ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

カラス岩てくてく。(2)

2008-06-14 00:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
バス停から歩くこと30分くらいでしょうか。廃ガレージが連なる通りが終わる頃になると左手上空に小高い山があり、その山頂に大きな岩が見えてきます。山などと書いていますので険しそうですが、登るのはそう大変ではありません。山頂に着くのは5分以内でしょう。

山頂に着くと地元の天文クラブ「オリオン」のメンバーが、集まっていました。

写真がカラス岩です。石舞台古墳のような遺跡に見えますが、これを含めこの近辺は未だにその歴史が解明されていない、ミステリースポットです(後日アリョーシャHPに詳細掲載予定)。

しかし解明されているわけでも、州から保存を受けているわけでもないので、山頂にはモラル無い人が酒瓶や家具など捨てていき、訪れる度に汚れています。

なので、天文クラブ「オリオン」のメンバーが、訪れる度に山頂の清掃美化に努めています。

麓は暖かかったのに、山頂は冷たい風が吹き、雪がはらはら待っていました。

ここを訪れるときは、暖かい服装着用を心がけましょう。

-------------------
《お知らせ》
6月14日~7月10日まで、ロシア南部の保養地ソチに行って参りますので、現地情報発信ブログ「ムルマンスク便り」は、しばらくお休みさせていただきます。
戻りましたら「ムルマンスク⇔ソチ(仮題)」をUPして、ムルから出来る可能性をまた報告していきたいと思います。では。

カラス岩てくてく。(1)

2008-06-13 18:31:19 | ムルマンスク市・街の表情
6月7日(土)、天気が良かったので、ムルマンスク市内にあるカラス岩というところまで散策しに行きました。

トロリーバス2番or4番 か アフトバス1番or4番or5番or29番or33番 で「マラータ」停留所で下車。湾のある方向に向かって歩きます。

極地地理大学の脇をとおり左折し、テレビ局の大きなパラボラアンテナを背にして歩きます。そして廃れたガレージ群の間を道なりに歩いていきます。道はなだらかな上り坂になっています。

その途中、斜面一面に広がるツクシの大群を見つけました。日本でもこれだけの大群はみたことがありませんでした。記念に写真を撮りました。

また歩き続けます。

うさぎ おいしい あのやま

2008-06-12 07:21:01 | カフェ・レストラン・グルメ
「うさぎ追いしあの山~♪」
文部省認定小学校唱歌「ふるさと」の歌いだしのフレーズ。これをいい加減な年頃まで
「うさぎ美味しいあの山~♪」
だと思い込んでたのは、私だけではないと密かに願いたい。

-----
ウ~ン年前にモスクワ大に短期留学していたとき、仲間が市場でウサギの肉を発見し、引率団長であった先生に話してみたところ、
「何を言ってるんだ!ウサギは食べるものじゃない!可愛がるものだ!」
とマジ真剣に反対されたということを、今思い出します。

-----
私の購買意志ではないのですが、家主が2kg近くの ウサギの肉 を購入してきました(写真上)。いつも家主は住人数をはるかに超える量の食料を買ってきては、住人達に溜息とめまいを度々起こさせます。しかももうすぐ一家で旅行。冷蔵庫&冷凍庫にはタップリ食料があり、14日の旅立ちまでに空にしなくてはならないという、この時期に限ってこの暴挙です

勿論筆者にとって、ウサギの肉は初体験です・・・・・・

料理してみました。肉はうさちゃんの体形ではなく、細長くまとめてビニールで縛った感じでした。見た目は鶏肉の色。ただ単にソテーにしました。付け合せは焼きポテト、人参のマリネ、キャベツの漬物。つまにディルの葉を添えてみました。

味は鶏肉に近いですが、油濃くなく、鶏肉を更に淡白な味にした感じです。
ただやや筋っぽく硬いのでソテーする前に1時間煮込んで柔らかくする必要がありかな?

ウサギ(食用)はロシア語でクローリク(кролик)といいます。普段私たちが見かけるウサギは、ネコほどの大きさ位だと思いますが、こちらのウサギは大型犬くらいになるまで育つそうです

皆さんもいかがです?

夏の到来

2008-06-10 03:57:56 | ムルマンスク市・街の表情
もう2週間も前のことになりますが、市中心のピャーチウグローフ広場で、夏の到来を祝うフェスティバルがありました

広場にはCOOLなオートバイが周回し、若者を魅了していました。

ステージでは、ゲームが開催され、子供達が意気揚々と参加していました。

そのステージ近くには、子供達が安心してアスファルトに落書きが出来るように柵が設けられていました。

広場のベンチや花壇の縁石には、老若男女が隙間無く腰掛け、ビール片手に待ち焦がれていた夏の日差しをいっぱい浴びていました。

ムルマンスクのカフェレストラン紹介(9)

2008-06-08 05:37:08 | カフェ・レストラン・グルメ
 このコーナーでは日本料理レストラン以外のカフェレストランを紹介していきます。不定期更新。

 第9回目は、レストラン「Мама Миа(ママ・ミーア)」をご紹介します。

 歌劇「マンマ・ミーア」に名前が似ているこのレストランは、レーニン大通りを横切るエゴロヴァ通り沿いにあります。
煉瓦の建物の脇に「Мама Миа」の黄文字の看板、そしてイタリア国旗がたなびいているので、見つけやすいでしょう。
最寄バス停は「カピタン・エゴロヴァ」。

店内は、やっぱり薄暗いです。直射日光が苦手なのでしょうか。
部屋がなんとなく薄暗いけど、怖がらないでくださいね。フツーのレストランですから。
テーブルは20くらいでしょうか、とてもこじんまりとしています。

 このレストランで下記の料理を注文していました。
ニッツア(209p)
ローズヒップティー(60p)

ニッツァは燻製ソーセージ、マッシュルーム、玉ねぎ、ニンニク、黄ピーマンがちりばめられているピザです。生地はパンタイプ。
料金的にはピザ・パスタが200p、オーソドックスなロシア料理もあります。サラダは100p、メインディッシュは200pぐらいです。紅茶は60pくらい。ビールは45~120pまで充実。
なおこのレストランの変わりメニューとして
Шеф-пицца(シェフ・ピッツア)・・・トナカイの肉入りピザ。
Финечита(フィネチッタ)・・・トナカイの舌入りピザ。
なんてのもあります。味覚の冒険者は試しに食べてみる価値あるぞ~。

 ピザがテーブルに来たときびっくり。直径30cmくらいのピザが容赦なくドーンときました。日本じゃ立派なLサイズです。
でも筆者は大食漢なので食べてしまいましたが。ニッツア、ニンニクの風味が良くきいてました~。具は少ないような気がしますが美味しいです。

 ローズヒップティーは薫り高く、気に入りました。

 この日ここのレストランで嬉しいことが。
このレストランでは、月~木の16~18時/21~23時に来店し、ピザを注文したお客様対象に33%引きでサービス!!!
つまりこの日は269p払うはずが、こんなボリュームで180p(=720円)で食すことが出来ました。なかなかよいゾこのサービス。

 ムルマンスクへお越しの際は是非お越しください。

<アクセス>
 所在地  ул. Егорова д.14
 電話   45-5736,47-8247
 営業時間 12:00—00:00(月火水木日)/12:00—01:00(金土)

注)写真
中央:店内の様子。撮影のため明るくしてますが、実際は薄暗いです。
右上:ピザ!

温水が再開しました

2008-06-07 18:15:10 | ムルマンスク市・街の表情
5日から温水が復活しました
ロシアの夏の週間である「暖房停止による温水停止」ではなく、ただの「修理」だったらしい。

ロシアの夏の恒例「温水停止」は、7月から2週間の間だけとか。モスクワや南方の方はもっと長くて3週間と聞きました。

現在温水で入浴しています。ヨカッタヨカッタ

でも1つ戴けないことが
暖房も再開しました・・・。いま6月ですよ・・・。気温10℃。
私の机の傍に暖房があるので、暑いー

ムルマンスクのカフェレストラン紹介(8)

2008-06-06 04:50:07 | カフェ・レストラン・グルメ
 このコーナーでは日本料理レストラン以外のカフェレストランを紹介していきます。不定期更新。

 第8回目は、レストラン「Хитта(ヒッタ)」をご紹介します。

 ムルマンスク鉄道駅近くにあるカフェ。同シリーズ第2回目にお伝えしたカフェ「チェトィーレ・チャーシュキ」の並びにあります。最寄バス停は「プリヴォグザーリナヤ・プローシャチ」。店の入口に縦書きで「КАФЕ」その下に「Хитта」と書いてあるのでわかりやすい。

店内は、ムルマンスクのカフェレストランは概ねこのような感じなのですが、薄暗いです。直射日光が苦手なのでしょうか。日出づる国・日本から来た人にとっては不思議に思えるかもしれません。壁には大型テレビが設置されており音楽番組(RU.TV)をずっと観ることができます。テーブルは20くらいでしょうか、とてもこじんまりとしています。

 こんなカフェで下記の料理を注文していました。
タラのマヨネーズ&チーズ焼き ポテトフライ添え(200pぐらい)
カプチーノ(50p)

料金的にはスープが100~150p、メインが100~200pと言ったとこでしょうか。まあまあです。

 タラのマヨネーズ焼き、イケてましたがポテトが褐色過ぎます。長いこと揚げちゃいましたね。ほんのり苦いです。

 カプチーノは極普通です。

 普通のカフェでしたが、ちょいといただけない出来事が。釣りが出るように多めに払ったら、引き取ってそのまま。「お釣りは?」と聞くと、「小銭ちょうどいいのが切らしてるから、~ルーブル払えばキッチリお釣りを払える。」と。
・・・だったら最初からそう言って欲しいぞ。そのままネコババしようとしてもそうはいかんぞ。

 ムルマンスクへお越しの際はお越しください。

<アクセス>
 所在地  ул. Коминтерна д.22
 電話   45-2577
 営業時間 1100~2400(土日も営業)

注)写真
中央:タラのマヨ&チーズ焼き。結構美味しかった。
右下:店外の様子。

集中暖房・温水が停止しました

2008-06-05 00:15:18 | ムルマンスク市・街の表情
3日から温水停止になりました。
・・・んなこと言われてもピンとこない大半の方に説明しますと。

ロシアでは温水による集中暖房が一般的。石油ストーブみたいに、燃料を使う家庭用暖房器具はあまり普及していません。厳寒ロシアに住む人の家の中に入ると異様なほど暖かいのは、局から送られるこの温水のお蔭。温水は台所の流しの方やシャワーの方にも循環します。

この温水循環が、停止になったのです。
皿洗いの時は冷たい水が手を直撃
シャワーは温水器なるものがあるのですが、温水循環の湯よりも格段にヌルく、じっくり入浴できません。風邪引きそう

春を見つけました♪

2008-06-04 02:44:09 | ムルマンスク市・街の表情
あれ?どこかで見たことありますね~。

つくし&すぎなです。

ドラマ劇場に近い、「クニポービッチ」バス停留所寄りの前庭で春を見つけました。

日本では春の到来を告げる植物としておなじみ。佃煮などにして食べることもありますね。

ムルにも、つくし&すぎながあるんです。

wiki日本版の「つくし」
http://ja.wikipedia.org/wiki/つくし

wikiロシア版の「つくし」
http://ru.wikipedia.org/wiki/Хвощ_полевой

味噌作り進捗報告

2008-06-03 00:22:39 | スグレモノ・ヘンテコモノ
ここの所晴天続きで気温が上がりっぱなしでしたが、今日ここへきてお湿り程度の雨が降りました。涼しい風が吹いています。

-----------

5月末に、味噌のかえしの時期がやってきました。
※3月末の仕込みに関する記事「味噌作りにチャレンジ」はこちらをご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/murmansk/e/2e19787cf8ff5caf83ac14ff7f286012

味噌瓶をみると、上層にうっすら水が溜まっています。ちょっと種水が多かったかもしれません。
2ヶ月ぐらいでは味噌の色は変わりません。写真の通り赤インゲンの色そのものです。

臭いをかいで見ました。3月末に作り出してしばらくは、生ごみの臭いしかしなく、こんなんで果たして安全で美味しい味噌が出来るのか、正直不安でした。ところが5月末に嗅いでみたら、味噌らしい匂いが漂ってくるではありませんか!これにはビックリしました。

手作り味噌の表面には黒や青のカビが時たまつくらしく、これを放置しておくと味噌の味に影響が出るのでこれを取り除きます。見たところ、目打ちでさした程度の直径のカビらしきものが数箇所にあるきりで、保存は良好でした。多量の膜塩とウォッカ消毒のお蔭でしょうか。

そして味噌瓶の深部にまで酸素がいくように、かき混ぜるのです。空気を送り込むように、奥の奥までスプーンでかき回しました。

そしてまた前と同じようて表面をならして袋を閉じ蓋と重石をしました。良好であれば、早ければ、秋口に食べられるそうです。

日本製の米麹、欧米産の水、ロシア産の豆・塩・空中浮遊酵母、消毒用ウォッカでできる味噌の銘柄を考えたのですが、どれがイイかしらん。
 ①ロシアン味噌ルーレット この味噌は当たりかハズレか、いちかばちか!
 ②北方味噌艦隊アルクチカ 北方艦隊アルクチカに味噌を突っ込め!
 ③英雄味噌ムルマンスク 英雄都市ならぬ英雄味噌
 ④北方海軍味噌 「横須賀海軍カレー」の向こう張って
 ⑤ロマノフ・味噌・ムールマネ 初味噌なので
 ⑥レーニン味噌勲章 レーニン勲章受賞記念
 ⑦金星味噌記章 金星記章受賞記念
 ⑧軽味噌巡洋艦ムルマンスク 軽巡洋艦ムルマンスクに味噌を突っ込め!

嗚呼神様仏様。いずれにしてもどうか『食べられる味噌』ができますように。合掌。


写真:
 左 作りたての味噌(2008年3月末)
 右 2ヵ月後の味噌(2008年5月末)