ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

コロナ禍中の学校教育事情

2020-05-13 18:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
ロシアの学校は1学年4学期制で、9月1日から始まり、翌年5月末頃に終わります。
第3学期終了は3月末頃ですが、新型コロナウイルスのパンデミックにより1週間早く3月17日から4月5日まで休校措置を採りました。しかしその間も状況が芳しくならないので、4月6日から正式に遠隔学習体制を採りました。

遠隔学習とは、自宅で取り組むうシステム。スライド式に作られた授業内容を見て、スライド最後にある課題を各自解いて、担当教師に送ります。時々ビデオにして送ったり、Zoomなどの通信プログラムでオンライン授業を行うこともあります。

最良手段と謳われているZOOMですが、通信状態が安定してない家庭もあれば、通信手段が元々ない家庭もありで、スムーズではありません。ロシアは遠隔教育プログラムReshを起動させましたが、重たくロードに時間がかかり、またレジストレーションにもバグありで、保護者生徒から大不評。

学校側も急な対応に混乱していました。
https://www.tv21.ru/news/2020/04/07/shkoly-murmanskoy-oblasti-pereshli-na-distancionnoe-obuchenie

いつもは学校で先生がやってくれてたことを、家庭でしなければなりません。しかも遠隔学習導入当初は、宿題もありました。ロシア語、読書、算数、理科社会、音楽、図工、体育、英語。子供が低学年の場合はまだ自主学習に慣れていません。保護者が付きっ切りで勉強を見なければなりません。家族がすべている家庭ならなんとか分担できますが、ワンオペ家庭などは本当で大変です。
また子だくさん家庭も、オンライン授業をやるのにPCは家庭に1台だけ、授業はそれでも朝からあったりしてスケジュールがバッティング。悲鳴を上げていました。

更に、春には恒例のキャンペーン「宇宙飛行士の日(4月12日)」「戦勝記念日(5月9日)」に向けた活動も積極的に行われました。
ある子は詩の朗読をビデオに撮ったり、別の子はプロパガンダ絵を描いたり・・・・。

5月15日には全学期が終わるので、どこの家庭も目が回ってますがラストスパートでタッグ組んで頑張っています。


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