北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

イタヤハマキチョッキリ

2011年05月31日 | 春の散策日記
今日は下校中に寄り道して1時間ちょっと散策した。
天気:晴れ、風は弱い。


アトモンサビカミキリ
こういう普通のカミキリムシが出てくるような季節になったとは嬉しいなぁ~



ゴマダラオトシブミ
このオトシブミがミズナラの葉上に沢山いる。
もう少しでケマダラも出てくるので楽しみだ。



カエデの木をビーティングしたらイタヤハマキチョッキリが落ちてきた。
初見の今日最も嬉しい成果で、この木では揺籃も見られた。
この方法を知ってしまった以上、ぱっと見目線に入らない限りルッキングは少なくなるでしょう。
でも写真としては葉上にいるほうが良いに決まっているので、写真専門の僕としては難しいところである。



上のチョッキリを採ったカエデにまたこのチョッキリがいた。
もうこのブログに何回登場したかわからないのでたぶん載せるのはこれっきりにする予定。
このチョッキリに触れる最後の記事として、似た種が多いのでなんともいえないがこの個体はカエデからという事でシリブトチョッキリかもしれない??


ちょっと移動、森の中へ


クマゲラ
数十日ぶりに撮影してみた。
背景には緑が加わり前とはだいぶイメージが違ってきた。



ハンノキにつくハムシたち
左からハンノキハムシ、トホシハムシ、ルリハムシ、チャイロサルハムシ
個性派揃いで面白い。



タテジマカネコメツキ
カバイロコメツキかと思い見逃すところだった。
初見で、僕は筋上の模様が好きなのでこの種はコメツキの中ではお気に入りである。
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最近の甲虫

2011年05月30日 | 春の散策日記
今日は森にちょっと蛾を見に行っただけなのでそれ以外は森で虫探しをしていません。
家の横にある草原に生えるシラカバの木をビーティングしたらハンノキハムシとカシワクチブトゾウムシが大量に落ちてきた中で、1頭チョッキリも混じっていた。


このタイプのチョッキリは多くて、初見なのかすらよくわからない。
ツツムネチョッキリのように見えるけどカンバ類から得られるのか不明。


これだけじゃさびしいのでここ3日間に撮りためた甲虫たちの一部を紹介。


キンムネヒメカネコメツキ 28日
ミズナラでビーティングをやったら数頭落ちてくる。



キバネホソコメツキ 29日
オオカメノキの葉上にいた。



クロヘリヒラタケシキスイ 29日
こちらはオオカメノキの葉裏にいた。
紋には変異がある。



サビハネカクシ 29日
以外にもオオカメノキのビーティングで得られた。
この日は天気が悪かったのでキタセスジヒメハナしか落ちてこなかった。



キヌゲマルトゲムシ 29日
フキ上にいた。この日側溝内でも見られた。
スギゴケなどのコケ類を食べて生活している。



ハナムグリ 29日
この個体は赤い。数頭捕まえた中に1頭だけ混じっていた。
赤いカナブンも見てみたいと強く思った。
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コツバメ

2011年05月29日 | 春の散策日記
天気は午前中雨で、だんだん晴れてきて今日もかなり蒸し暑かったです。


羽化不全のトラフシジミが落ち葉の上をとことこ歩いていたのを発見したので手の乗せした。


実は初見なので綺麗な個体も見てみたいです。



何かが飛んでいるので手でキャッチしてみたらキマダラケシキスイだった。
いいケシキスイである。

このケシキスイを撮影中、やららぶんぶんと大きい羽音が聞こえてきてスズメバチかと思って横のヤナギを見てみるとスズメバチはいる事にはいるが、無数のハナムグリがヤナギの花を求めて飛んでいるのが見える。


凄い数である。
この木に5~60頭は群れている。
横のヤナギにも多い。サカハチチョウのようなチョウも2頭飛んでいたが、それにしてはやけに大きかった。
ハナアブはめぼしいのはナルミハナアブぐらいだった。



コツバメ発見!!
初めてカメラに収めることができました。


数分後もう1個体


今度はコツバメがいる風景としてではなく、ちゃんとした図鑑的な写真を撮ることだできました。
これを見にわざわざ野幌森林公園にまで行こうとしていたので、近所で見られてよかったです。



ヤナギから生えているキノコにクロオオキバハネカクシが数頭きていました。

木の下に網を置き、そのキノコの上の方の幹を叩き振動を与えると4個体ほどぽろぽろと網の中に落ちてきます。



何故かその時一緒に落ちてきた、いや今日はガサ入れをしていないがもともと入っていたものかもしれないがこのゲンゴロウも混じっていました。
クロマメゲンゴロウの仲間だろうか。

どうして網に入っていたのかは謎で、いい収穫になりました。



センブリが出てきました。
かっこよくて好きです。


今日は外灯周りをしました。


ハガタキリバ
まあまあ見る蛾で、良く頭を下にしてとまっているのを見る。



右羽が羽化不全で短い。


上のと同じ個体。



別個体
この2個体はウチキシャチホコかトビスジシャチホコかよくわからないです。



別の場所でエゾヨツメが2個体きていた。
この場所は去年は6月11日に1個体目が出てきたので今年は早いです。
2個体とも出てきたばっかりでまだ綺麗です。




横から



2個体目
この綺麗な蛾に会えてよかったです。今度はオスより少ないメスも見てみたいと思う。

他アカハラゴマダラヒトリ、オオバコヤガなど
コメント (6)
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カミキリムシのシーズン到来

2011年05月28日 | 春の散策日記
今日は10時半過ぎから出発。
天気は午前中は晴れで午後から雨。
今日はいつもとは違い蒸し暑くいつもどうり自転車をこぐので汗をびっしょりかき、それにつられブユが大量に群れ、花粉症で森の中で1人クシャミを連発しポケットティッシュを2個半も使い、それに追い討ちをかけるように家に帰って風呂場でマダニにお腹をかまれていました。

この様に大変な散策だったが、成果を見ると行かなかったら大損していたところでした。
この蒸し蒸しした感覚は夏に対する免疫をつける特訓だと思えばどうてことありません。

ササ藪の中にオオカメノキの花が数輪あったので勇気を出し、マダニに気をつけながら進んで行きました。

目線より高いけど花の間からシロトラカミキリが見えました。
カメラが届かないのでビーティングで落とす事にしました。


シロトラカミキリ
2頭落ちてきました。



見た事のないトラカミキリが葉の上で休んでいます。

ササが密生してるのでこれ以上進めません。
また落とす事にしました。


エゾトラカミキリ
小型ながらもかなかなのかっこよさです。これはかなり嬉しい収穫です。

こいつを撮影していたら横でまた何かが葉上に着地しました。


これはすぐにマツシタトラカミキリだとわかりました。
これも初見です。


赤いとかっこいいよりも綺麗に見えます。

たぶんマダニはこのササ藪でついた可能性が高い。
でも初見が2種も撮れたのでそれを思うと勇気を出して正解でした。



クロケブカハムシダマシ
フキ上にて。
フキの上には他にはルイスコメツキダマシがいた。
本種は去年まともに撮影できていなかったので良かった。



アカミノルイヨウショウマ
綺麗だったので載せてみました。もしかしたらルイヨウショウマかもしれません。



弱って幹にキノコが生えているが、立派に葉を出しているミヤマザクラの枝でビーティングをしたら落ちてきた。
一瞬ハムシかなと思ったが、顔がハナカミキリだ。
家に帰って調べると、ヒナルリハナカミキリが怪しそうだが北海道には分布していないそうだ。
だれかわかる方、ご教授ください!!

このカミキリムシはヒナルリハナカミキリだとわかりました。KUMAさんありがとうございました!!



続いてはトドマツの伐採木にハイイロハナカミキリのものと思われる脱出孔が沢山ありました。



探すといました。ハイイロハナカミキリです。
今日は運がいいです。
実は前から探していたカミキリムシなので嬉しい収穫になりました。


微動だにしません。
触ると動き出し元気よく飛んでいきました。

一気に5種のカミキリムシに出会えるとは思ってもいなかったので、今日は実に充実した散策になりました。
ただ散策に出る時間が遅かったので、カミキリムシを狙うときはこれからはもっと早く出ようと思う。
明日は天気予報だと曇り、訪花性カミキリムシの飛来は望めないので次回はまた何かしらのオトシブミを狙いたいと思います。
コメント (8)
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ビーティング採集②

2011年05月27日 | 春の散策日記
昨日のヒメゴマダラオトシブミに味を占めた僕は今日もビーティングをした。
今日の目標はメタリックなチョッキリ。


ヒゲナガオトシブミ
これは下校中に寄り道して見つけたキタコブシでビーティングをしたら落ちてきた。
この感覚がたまらない。
1叩きしかできない場所にある木だったので、まさか入るとは思わず嬉しさもひとしおだった。


首が極端に長いのはこの種のオスの特徴でなかなかかっこいい。



次に、ほとんど散ってしまっているがところどころ白っぽい花を咲かせるウツギで実践してみたら落ちてきた。
種名はわからないが初見なので嬉しい。

このあとヤナギでもたたいてみたらヤナギルリチョッキリらしきチョッキリが手の上に落ちてきたがタイミングよく風が吹き落ちてしまった。


5時過ぎ、ビーティングネットの無い僕は下校中に使っていた黒い折り畳み傘から100均のビニール傘に変え森へ出発した。


クロシギゾウムシ
ハムシやゾウムシ、コメツキムシ、ゴミムシなどが沢山落ちてくるがアリやアブラムシも多い。その中でこれは初見。
ヤナギチビタマムシはいるところには沢山いて1部では6頭も落ちてきた。



キタセスジヒメハナカミキリ
シーズン初のハナカミキリ。
そのうち初見カミキリもこの方法で採ってみたい。



ルイスコメツキモドキ
この仲間を撮影するのは初めて。オオキノコムシ科に近い仲間だという。



ドロハマキチョッキリ
これは今日狙いのメタリックなチョッキリではないか!!
けして珍しい種ではないもののその美しさに魅せられた。


程よく赤っぽい色が混ざっていて綺麗。

場所は違うが今日も林道沿いだったので、今度は森の中に入ってやってみようと思う。
コメント (2)
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