ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ハリコフからソチへ列車で移動

2009-09-01 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 ハリコフとお別れして、ソチへ向けて出発しました。前回はムルマンスクからの出発だったため3泊4日の長旅でしたが、今回は既に南下しているので、1泊2日で済みました。

 筆者が乗車した列車は、ベラルーシ共和国の首都ミンスク始発で、ベラルーシ→ウクライナ→ロシアと、3カ国を横断していきました。ユーラシアの交通はスケールが本当にデカいです。

 筆者が乗車する前に、ゴメリ(ホメリ)という町も通過しました。ゴメリと聞いて思い出すのが、23年前の'86年4月に起きたチェルノブイリ原子力発電所爆発事故。ゴメリの南西100km先にその原発があり、ゴメリも被害に遭いましたが不幸中の幸いか、風向や地形などの影響で被害が小さかったようです。
 土壌などに含まれていて、人体自然に悪影響を及ぼすセシウム137の半減期は約30年。
 無理な操業と不条理な政府姿勢によりもたらされた未曾有の災害。動植物と地元民に強いられた過酷なマラソンは、やっと折り返し地点が見えてきたのではないかと思い、心の中で祈り・・・。


 さらに列車はウクライナ北部を横断して、そしてハリコフに到着。ここで乗車。

 ウクライナには植物の名前の駅が2つあります。日本語に訳すとなんだか微笑ましくなりますね。日本にもそんな名前の駅、ありましたっけ?
 スモロ-ヂノ駅 → 「すぐり」
 イジューム駅 → 「干しぶどう」


 ウクライナ国境のイロヴァイスク駅と、ロシア国境のウスペンスカヤ駅で出入国審査をしました。何度経験しても、疚しいことがなくても、「もし不条理な扱いされたらどうしよう」と思うと、緊張が走ります。


 今回の鉄道の旅では、昨年通過しなかった駅を通過しました。ロシア最大の農業地クラスノダールや、鉱泉が湧き出るガリャーチークリューチ。一度下車してブラブラしてみたいものです。そしてロストフも・・・・またしても夜中に到着しました。

 ソチに着いたのは2日目の昼。日差しが眩しいかったです。

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ハリコフのエスペラント会

2009-08-31 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 ハリコフ市には歴史あるエスペラント会があります。アルド(Ardo,「情熱」の意)といいます。1910年に創設し、1993年に正式登録されました。来年で創設100周年、1世紀も存在しています。

 その会にお邪魔するため憲法広場で待ち合わせ、地元エスペラント会会長さんに会いしました。会長のホディン氏に案内され歩くこと15分。エス会の会員が活動している建屋に到着しました。

 部屋に入ると、既に10人ばかりのエスペランチストが待機していて、出迎えてくれました。「アルド」の名のとおり、陽気で明るく活気あるエス会でした。会員は勿論、終始エスペラント語で会話されていました。エスペラント語がまだまだ拙い筆者は、ロシア語で勘弁してもらいましたが、それでもいっぱい話しかけられ、酒でベロベロになりながら、なんだかワケわからない話を披露していました。

 アルドの皆様、お世話になりました。

ハリコフのエスペラント会「アルド」のHP(2001年以降更新してないようですが・・・・)
http://ardoklubo.narod.ru/index.html (エスペラント語)
http://ardoklubo.narod.ru/ru/index.html (ロシア語)


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ユーモア溢れるオブジェ

2009-08-30 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 ハリコフの町には、見ててとても楽しいオブジェがたくさんあります。

 中でも、飛んでいる相思相愛の像が一番微笑ましいのではないでしょうか。
離れたところに立っている若い男女の像が、身を乗り出してキスをしているのです。「Я це люблю(I'm loving it)」のCMで御馴染み、マクドナルドの看板が遠くに立っています。マックよ、なんとも狙いすぎ。
※これ、合成ではありません。


 映画の中から飛び出してきた像もあります。椅子の中に隠された秘宝を見つけるコメディー映画「12脚の椅子」に登場するフョードルの父の像。恰幅で小柄な紳士が颯爽と歩いています。

 それから巨大な耳の形をした像全部筒抜け耳もあります。無理矢理翻訳したらなんだか、4次元ポケットから出てきたモノみたいになりました。昼みてもインパクトありますが、夜見たら納涼効果抜群だと思います。この像の前でナイショ話とかしないようにネ。


 他にもいろいろ。有名なユーモア像は次の通り。

飛んでいる相思相愛像 ・・・地下鉄Архiтектора Бекетова(露:Архитектора Бекетова)駅下車すぐ
サッカーボール像 ・・・シェフチェンコ庭園入口
フョードルの父像 ・・・ハリコフ鉄道駅第1プラットホーム
キース・ボロビヤニノフ像 ・・・ペトロフスカヴァ通りとチェルヌィシェフスカヴァ通り交差点
オスタップ・ベンデル像 ・・・同上
エロチカ・リュドィエトカ像 ・・・同上
3つの卵像 ・・・レーニン大通りとクリトゥールィ通り交差点
巨大卵像 ・・・レーニン大通り沿い
全部筒抜け耳像 ・・・ダニーレフスキー通り沿い、惣菜屋「ダニーレフスキー」から50m先。
抱擁し合う相思相愛像 ・・・ダニーレフスキー通り沿い、惣菜屋「ダニーレフスキー」から40m先。
ガガーリン像 ・・・ガガーリン大通り沿い、マーケット「MKC」傍。
サラマンドラ噴水 ・・・スームスカヤ通りとプラウダ大通り交差点。
巨大歯車 ・・・ネテチェンスカヤ通り
アイボリット像 ・・・クロチコフスカヤ201番
わにのゲーナ像 ・・・ストロイーチェリナヤ通り沿い

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ウクライナ美人

2009-08-27 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 ウクライナといえば、容姿端麗・豊満肉体・眉目秀麗の極上の美女輩出国として世界的に知られています。外人美女好きな日本男児の中では「1位ウクライナ、2位ベラルーシ、3位ロシア」などと囁かれているらしい。どうして彼女らばかりに溢れんばかりの美を与えたのか・・・。


 ロシア芸能界に登場する美女のプロフィールを見ると、ウクライナからお上りでメジャーデビューしたお嬢さんだったりすることは多々。実際、6年前に来日したセクシーユニットヴィアグラ(日本名:バイアグラ)はウクライナ出身の美女ばかり集めています(※)。どんなお嬢さんたちだったか・・・ヴェーラ、アリョーナ、オリガ、アンナ・・・・。それから、今旬なのは、昨年行われた欧州音楽の祭典「ユーロヴィジョン」で第2位を獲得した麗しきディーバ、アニー・ローラックもウクライナ出身。

 ウクライナといっても広いので、絞って言いますと、キエフ(首都、美人の都として有名)やドニエプルに麗しのスターが登場する傾向があるような。ウクライナ西部と南東部というところですか。

(※)最近はグロズヌイ出身とか、ヴォルゴグラード出身とか、非ウクライナ人をメンバー入りさせてますが。


・・・なーんて書くと、まるでウクライナ北東部のハリコフには不美人しかいないように思われてしまうので、ハリコフの名誉を持って今回はハリコフ美人もご紹介。

ハリコフにだって美人はいます!
嘗てミスウクライナとかでも度々受賞していますし、町でよく見かけます。

ハリコフ美人の頻出出没地域は
 シェフチェンコ庭園
 日本料理店(ヤキトリヤetc)
 地下鉄乗換駅(ゴスプロム駅とかetc)
 バレエ・オペラアカデミー劇場周辺
 勝利公園(噴水周辺)

です。ハリコフ美人にお目にかかりたい方、張って見てください。


p.s.
子供の頃からのワル、天然ガスの主要な輸入・卸売業者になり「ガスの王女」と呼ばれる一方で、ガス貿易に関して不正取引も取りざたされたという、
ユリア・ティモシェンコ首相もウクライナ人です。容姿も「みつ編みパン」みたいな髪型で有名、日本じゃ「ティモ子」の愛称で知られてますね。
いつも真正面や斜め前のお姿しか見せないことが多く、アノ髪型は地毛を編んで作られているのか、それともズラなのか、以前から気になっていました。

ところがスーパーで買い物してたら、彼女の後姿の写真を掲載している新聞があったので、入手しました。どうやら 地 毛 のようです。

うなじからみつ編みが開始してますね。そして頭部の周りにぐるっっと一周わたして、再びうなじで纏められています。頭一周するだけのみつ編みを作るには、髪量一定でお尻かぶるくらいの長さがないとできません。
自分じゃあんなにキッチリはできないでしょうから。どんなヘアメイクさんが担当しているのか拝見したいものです。



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天然水

2009-08-25 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 ハリコフ市北部に、ゴーリキー公園と続く植物園があります。

 地下鉄停車駅なので便利です。出口を出ると、緑深い森の方へ歩く人々に遭遇します。大きな空タンクやボトルを手にし森中へ進む人もいれば、既に満タンに水が入った容器を持ち森から出てくる人もいます。筆者も森中へ進みました。

 1キロ程歩いたところに、大きな緑地公園みたいな広場がありました。そこはサルジン・ヤール(サルジン渓谷)と呼ばれます。そこにハリコフ源泉-1とよばれるところがあり、一日に34.5トンもの天然水を放出しています。

 建築家ワシーリエフ氏に建造された三角のパビリオンが目印。もちろん各家庭には水道が配備されてますが、風味がいまいちで衛生的に?の為、毎日やって来る某社のミネラル水タンカーに分けてもらう家庭が殆ど。勿論数グリブナか、徴収されます。

 でも、自家用車がある家庭や少量で十分な家庭が、美味しい&健康的な天然水を求めにこの渓谷へやって来ます。

 源泉は勿論無料。無味無臭の非炭酸水。クセがなくまろやかで美味しかったです。近くには店が何軒かあり、炭酸水や清涼飲料水に加工してもらえたり、天然水を入れるための空ボトルが購入できます。

 給水場のごく近くには行水所があり、健康のため、信心のため、熱さしのぎのためなど様々な理由で水浴びしています。

サルジン・ヤール
[交通]地下鉄でБотанiчний сад(露:Ботанический сад)下車徒歩20分


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アイスチェック

2009-08-24 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 毎日暑いと、キィーンと冷えてるビールを飲みたくなりますね。じゃここで地ビールの紹介を・・・と言いたいところですが、種類が少ない&ビールよりアイスが好きなので、勝手にアイスチェックといきましょう。


 めちゃめちゃウマい!と思ったアイスは、写真コマ最初に登場するマラズィヴォ フルクトーヴェ。チョココーティングの中身は、甘さ控えめで赤い木の実のシャーベット。それにバラの香りがほのかにするのです。バクバク食べちゃいそうです。これ町中歩いていてもなかなか見つからないので、発見したらラッキーです。ちなみに筆者はロープウェー乗り場近くにある露店で購入しました。

 次点で美味しかったのは写真2コマ目のスニガヴィク。チョココーティングの中身は、チェリー味がきいたアイスクリーム。甘さも抑えてあって美味しかったです。

 素朴なバニラ味がお好きな方もいらっしゃるでしょう。3グリヴナぐらいで甘ささっぱりバニラアイスが買えます。

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聖堂・教会・修道院

2009-08-23 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 ウクライナといえば、ロシア以上に正教に敬虔深い国と言われています。それは、カレンダーからうかがい知ることができます。日本でも知られるイースター(復活の日)と、聖三位一体の日(トゥロイツァの日)、そしてクリスマス。日はプラヴァスラーヴィエ(ロシア正教)によって決められます。

 ロシアにはこんな祝日はありません。敢えて言えば、正教関係で祝日なのは、1月7日のクリスマスのみだったか。

 ハリコフにはロシア正教の教会がたくさんあります。市中心にあり目立つ教会は、市中心にあるブラガベシェンスキー聖堂聖ポクロフスキー聖堂聖ポクロフスキー修道院と、聖ウスペンスキー聖堂

 ブラガベシェンスキー聖堂は、壁面が白と赤のストライプで出来ているのですぐ見つかるでしょう。大きくデンと構えた佇まいです。

 聖ポクロフスキー修道院は、ウニヴェルシチェーツカヤ通りを挟んで歴史博物館の隣にある修道院。多くの人が参拝に訪れます。この修道院の中にはパン売場があり、購入することが出来ます。やはり教会なのでパンの具はニクニクしてなくて質素ですね。ケシアンパン、シナモンパン、豆入りパン、干し葡萄パン(各2グリブナ)、そして箱焼きパン(3グリブナ)。少々パサパサ感はありますが、焼きたてなのでとても美味しいですよ。

 他にもハリコフ市内には正教関係の施設がとても多く、全部で70軒くらい。

 また、カトリック系、プロテスタント系、ユダヤ回教系、イスラム教系、そしてチベット密教系の教会寺院が点在しています。全部入れると80軒くらいかな。教会巡りもよかったのだけど、廻る時間がそんなになかったので申し訳ないです。


ブラガベシェンスキー聖堂
[所在地]ул.Энгельса, 12
[交通]地下鉄でЦентральний ринок(露:Центральный рынок)下車徒歩10分

聖ポクロフスキー修道院
[所在地]ул.Университетская, 8/10
[交通]地下鉄でIсторичний музей(露:Исторический музей)下車徒歩5分

聖パンテレイモナ・ツェリーチェリャ教会
[所在地]ул.Клочковская, 94а
[交通]地下鉄で下車徒歩20分

聖トロイツァ教会
[所在地]пер.Ивана Дубового, 3
[交通]5番のトロリーバスで「ул.Кзнечная」下車徒歩10分

ヨハン・プレドゥテチ斬首教会
[所在地]ул.Артема, 50а
[交通]地下鉄でПушкинська(露:Пушкинская)下車徒歩20分

聖ウスペンスキー聖堂
[所在地]ул.Университетская, 11
[交通]地下鉄でIсторичний музей(露:Исторический музей)下車徒歩10分

聖ポクロフスキー聖堂
[所在地]ул.Парижской Коммуны, 36

ローマカトリック教会
[所在地]ул.Гоголя, 4
[交通]地下鉄でIсторичний музей(露:Исторический музей)下車徒歩5分

オルトドクサリナヤ・ユダヤ教会
[所在地]ул.Сумская, 45
[交通]地下鉄でУнiверситет(露:Университет)下車徒歩5分

大ユダヤ賛美歌教会
[所在地]ул.Пушкинская, 12
[交通]地下鉄でРадянська(露:Советская)下車徒歩5分

カライムスカヤ寺院
[所在地]ул.Кзнечная, 24
[交通]5番のトロリーバスで「ул.Кзнечная」下車徒歩10分

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ハリコフのベトナム料理

2009-08-18 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 市場の記事で触れましたが、ここハリコフは社会主義時代の政策で、大量のベトナム人が移入し今日も住み続けています。

 そして、ハリコフ市南部にとても大きなアジア料理センター、ブズレターユシィ・ドラコン(Взлетающий дракон;昇竜という意味)を開店させました。
 ベトナム料理レストランですが、「アジア料理センター」と宣伝しているだけあって、中国料理、タイ料理、日本料理までがあります。ここでは正しい日本料理が出されているのかわかりませんが、気になる方は是非お立ち寄りください。

 日本の地方にあるホームセンター位大規模でしょうか。アジアンな屋根の装飾が目を引きます。店に入ると、2階の大きな会食室に通されます。そこは「ベトナムの間」と言われるところで、赤紫のビロードと格調高い家具で宮廷感を演出しています。他にも「中国の間」「日本の間」があるそうです。トイレも眩い美しさ。

 ベトナム料理といえば、フォー(19.5グリヴナ)。これと、酢豚(41.4グリヴナ)、海鮮炒め(45グリヴナ)を注文しました。ちょっと高いかな?ベトナムの間であっても、異国料理を賞味できます。

 久しぶりにフォーを食べました。あっさりとして肉の出汁が利いたスープ、サラサラ入る米麺、大ぶり肉のトッピング、食べる直前に搾りかけるレモンがアクセントになって、食欲が増しました。他のメインディッシュも、昔中華街で食べた懐かしの中国料理。美味しかったですよ。


[所在地]пр.Героев Сталинграда, 45
[電話]714-8344,714-8162
[営業時間]14:00-00:00
[交通]5番のトランバイで「マラゾーヴァ(Морозова)下車すぐ

[HP]http://www.dragon.com.ua/

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ハリコフの日本料理・日本食材

2009-08-17 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 ロシアでは昨今、空前の日本ブームが続いています。
 首都圏では想像を絶する店舗数の日本食レストランが、泡沫のように誕生しては消え、たくさんのライバルの出現で各々の店舗が連日苦戦を強いられています。
 料理だけでなく、茶の湯、漫画&アニメ、日本語、空手、剣道など、文化面においてもその人気は、十数年前までには想像つかなかった程です。

 さて、お隣ウクライナのハリコフにも日本ブームは浸透しているのでしょうか?
 答えはДА(はい)です。空気から察するに、ロシアほどではないのですが、人気なようです。それは先ず、日本食レストランが複数誕生していることから伺えます。寿司などを出すカフェレストランは、現在22店舗あります。
筆者の滞在時、実にあちこちで日本食レストランを見かけ、若者や家族連れなどで賑わっていました。箸の持ち方も苦労しながらも頑張っているようです。

 それでは日本食カフェ・レストランを数店ご紹介します。

■悟り(САТОРИ)
 自由広場に面したところにある寿司レストラン。表に大きな赤丸と漢字で「悟り」と書いてあるので見つけやすいです。
 中に入ると、ダークな木調で統一された落ち着いた内装で、欧米人が日本様式をマネしようとして失敗してしまったような、無理がありません。液晶テレビも完備。
 ここで、貝柱とクリームチーズ巻き(40グリヴナ)と、塩じゃけ皮といくら巻き(30グリヴナ)を注文。まあまあの値段です。ご飯も正しく味も美味。醤油も間違えていませんでした。

[所在地]пл. Свободы, 7
[電話]752-0496,759-0497
[営業時間]11:00-23:00
[交通]地下鉄Держпром(露:Госпром)下車徒歩3分


■ヤキトリヤ(ЯКИТОРИЯ)
 モスクワを中心に展開している、大型日本食フランチャイズレストラン。従来の「日本食=高額」のイメージを払拭した、大胆なサービスぶりで定評があります。
 ここハリコフでも、昨今の経済危機を逆手にとって「アンチクライシスメニュー」や「ビジネスランチメニュー(39グリヴナで寿司&味噌汁&サラダ&飲物を戴ける)」「格安出前」などを驚きの値段で提供。こんなに元気なレストランに入りました。
 寿司盛り合わせ(65グリヴナ)と焼きそば(29グリヴナ)を注文。相変わらずの安さで、味はまあまあでした。ただ焼きそばが間違っていました。他の日本食レストランによくあることなのですが、メニューには焼きそばと書いてありますが、麺が小麦麺ではなくて蕎麦麺なのです。
「そば」だから「蕎麦」と思っているのでしょうか。ちょいと嘆かわしいかったです・・・。

=1号店=
[所在地]пр. Правды, 10-а
[電話]752-4081
[営業時間]10:00-22:00
[交通]地下鉄Унiверситет(露:Университет)下車徒歩5分
[НР]http://www.yakitoriya.kh.ua/

=2号店=
[所在地]ул. Петровского, 33/35
[電話]715-6855
[営業時間]10:00-22:00
[交通]地下鉄Пушкинська(露:Пушкинская)下車徒歩5分
[НР]http://www.yakitoriya.kh.ua/

=3号店=
[所在地]ул. Квитки-Основьяненко, 7
[電話]731-3521
[営業時間]10:00-22:00
[交通]地下鉄Радянська(露:Советская)下車徒歩10分
[НР]http://www.yakitoriya.kh.ua/


■スシヤ(СушиЯ)
 ヤキトリヤ3号店と同じ場所にある、寿司バー。トロ(鮭?)握り寿司の可愛いマスコットが目印の安価な寿司バーです。教会群に囲まれています。
 ここでは食しませんでしたが、評判はGOODのようです。ぜひトライを。

[所在地]ул. Квитки-Основьяненко, 7(ヤキトリヤ3号店のすぐ右隣)
[電話]752-4826
[営業時間]10:00?2:00(月~木),10:00?6:00(金~日)
[交通]地下鉄Радянська(露:Советская)下車徒歩10分


***

 あと毎回レストランというのもなんだし、たまには日本食を自分で作りたいですよね。
 ハリコフに果たして日本食材はあるのだろうか・・・?ありました。醤油は、大きなスーパーでしたらどこでも入手できます。
 でも現在、市内で日本食材を販売しているのは、クラスКлассという大型スーパーマーケットだけ。市内に3チェーン店舗があります。
醤油は勿論、味噌、海苔、山葵、胡麻、麺類などなど、殆ど日本製です。ハリコフの日本食フリークや寿司レストランのオーナーもよく購入します。あるだけでも感謝、感謝。


=ガガーリナ大通り店=
[所在地]пр. Гагарина, 178
[電話]754-5756
[営業時間]10:00-23:00
[交通]3番・5番・6番のトロリーバスで(下車場所は車掌さんに訊いてね)。マルシュルートカでもOK。

=ゲロ-エフ・スターリングラード大通り店=
[所在地]пр. Героев Сталинграда, 136/8
[電話]357-0023
[営業時間]10:00-23:00
[交通]19番・35番・63番のトロリーバスで(下車場所は車掌さんに訊いてね)マルシュルートカでもOK。

=リュドヴィカ・スヴァボードィ大通り店=
[所在地]пр. Людвика Свободы, 43
[電話]773-2469
[営業時間]10:00-23:00
[交通]2番・38番・40番のトロリーバスでпр. Победы下車徒歩10分


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ハリコフのウクライナ料理

2009-08-16 00:00:00 | ムルマンスク⇔ハリコフ 2776kmの旅
 旅行者の最大の楽しみは、旅先の料理を堪能することですね。せっかくウクライナに来たので、日本でもよく知られる本場のボルシチを賞味しないと。

 日本人の多くは ボルシチ=ロシア料理 と思っていることでしょう。もっと強引言えば ウクライナ≒ロシア と思っている方、多いのでは?それはウクライナ人に失礼ですョ。

 ボルシチはウクライナ発祥の郷土料理です。真っ赤なかぶ(ビーツ)をジャガイモや肉などと一緒に煮込んで、食すスープ。マゼンタ色にも見える鮮烈な赤い色が特徴ですね。

 ハリコフで体験できたウクライナ料理店をご紹介します。

■ヂカニカ(ДИКАНЬКА)
 最初に訪れたのはヂカニカというウクライナ料理専門店でした。
 閑静なレールモントフ通り沿いにあります。入口がおとぎ話のようで面白いです。中も、映画で見たようなウクライナ農家の家を髣髴させるインテリアです。
 注文したのはボルシチ(20グリヴナ)、キエフ風カツレツ&じゃがいも炒め添え(37グリヴナ)、ビーフストロガノフ&ベイクドポテト添え(51グリヴナ)。
 ボルシチは色がチョット薄めで、具は長時間煮込んだとは思えない瑞々しさがありました。味は美味しかったけど、付け合せとして必ず登場する白パンやニンニク、サーロや葱がついてなくて残念。あれと一緒に食べるともっと美味しいのに。
カツレツもストロガノフも美味美味。ただ難点なのは、高額なこと。素朴なお袋の味・ウクライナ料理が、高価であってはイケマセン。

[所在地]ул.Лермонтовская, 7
[電話]758-7558
[営業時間]11:00-23:00
[交通]地下鉄Пушкинська(露:Пушкинская)下車徒歩10分

■クニャージー・テレン(КНЯЖИЙ ТЕРЕМ)
 次に訪れたのは、クニャージー・テレンというお店。シェフチェンコ庭園内にありました。コチラも門構えやインテリアのデコレがおとぎ話のようです。中から熊や狐が出てきそうな。
 席に着き、ボルシチ(19.25グリヴナ)、シャシリク&ベイクドポテト添え(49グリヴナ)、ロシアクレープ木の実ソースかけ(14グリヴナ)を注文。
 ボルシチというより・・・・・・トマト煮込みスープでした。ガイドブックを期待して行ったのですが、これにはショック。ここもそれなりに美味しかったですが、高額。

[所在地]Сумская, 35 (парк им.Шевченко)
[電話]751-1089
[営業時間]12:00-00:00
[交通]地下鉄Унiверситет(露:Университет)下車徒歩1分


■ジーリ・ブィリ(ЖИЛИ БЫЛИ)
 このクニャージー・テレンの近くに、ジーリ・ブィリというカフェがあります。
 入口から、やや薄暗いライティングの中に、ロシアン・オールディズと表現できるようなグッズで装飾されたインテリア通路を通ります。そして右側にカフェの入口があります。ここはビュッフェ式。トレイを持ち配膳棚沿いに並び、スープやメインディッシュを注文して、受け取ります。
 ここは若者や家族連れの軽食の場として繁盛しています。平均10グリヴナで、20グリヴナを越える品はありません。美味しい&チープな値段でウクライナ料理を食せます。

[所在地]Сумская, 37 (парк им.Шевченко)
[電話]717-2003
[営業時間]10:00-20:00
[交通]地下鉄Унiверситет(露:Университет)下車徒歩10分


■プザータ・ハータ(ПУЗАТА ХАТА)
 プザータ・ハータは、ウクライナ語で「ふとっちょの家」の意味のカフェ。古びた木調のインテリアが、嘗て映画などで見たウクライナの田舎を髣髴とさせます。ここでも安価で美味しいウクライナ料理が食べられます。
 中でもウレシイのはボルシチが5グリヴナ(≒20ルーブル≒60円)であること。最安値です。ここもビュッフェ式。
 ボルシチだけでなく、鶏挽肉ソーセージ、ヴァレニキ(ウクライナ風水餃子。ここのチェリーヴァレニキは生地も甘くて美味。9.6グリヴナ)・・・・・いろんな料理をお試しください。

[所在地]ул.Сумская, 2
[電話]760-2019
[営業時間]08:00-23:00
[交通]地下鉄Iсторичний музей(露:Исторический музей)下車徒歩すぐ
[НР]http://puzatahata.kiev.ua/


■コニキ(КОНИКИ)
 コニキは、スームスカヤ通り沿いにある珍しい「蒸しヴァレニキ屋」。普通ヴァレニキは茹でるのですが、ここでは蒸したヴァレニキを食せます。
 種類も専門店ならではで、具は肉、魚、果物、野菜など種類豊富で美味。そして安価なので、旅行者には嬉しい。勿論ヴァレニキ以外の料理もあります。

[所在地]ул.Сумская, 21
[電話]751-9803
[営業時間]10:00-22:00
[交通]地下鉄Iсторичний музей(露:Исторический музей)下車徒歩10分


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