のアワヨトウではありませんが、オオフタオビキヨトウのウスグロキヨトウタイプの例と同じなのでしょうか。
とても不思議な個体です。
こちらもキノカワガ同様オオバコヤガアタック(上から落下してきた個体)をピンポイントで決められ驚き逃走。
悔しい…



ヤマノモンキリガ 20:54
糖蜜とライトに1頭ずつ飛来しました。
この蛾もこの秋の目標種でした。
出たてで2頭とも完品でした。

続いてライトに飛来した蛾


ヤマノモンキリガ 19:00
状態がいいです。



キクキンウワバ 19:20
ライトには2頭のみ飛来しました。



クロホウジャク 20:02
納得の飛来。

2018年10月20日 北海道南西部某所
ムクゲコノハ 糖蜜に普通 ライト1
フクラスズメ 糖蜜に普通
フサヤガ 糖蜜1
キクキンウワバ ライト2 花に多い
ミツモンキンウワバ 花に多い ライトには来ず
イチジクキンウワバ 花1 多分もっといたはず
カラスヨトウ 糖蜜に普通
キトガリキリガ ライト4
キバラモクメキリガ 糖蜜4
ホシオビキリガ 糖蜜1(黒点型)
テンスジキリガ ライト1
ヤマノモンキリガ ライト1 糖蜜1 初見
キマエキリガ ライト1
キミャクヨトウ 糖蜜1 初見
スジシロキヨトウ 糖蜜1 初見
アワヨトウ ライト2 糖蜜と花に多い
オオバコヤガ ライト・糖蜜・花にかなり多い
カブラヤガ ライト1 糖蜜に数頭
コウスチャヤガ♀のみ ライト2 糖蜜1

クロホウジャク ライト1
オオネグロウスベニナミシャク ライト1 初見
キノカワガ 糖蜜1 初見 残念ながら目視のみ
マエアカスカシノメイガ 花に多数
ワモンノメイガ ライト1 花1
クロモンキノメイガ ライト2 初見

移動性の強い蛾が多く飛来しとても楽しめました。
とにかくオオバコヤガがめちゃくちゃ多い。
今年は北海道に台風が直撃したため沢山の蛾が北上できたのでしょう。
移動性の強い蛾はライトではなく糖蜜で狙う方が効率的なのか、それとも単に時期の問題なのか、恐らく後者だと思います。
来年はもっと早い時期から移動性の種を狙いたいですね。
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札幌市でウリキンウワバを採集

2019年03月16日 | 庭の出来事
今年の秋は割合ライトトラップをあまりしなかった分、自宅ベランダのライトに助けられました。(2018年 札幌市自宅ライト)


ウリキンウワバ 10月14日
札幌市からしたら南方系の種で、北上してきたのでしょうか。
7年ぶりの再会。
自宅のキンウワバ亜科はこれで13種目になりました。



クシヒゲシャチホコ 11月12日
とても立派なヒゲを持っていますが、少し乱れちゃってます。
長いと手入れが大変そうですね。





オオバコヤガ 11月11日
やはり今年は多かった。
マエアカスカシノメイガも多かった。




オオバコヤガは都市部から深山まで普通に見られる草本に付くモンヤガです。
しかし作物にはあまり付かないので害虫指定は特にされていない運のいい?蛾です。
(北海道病害虫防除提要の索引に未掲載)



シロオビフユシャク 10月10日
自宅初で純粋に嬉しい。
これで自宅のフユシャク類は7種類。(晩秋初冬限定)



チャバネフユエダシャク 10月10日

今年はオオモンキキリガが頻繁に飛来しましたがモンキキリガの方は見られませんでした。
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18.10.13 糖蜜に蛾があまり来ない

2019年03月14日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
近所で糖蜜トラップを行いました。(2018年10月13日 北海道江別市野幌森林公園)


アオバハガタヨトウ
深い緑色が美しい。
でも上手く写せませんでした。



ノコメヨガリキリガ
案外好きです。

後はオオモンキキリガとムクゲコノハくらいしか来ませんでした。

アマチャヅルが多い場所なのでキミャクヨトウ狙いでしたがダメでした。
ここでは2016年と17年も10月に挑戦しましたがその時も蛾自体が少なかった。
条件は悪くはないはずです。
仕掛ける位置の問題でしょうね。
難しいです。
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オオクロツヤゴモクムシ・オオマルガタゴミムシ他

2019年03月09日 | 秋冬のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
山地の外灯にて確認したいいサイズのゴミムシ3種。
ちなみにミカゲゴモクムシもこの付近で捕れました。


ムラサキスジアシゴミムシ 9月15日 石狩管内
灯火ではおなじみのゴミムシ。
色味もさることながら、ヒョウタンゴミムシの仲間らしくくびれた前胸も魅力的。



オオクロツヤゴモクムシ 9月15日 石狩管内
初見。
重量感こそありませんがあまあまの大きさです。
保育社の甲虫図鑑によると「山地に多く,灯火によく飛来する.北海道,本州,四国,九州.」らしいです。
にしてはネットで画像がヒットしません。



オオマルガタゴミムシ 9月28日 石狩管内
でかいマルガタゴミムシ。
ゴモクムシに見えるけどナガマルガタゴミムシを彷彿とさせる前胸です。
あちらはちょくちょく見ていますが、こちらは初見。
でかめのマルガタゴミムシの仲間は去年道東の河口でもそれらしいのを捕りましたが、まだ同定できていません。


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