ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

第4代ムルマンスク州知事と第6代ムルマンスク市長誕生

2012-08-09 00:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
 前記事脱稿後大分更新がなかったのは、前記事で紹介したダニ媒介のウイルス脳炎に罹って生死の境を彷徨っていた・・・・・・・・わけではありませんので、ご心配された方すみません。エラい忙しいんです、ここんとこずーーーーーーっと。


 プーチンが大統領に返り咲いて数ヶ月経ちますが、ムルマンスク州知事とムルマンスク市長がいつのまにか交代していたので、いやもう全く気づきませんでした。あははあははあははあははあははあははあははあははあはは・・・

 ムルマンスク州知事については最初ドミトリーエフの留任という噂が囁かれていましたが、一身上の都合により辞表を提出。今年4月からコフトゥン・マリーナ女史(Ковтун, Марина Васильевна;写真左)が第4代ムルマンスク州知事に就任しました。ムルマンスク州では初の女性知事誕生です。

 コフトゥン女史はペンザ市にある職業技術学校卒で政界とは無縁でしたが、コムソモールに従事し数々の組織の中で頭角を現すなど、着々と政のキャリアをつけていきました。2001年には更に学術的キャリアをつけるために、「国立北西労働アカデミー」で国家および市運営のスペシャリストの称号を授かり、複数の企業の要職に就き、政権与党の統一ロシア党員に成り、州知事の座をGETしたというツワモノです。

 「一身上の都合」って、一体なんなんでしょ?女史の今後の手腕に注目しましょう。


 州知事の影響力が代々強いので、市長の方は影が薄い存在。

 第4代のスボーチン・セルゲイ氏までは覚えてたんですが、2010年に辞任。そのあと、タナヌィキン・ステパン氏が就任しましたが、複数市議による贈賄スキャンダルで僅か4ヶ月弱で引責辞任。現在は第6代市長にヴェレル・アレクセイ氏(Веллер, Алексей Борисович;写真右)が就任しました。

 ヴェレル氏は生まれも育ちもムルマンスクという生粋のムルマンチャーネで、モスクワの建設技師単科大学を卒業後、ムルマンスクプロムストロイ社で建設技師として下地を築き、その後アグロストロイモンタージュ社の要職に就き、出世街道まっしぐら。2000年から、連邦国家により最優秀国家マネージャーの称号を授与されたのをはじめ数々の表彰を受け、アグロストロイモンタージュ社も最優秀建設機関として表彰されたそうです。

 ・・・・議員の汚職なんて叩けば出る埃のようにいつの時代もあることで、就任早々このようなスキャンダルに巻き込まれたのは、早く引責辞任に追い込むための策という見方もできるが・・・・。そういえばヴェレル氏、第4代市長選でスボーチン氏とサフチェンコ氏と三つ巴選を繰り広げ、あえなく落選したという苦い経験をお持ちです。やれやれ念願の市長になれたわけで、今後の活躍に注目しましょう。

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