ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

国防相がいません

2022-03-24 18:35:38 | 様々な話題
このところ露のショイグ国防相の姿がないそうで。こんな大局面に一体いずこへ・・・。


Yahooニュース:
「ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は今どこにいるのか。ロシア軍のウクライナ侵攻を統括指揮する立場にありながら、この2週間近く公式の場に姿を現していないと、ロシアの独立系メディアが指摘し、さまざまな憶測が飛び交っている。」

そこでなんですが。
前から一部メディアで上がっている情報が「ウラルかシベリアのシャーマンのところに通っているんじゃないか」ですって。
こんな情勢でオカルト持ち出すなんて不謹慎な、ってお叱りもあるかもしれませんが。
以前大統領も伴って行ったこともあるそうです。
数ある情報源のリンクの一つを掲載しておきます。ロシア語なのでgoogletranslateかけてくださいね。
儀式の一部に衝撃的なことが書いてあるので、心臓の弱い方は読まないことをお勧めします。
https://ex-press.by/rubrics/v-mire/2021/03/24/general-svr-shojgu-uzhe-mnogo-let-vozit-putina-v-sibir-v-tak-nazyvaemye-mesta-sily
https://mkam.business-gazeta.ru/news/539495

ムルマンスク市内の様子(2)

2022-03-22 15:54:32 | ムルマンスク市・街の表情
このところウクライナ情勢関連で、弊ブログにも多くのアクセスがあります。
また私の安否を気遣う便りも、数多く寄せられました。
どうもありがとうございます。
世界的に悪いニュースばかりで気が滅入って、やる気も希望も感じずにいますが、
「こんな風に感じているのは、私だけじゃない。日露に関わっている人皆も辛い。」
と、気張って頑張っております。
全てにお答えするのは時間の都合上できませんので、申し訳ありませんが、
この場を借りてお礼と近況をお伝えしていこうと思います。


さて、ここ最近のムルマンスク市の様子です。

3月18日に市中心にあるピャーチウグロフ広場で、クリミア併合8周年行事がありました。
「За Мир, За Россию, За Президента(平和のために、ロシアのために、大統領のために)」
「Своих Не Бросаем(私達は同胞を見捨てない)」
などといったスローガンの下、14時頃には広場を埋めるように市民が集まりました。
しかし私が職場に着く16時にはその数は目算100人前後にまで減っていました。
普通の行事と比べて特異だったのは、いつもの赤い柵に加え、灰色の高い外柵が設けられていたことです。
警官の数もとても多かったです。
  

行事中は周辺道路が通行制限され、酷い渋滞でした。
 

その様子のビデオです。演目の最中打ち上げ花火をするなど、非常に喧騒的でした。
▼2022年3月18日 16時頃 クリミア併合8周年行事@ピャーチウグロフ広場



公共交通機関にイベントトロリーバスが出現。第二次世界大戦時の戦勝シンボルである橙と黒の
ストライプ模様のリボン「ゲオルギースキィリボン」をZ字形に配置し、
「Своих Не Бросаем(私達は同胞を見捨てない)」と書かれています。この
「Своих(同胞)」とは、自称ドネツク人民共和国と自称ルガンスク人民共和国に住むロシア系住民のことです。



更に悪いニュースです。
3月21日に露外務省は「北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉を中断。
北方領土への旧島民の墓参などを目的とした日本とのビザなし交流の停止。
北方領土での日本側との共同経済活動から撤退」と表明しました。
そして更にロシア国内唯一の欧州報道メディアで、国内向けにロシア語放送していた「EURONEWS」が同日、
フェイクニュース法に抵触するとして業務停止に追い込まれました。
TVではもう、露の大本営発表しか見られません。ネットが頼りです。
ですがYOUTUBEも近々ブロックされるのではと言う情報もあります。

ムルマンスク市内の様子(1)

2022-03-15 16:10:52 | ムルマンスク市・街の表情
さて本ブログのメインである、ムルマンスクの様子をお知らせします。

街中は今のところ、落ち着いています。
銀行もパニックなど見られません。

ですが市中心にあるピャーチウグロフ広場には、警察が常時監視中です。
この写真は3月14日に撮影しましたが、明るいときで5~6名、夜間で2~3名の警官が待機しています。
2週間前、ここで小規模ながら反戦デモがあり、逮捕者もでたそうです。
  


メインストリートにある電飾は、侵攻前まではオーロラを模したり寅の顔を模したりしたイルミネーションで大変美しかったです。
しかし現在はご覧のとおり、ロシア国旗とゲオルギーエフスカヤのリボン(第二次世界大戦でロシアの戦勝シンボル)を表示したイルミネーションになっています。2旗の間はVictoryの頭文字を模したV字を象っています。



13日(日)に、市内にあるデパート「MurmanskMall」へ行って来ました。
H&Mなどは閉店。コロンビアとアディダスはこのときは営業中でした。アディダスといえば、ロシアではソ連崩壊時から人気がある、絶対的ブランド。当時アディダス商品が買えない低所得層の人は普通のズボンの脇に、「アディダスライン」を縫い付けてましたね・・・。
    


その「MurmanskMall」4階にはフードコートがあります。先週、新型コロナウィルス感染による使用制限が解除され、フードコートでの飲食ができるようになりました。3月14日からロシアの全店舗が業務停止になるので、最終日である13日は最後のマックを食べようと店内は大混雑になりました。



その「MurmanskMall」1階には大型スーパーマーケット「オケィ」があります。
中に入りましたが、日曜日ということもあり、店内は混雑していました。
商品は大体20~30%値上がりしています。
店内を見回すと、次のような見慣れない「ご案内」が掲示されていました。
左の写真には「商品割引とボーナス制度に関する技術的問題があり、対応している。」と書いてあります。
右の写真には「商品入荷待ち」と書いてありますが、商品は棚にあり、値段の方は隠されています。
 


ほかに市内の中型スーパーマーケット「ピチョーロチカ」にも行きましたが、共通して言えるのは、白砂糖が全くなかったことです。棚にはブラウンシュガーなどの割高の砂糖が少し残っているだけ。いつもなら山のようにある1kgパックの白砂糖がありません。その代わり小麦粉はたくさんありました。



最後に集合住宅の外扉に見られる、「裏ゼット」。
ロシアでは「За мир, за Россию, за президента(平和のために、祖国のために、大統領のために)」というスローガンを象ったゼット文字が、まるで卍のように蔓延っています。ロシアの文字「З」は英文字に当てはめると「Z」です。
それを裏返した「裏ゼット」が、何箇所かで見られます。裏返す、つまり、反対を意味しているのでしょうか?
「え~、これ広告貼付のときに残った糊のあとだよぉ」なんていう方もいますが、真実は如何に?
  

露の公営テレビ局1TV「Время」でのハプニング

2022-03-15 04:37:21 | 様々な話題
3月14日夜放送の露の公営メディア1TV「Время」でのハプニング。
メインキャスターがニュースを読み上げている最中、女性局員が「戦争反対」のプラカードを持って乱入。
現在、ロシアの主要TVメディアのYOUTUBEチャンネルは殆ど、YOUTUBE運営側によってBANされています。

ウクライナ 国歌「ウクライナは滅びず(Ще не вмерла України)」

2022-03-11 19:10:53 | 様々な話題
ムルマンスクとロシア情報を紹介する「ムルマンスク便り」と趣旨が少し離れますが、
お聞きください。


ウクライナ 国歌「ウクライナは滅びず(Ще не вмерла України)」

ウクライナ危機

2022-03-09 19:03:42 | 様々な話題
↑GIF画像は2009年に連載した「ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅」の中で紹介した自由広場、シェフチェンコ名称庭園、動物園

  ここ最近、期末考査対応と年度末書類作成とイベント対応で超多忙なので、ご無沙汰していました。溜まってたオーロラ出現報告を先に公開しましたが、この立て込んでいるときに「ロシアによるウクライナへの侵攻」ニュースが飛び込み、愕然としております。


  筆者は10年位前に2度程、ハリコフ市(ハルキウ市)を訪れたことがあります。日本のガイドブックではウクライナ東部はほとんど紹介されてないため、情報が少ないみたいですね。その時の旅行記を弊ブログの「ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅」コーナーで紹介しましたが、今でもネット上に数少ないウクライナ東部情報みたいです。当時は、街中ではウクライナ語表示だったけど、皆ロシア語で話していて、落ち着いた良い都市でした。今は爆撃でボロボロの壊滅状態に。

  また、ハリコフ市から少し東方のスワトワという鄙びた町にも行ったことがあります。こちらもその時の旅行記を弊ブログの「ハリコフ⇔スワトワ 178kmの旅」コーナーで紹介しました。中心地は官公庁や、市場、学校、工場などがありますが、少し外れると、果てしなく広がる小麦畑、そしてひまわり畑が続き、あちこちにダーチャとよばれる別荘があり、のんびりとしていました。今は両軍対峙し、店が閉店。退避できなく食料に困窮したお年寄りらが立ち往生しているそうです。

  ウクライナは伝統的に欧州系住民、ロシア系住民などが入り混じった国。ウクライナの公用語は勿論ウクライナ語ですが、東部では伝統的にロシア語を使い、西部ではロシア語を話すと厭われたりします。TOPに誰が立つかで情勢が危うく変化しやすいです。

  2014年のウクライナ内戦では、親ロシア派の大統領が立ち、これに反対した西側の反ロシア派がクーデターを起こし、東部に進みました。そしてハリコフの歴史的建造物を破壊し、現状維持を願うハリコフ州民と対峙。特にロシア色の強いドネツク州とルガンスク州は強く抗い、今年2月まで国際社会に承認されない「自称」ドネツク共和国とルガンスク共和国が続いていました。

  2014年のクーデターが起きるまで、よくまあこれで1つの国に治まっているよなあ、と正直思ってはいました。確か当時大前研一氏が「ウクライナは最終的に4つの国に分割されるだろう」という奇想天外な記事を寄稿していたのを、ネットニュースで見た記憶があります。今こうしてみれば、4つでは無いにしても、国家2分割(親ロシア政権と亡命政権)というのは、現実味を帯びてはきています。

  武力による解決は、いいとは思いません。このような多様性があるお国柄を国民各々が静かに認め、もっと中立的平和的解決ができなかったのか。そう思うと悔しくてなりません。

2022年1月のオーロラ出現報告

2022-03-07 11:32:06 | オーロラ
2022年1月のオーロラ出現報告です。

 
▲2022年1月1日
左:無題(V・ジガーノフ氏、キーロフスク市)
右:無題(D・コレーエフ氏、ムルマンスク市郊外)


   
  
▲2022年1月2日 左から
上段1番目:無題(A・フィラートフ氏、キーロフスク市)
上段2番目:無題(A・クロトフ氏、アパチット市)
上段3番目:無題(A・ワシーリエフ氏、ムルマンスク州)
上段4番目:無題(V・アリモフ氏、ムルマンスク州)
下段1番目:無題(D・コレーエフ氏、ムルマンスク市郊外)
下段2番目:無題(M・レヴィナ氏、ムルマンスク市郊外)
下段3番目:アイフォンで撮影(E・スヴィリドワ氏、ムルマンスク州)


  
▲2022年1月3日
左:コラ半島のサーミ族村上空の撹乱(S・カズノフ氏、ムルマンスク州)
中:無題(E・シュヴェドフ氏、キーロフスク市)
右:オーロラと世界最北の仏教の石像(V・ジガーノフ氏、キーロフスク市)



▲2022年1月4日
無題(V・ジガーノフ氏、キーロフスク市)


 
▲2022年1月8日
左:無題(M・レヴィナ氏、ムルマンスク市郊外)
右:無題(A・シェミャキン氏、ムルマンスク市郊外)



▲2022年1月9日
無題(V・アリモフ氏、ムルマンスク市郊外)


  
▲2022年1月10日
左:無題(G・ボレイ氏、ムルマンスク州)
中:無題(E・ベジェナル氏、セヴェロモルスク市)
右:再びアーク状に照らされた(V・ペトケーヴィチ氏、ムルマンスク州)


 
▲2022年1月14日
左:無題(V・コリンコ氏、ムルマンスク州)
右:夜の中に(A・ワシーリエフ氏、ムルマンスク州)


  
▲2022年1月15日
左:翼を持ったオーロラ(A・ステパーネンコ氏、ムルマンスク州)
中:無題(A・ユニツィン氏、ムルマンスク市)
右:無題(A・サムソーノフ氏、カンダラクシャ市)



▲2022年1月18日
無題(L・トリフォーノワ氏、ムルマンスク州)


  
▲2022年1月22日
左:朝まで輝いたオーロラ(Y・ヤシェンコ氏、アパチット市)
中:無題(V・ブカーエフ氏、ヴィヂャーエヴォ町)
右:無題(L・トリフォーノワ氏、ムルマンスク州)



▲2022年1月23日
無題(L・トリフォーノワ氏、ムルマンスク州)


  
▲2022年1月24日
左:無題(D・コレーエフ氏、ムルマンスク市郊外)
中:ノルウェーに向かう道上でアイフォンで撮影(V・アリモフ氏、ムルマンスク市郊外)
右:無題(M・アプレスニン氏、コヴドール市)


    
    
    
▲2022年1月25日 左から
上段1番目:無題(F・スカイ氏、ムルマンスク州)
上段2番目:無題(A・ジュルバ氏、モンチェゴルスク市)
上段3番目:無題(A・パフォモワ氏、ムルマンスク州)
上段4番目:掘削プラットフォーム「オーロラ」上に現れたオーロラ(A・メルクーシェフ氏、ムルマンスク州)
上段5番目:荒れ狂う大蛇(A・コヴァリョフ氏、カンダラクシャ市)
中段1番目:無題(V・ジガーノフ氏、キーロフスク市)
中段2番目:無題(A・サムソーノフ氏、コラ市)
中段3番目:無題(V・ミリャーエフ氏、キーロフスク市)
中段4番目:無題(V・コリンコ氏、ポャールヌィエゾーリ市)
中段5番目:無題(I・ホロードヌィ氏、アパチット市)
下段1番目:無題(M・アプレスニン氏、コヴドール市)
下段2番目:オリオンを撮ってたときにオーロラON(Y・ヤシェンコ氏、ムルマンスク州)
下段3番目:無題(M・アプレスニン氏、ポャールヌィエゾーリ市)
下段4番目:北の冷たい火(N・パンコワ氏、ムルマンスク州)


  
  
▲2022年1月26日 左から
上段1番目:ヴォロシアナヤ山の冬の住民(A・コヴァリョフ氏、カンダラクシャ市)
上段2番目:無題(V・ジガーノフ氏、キーロフスク市)
上段3番目:無題(V・イストミン氏、キーロフスク市)
下段1番目:無題(A・サムソーノフ氏、カンダラクシャ市)
下段2番目:北のエメラルド色の空(V・ペトケーヴィチ氏、ムルマンスク州)
下段3番目:オーロラの下で僅かにターコイズブルー色に輝く、動物プランクトンの群れ(E・ゼムスコワ氏、ムルマンスク州)


 
▲2022年1月28日
左:無題(S・コロリョフ氏、ムルマンスク州)
右:無題(V・イストミン氏、キーロフスク市)


 
▲2022年1月31日
左:無題(V・ジガーノフ氏、アパチット市)
右:松の木(O・ヤロミー氏、ムルマンスク州)


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