北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

湿地にてクマガイクロアオゴミムシ飛来

2017年12月27日 | 夏のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
昨日ライトトラップをした湿地と同じですが、少し位置をずらしてライトトップをしてみました。(8月15日 北海道)




クマガイクロアオゴミムシ
長いこと憧れていたゴミムシがライトトラップに飛来しました!
本種が生息していそうな環境だなと思っていた矢先のライトトラップでの飛来だったので尚更びっくりしました。
北海道レッドデータブックの希少種です。
前胸や上翅の溝がとても魅力的な黒いアオゴミムシの仲間です。
付近の湿地をルッキングしましたがトックリゴミムシの仲間が多く、本種は見つかりませんでした。



ギンツマキリヨトウ
湿地に多いです。



キクビムモンアツバ
北方系のテンクロアツバの仲間で、日本では北海道のみで見られます。



ギンモンセダカモクメ
今日も見られましたが翅の一部がちぎれています。
傷ついた白馬の騎士の印象。
ホシヒメセダカモクメも見られましたがこちらは擦れていたので割愛。





ヌマベウスキヨトウ
キリガ亜科の中ではかなり小型の部類です。
でも顔はしっかりキリガ亜科ですね。



タテスジケンモン
昨日の個体はメス、今日の個体はオスです。



タンポキヨトウヨシノキヨトウでした。
タテスジケンモンはタンポキヨトウヨシノキヨトウに似ています。



トビマダラカスミカメ
この仲間で唯一分かる種類。
嬉しいカスミカメです。
ヨモギに付くという。





キタヨトウ
湿地に産するフキヨトウに似たヨトウ。



ヒメモクメヨトウ
コモクメヨトウよりも少ない印象。
とてもかっこいいです。



ヒメオビウスイロヨトウ
オビウスイロではない方はたしか初見。


・この日飛来した目ぼしい虫(頭数指定のないものは1頭のみ飛来)
ヌマベウスキヨトウ×2 所見 湿地性
キタヨトウ 初見 湿地性
キクビムモンアツバ×2 初見 湿地性
ヒメオビウスイロヨトウ 初見
ヒメモクメヨトウ
ギンモンセダカモクメ 昨日も確認
ホシヒメセダカモクメ 昨日も確認
キタクロヤガ 昨日も確認

クマガイクロアオゴミムシ 初見 湿地性 北海道RED希少種

トビマダラカスミカメ 初見

クマガイクロアオゴミムシが最も大きな収穫でした。
ここはヒメモクメヨトウもコモクメヨトウ(この日は未確認)も見られます。
メンバーは昨日とほぼ同じ感じの中に、新たに飛来した虫が多く楽しかったです。
今後も少しずつここでライトトラップをしていこうと思います。
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北海道のクモ② ミズグモ

2017年12月24日 | クモなど

ミズグモ 2016年5月8日
湿地でガサ入れ(水生昆虫採集)をしていると入りました。
ここでの個体数は少なくありません。

世界で唯一水中生活を送るクモとして有名で、空気を取り入れるため腹部には毛が密生しています。
北海道でも局地的にしか見られませんが、本州ではさらに局地的で個体数も少ない様です。



湿地を踏むと浮いてきた。



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湿地でギンモンセダカモクメ飛来

2017年12月17日 | 夏のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
8月14日、湿地でライトトラップをしました。(北海道)
湿地の蛾が豊富で、ずっと憧れていたギンモンセダカモクメも飛来してくれました。


ギンモンセダカモクメ
蛾を始めてからずっと憧れていた美麗種でした。
少し擦れているので、来年は8月初めに狙ってみようと思います。





ホシヒメセダカモクメ
セダカモクメ類は何処にいる〜と思っていましたがこれで少し環境が分かってきた気がします。
ここでは他にセダカモクメとハイイロセダカモクメも飛来しました。
セダカモクメ類が好む場所なのですね。



キスジウスキヨトウ
よく飛来しましたが、似た種のガマヨトウは見られませんでした。



ヤハズナミシャク
純粋に美しいナミシャク。



タテスジケンモン
湿地性のケンモンヤガ。



ツマグロマキバサシガメ
北海道レッドデータブックの希少種留意種です。
マキバサシガメの仲間は、北海道の湿地に案外色々な種がいるらしいので色々見ていきたいですね。





コハイイロヨトウ
よく見られました。



エゾチャイロヨトウ
一種また一種と面白い蛾が飛来してくれます。



キタクロヤガ
クロヤガの北海道バージョン。
現地で多いムギヤガの黒化型に似ていましたが、本種の方が小さい。
地味ですがなかなか格調高いモンヤガです。



エゾウスイロヨトウ
コウスイロヨトウに似ていますが、本種は初見。



アミメリンガ
前翅の紋が消失したタイプは初めて見ました。



アカキリバ
ハガタキリバ、オオアカキリバはよく見ますが、本種は初見。



ショウブオオヨトウ
多い。


・この日確認した目ぼしい虫(頭数指定のないものは1頭のみ飛来)
ギンモンセダカモクメ 初見
ホシヒメセダカモクメ 初見
コハイイロヨトウ 複数等 初見 湿地性
タテスジケンモン 湿地性
エゾウスイロヨトウ×2 湿地性
キスジウスキヨトウ 複数等 湿地性
エゾウスイロヨトウ 初見
キタクロヤガ 初見
アカキリバ 初見

アミメリンガ 紋が消失した個体

ナミゲンゴロウ 割愛 

ツマグロマキバサシガメ 初見 湿地性 北海道RED希少種留意種


・この日割愛した湿地性の蛾(頭数指定なし)
ギンツマキリヨトウ
オオチャイロヨトウ
ナカスジキヨトウ
スジコヤガ
ハスジミジンアツバ
ヨスジカバイロアツバ
マダラミズメイガ
ギンモンミズメイガ
ウスマダラミズメイガ
ムナカタミズメイガ


時期的にドクガ、キドクガが多く大変でした。
前回の湿地同様今回もコベニシタヒトリとタケカレハが多かったです。
見るからに良質な湿地で良質な蛾が飛来してくれました。
まだまだ可能性があるので明日も付近でライトトラップをしてみようと思います。
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北海道のクモ① カタオカハエトリ

2017年12月13日 | クモなど

カタオカハエトリ 2016年5月 石狩市
乾燥した荒れ地の石の下にいました。
現地での個体数は普通。といってもオスしか分かりませんが…

人気の高いハエトリグモ。
初夏に草原や荒れ地の石の下などで見られ、忙しなく動き回るので撮影の大変なハエトリグモ。
小型ながらオスはオレンジ色の腕に水色の体が美しい。
メスは近似種と紛らわしく野外では見分けることができません。



水色、オレンジ、黄、赤褐色、白。
道内のクモでは最も美しくキュートな色合いだと思います。


蛾の記事があまりできないままですがクモをまとめています。
珍品のスズキコモリグモなども撮影済みなのでこのシリーズでアップ予定です。
次回の北海道のクモは「唯一無二の水中生活を送るクモ」のミズグモです^ ^(蛾の記事を挟んで次くらい。)
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