ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

10周年追悼行事「渡辺大剛・あれから10年」開催報告③

2023-07-02 00:00:00 | 様々な話題
この記事は2月中旬に予告しました追悼行事「渡辺大剛・あれから10年」の詳細報告です。
これまでの記事は弊ブログの以下の記事をご一読ください。
Харухиса Ватанабэ - 10 лет (渡辺大剛・あれから10年)
故・渡辺大剛さんの慰霊碑の所在地とアクセス
10周年追悼行事「渡辺大剛・あれから10年」開催報告①
10周年追悼行事「渡辺大剛・あれから10年」開催報告②

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10周年追悼企画「渡辺大剛・あれから10年」プロジェクトは、ムルマンスク州を縦断リレー式で開催されました。
中国・ウルムチ~ロシア・ムルマンスクの自転車の旅で、故・渡辺大剛さんが果たせなかった残り区間を走破するように。

次に開催した場所はオレネゴルスク市という町です。オレネはロシア語でトナカイ、ゴルスクは町という意味。つまり「トナカイの町」。

11月25日。朝10時にムルマンスク駅を出発して、昼12時頃オレネゴルスク駅に到着。
カンダラクシャよりも近いので、少し楽です。

駅には、今回会場となる市立中央図書館職員のスヴェータさんが迎えに来てくださいました。
早速車に乗り込もうと移動したところ、突然のハプニング。
私達のところにが男性が1人来て、身分証提示を求めてきたのです。
最初少々パニクりましたが、これはオレネゴルスク市がガルニゾン(гарнизон。軍隊が駐屯している地)と呼ばれる地域であるためです。
市郊外にあるオレネゴルスクー3というところには戦闘機が待機していて、衛星写真でその様子がわかります。
男性曰く、軍事作戦開始後様々な国籍の人が北方へ来るため、警戒しているとのこと。

どこかへ連れて行かれることはなく、私達は市立中央図書館へ向かいました。
中央図書館がある市中心は、駅からちょっと遠くにあるので、車やバスなどの利用が必要です。

中央図書館では、館長のナージャさんらが満面の笑顔で出迎えてくれました。
オレネゴルスク滞在時は、エレーナさんが私の生活面をサポート。
そういえばオレネゴルスクでのイベント手配は、カンダラクシャのときと比べて格段に迅速&スムーズでした。
「ガルニゾンなのに不思議だな」と思い、エレーナさんに質問したところ、
館長は市議会議員もされていて、それで迅速&スムーズにできるんだ、と聞きました。
なるほど、どおりで

既に届いていた展示物を皆で手分けして配置。
図書館には専属の技師もいて、掲示もスムーズ、マイク調節もスムーズ、何もかも滞りありませんでした。

その後はエレーナさんと共に宿泊先へ。
市内唯一の宿泊施設「ゴルニャク(Горняк)」を予約してました。
この施設は2013年秋に追悼サイクリングを開催した際に、ご遺族が利用したところです。

ホテル外観はソ連時代を髣髴させるというか、10年前に利用したので懐かしかったです。
でも内装がガラリと変わってモダンになっていました。

コロナ以前は中国人観光客が押し寄せていたため、外国人客に対してはパニックなく手続き終了。
中国ではオーロラを見ると子宝に恵まれるという言い伝えがあり、特に女性客が多いと聞きました。
でもロビーの人曰く「有害電磁波で逆に子宝に良くないのにねぇ・・・

その晩は近くで夕飯を済ませ、就寝。
翌朝。パンなどで軽く朝食を済ませ、エレーナさんとロビーで待ち合わせ。
イベント開始まで時間が有ったので、図書館まで軽く市内観光をしました。

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さて14時になったので、写真展開催です。
初日と2日目にプレゼンテーションとして、「Мечтатель за той горой(あの山の向こうの夢想家)」を公開しました。
渡辺さんの生い立ちと軌跡などを30分弱に編集した、ドキュメンタリービデオです。
土日だったので、多くの方に来て頂きました。

その後は、日本文化を体験してもらうため、手芸教室、書道教室、着物着付け教室を開催。

手芸教室では、栞タイプの姉様人形を作りました。
30人以上子供達が会場に押しかけ(!)、その多さに戸惑いながらも一緒に作りました。
最後のクリスタルシールで髪飾り、やっぱりウキウキしてましたね

書道教室には、美術学校の生徒さんが挑みました。
絵は各自うちに帰ってから書くとして、毛筆運びのテクニックを一生懸命聞き、一生懸命書いていました。
途中、BGMにLisAの音楽を聞かせたら、リラックスして書けたようです。
こちらもで「鬼滅の刃」、人気のようでした。

着付け教室も多くの人が体験されました。
ナージャさんも着物体験を楽しみにしてくれていて、早速緑の浴衣を着てご満悦。

各種メディアはコムソモーリスカヤプラウダ
https://www.murmansk.kp.ru/online/news/5031112/
をはじめ、Подслушано в Оленегорске、Оленегорский центр социального обслуживания、Комсомольская правда - Мурманск. Новости региона、hibiny.com、Новости Мурманск | Мурманская область、Оленегорск - новости、Редакция газеты "Заполярная руда"が一斉に報道。
中央図書館もサイトで報告。
https://www.ol-cbs.ru/index.php/5152-yaponiya-stala-blizhe
他にオレネゴルスク市庁舎「Администрация города Оленегорска」も、その様子を取り上げてくれました。


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